オタク日記
(Mac と Linux, 2015Q1)

目次

2015-03-11 (Wed): 「クール」はちょっと褒め過ぎだったか
2015-03-01 (Sun): Mac-mini/Yosemite—Second Impressions
2015-02-28 (Sat): EV2455—Second Impressions
2015-02-15 (Sat): Display も新調した
2015-02-07 (Sat): Numpy
2015-02-02 (Mon): EmacsMac.app と DDSKK
2015-01-28 (Wed): Yosemite-10.10.2
2015-01-24 (Sat): Mac Pro から Mac-mini に (その 3)
2015-01-22 (Thu): Mac Pro から Mac-mini に (その 2)
2015-01-20 (Tue): Mac Pro から Mac-mini に (その 1)
2015-01-14 (Wed): とうとう Mac Pro がダウン

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2015-03-11 (Wed): 「クール」はちょっと褒め過ぎだったか

CPU 温度は結構高くなる

CPU Intensive な作業と言えば、多分 port インストール時の compile で、 この場合、clang プロセスが、4 つのコア (thread?) を 100% 占有する事も珍しくない。これに長くかかると CPU 温度も上がるだろう。 MacPorts にバイナリが無く、かつコンパイルに時間がかかるパッケージとしては ffmpeg がまず頭に受かぶが、しかし、それより厳しい(長くかかる)のに texlive-bin というのが有った。 たまたま、その両方に新版が出たので CPU 温度を測定しながら、 % sudo port upgrade outdated をやってみた。
Mac mini's CPU temperature
Mac-mini の CPU 温度(室温 19.3 ℃)

ffmpeg のコンパイルで、66.0℃ まで上り「うわっ」 と思っていたが、texlive-bin では、あっさり 68.2℃ を記録した。 (その時の室温は 19.3℃。) ファンが回り出す温度 (70℃) にはまだ逹していないし、"Critical Temp" が、他の Intel chip と同様 105℃ 付近であるとするなら「まだまだ余裕」で あるが、一方で、飽和温度に逹していないように見える事もあり、室温が 30℃ を超えるようになるとどうなるか、ちょっと不安ではある。

その他の「グリッチ」

使い始めていきなり、「X11 が際限なく増殖する」という恐怖の体験をしたものの、 その後は、まあ、大過なく過してきている。 それで先週の「ちょっと感心」なんていう能天気なコメントが出たのだが、 しかし、ヤバそうなアプリ(Skype, TeamViewer, NetBeans, DropBox, etc, etc) をインストールして使っていると「なんだかなあ」が色々出てきた。 (厳密に言うと、前から有ったのを思い出したのもある。) という事で「多幸感」は 30% 方、減退している。:-)

2015-03-01 (Sun): Mac-mini/Yosemite—Second Impressions

Mac-mini/Yosemite は意外に速い

numpy.test() の実行時間の比較で、Mac-mini は MacPro/Lion や MBA/Mavericks に比べて三倍近く速いかも、と思わせる結果が出たが、実は半信半疑だった。 しかし、MacPorts のコンパイル・インストールでも、 結構速くなったという印象が有ったので、 時間がかかる事では折り紙付きの OpenCV のコンパイルで実測してみた。
fukuda@falcon:~% time sudo port install ffmpeg@+nonfree
--->  Computing dependencies for ffmpeg
--->  Fetching archive for ffmpeg
....
--->  No broken files found.                             
sudo port install ffmpeg@+nonfree  557.55s user 64.86s system\
    260% cpu 3:59.17 total
一方で、Hawk (MBA/Mavericks) では、これが
fukuda@hawk:~% time sudo port install ffmpeg@+nonfree 
--->  Computing dependencies for ffmpeg
--->  Fetching archive for ffmpeg
....
--->  No broken files found.                             
sudo port install ffmpeg@+nonfree  1067.14s user 133.74s system\
    146% cpu 13:41.76 total
となる。 Quadra (MacPro/Lion) でも同程度だったので、 この場合もやはり三倍強 (3.4 倍) の性能改善になっていて、 numpy.test() での結果と略一致している。 (MacPorts での install の方が、CPU intensive なので、 Mac mini では Core i5 とメモリ (1600 MHz の DDR3) による性能改善の率が大きい、という事だろう。)

アップデートに毎回 14 分近くもかかっていると、 普段インストールした状態にしておくかどうか迷うところだが、4 分くらいなら、 まあ我慢できるかな。

最新 Mac mini は意外にクール

以前の Mac mini は、 コンパクトに詰め込み過ぎたせいか、過熱気味の嫌いがあった。 我が家の一つ前の世代 (2012) の Mac mini は標準構成なのに、結構熱くなっていた。 室温が非常に高い時にはハングした事もある。

なので、今回も、メモリとストレージを標準の倍 (16 GB、2 TB) にするのには少からず逡巡した。が、実際に使ってみると、 がんがんコンパイルするような場合でも筐体がほんのり暖かくなる程度で、 CPU 温度も osx-cpu-temp で実測したところ 58℃ 程度だった (idle 時で、約 36℃)。 素晴しい!(しかし、これは高々 4-5 分の「試験」なので、飽和する温度を一度確かめておかねば。)

ブサイクな UI は三日で慣れる……か?

最初に Yosemite の表示画面を見た時は、まさに「何これ」で、 Mavericks が付いて来ていた内に Mac mini を買っておけば良かったと、後悔する事しきり。 とりわけ許せないと思った事どもとその後の仕置:
  1. System font が Helvetica Neue に: これは、すぐにlucidagrandeyosemite を使って Lucida Grande に戻した。大層満足しているし、 これによる問題は起きてないと思う。
    Firefox Window Frame on Mavericks
    Firefox on Mavericks
    Firefox Window Frame on Yosemite
    Firefox on Yosemite
  2. 小さくなった System font: システムが表示するフォントが全て小さくなったように思っていたが、 どうやらこれは「坊主憎けりゃ袈裟まで」の類だったようだ。 (Helvetica Neue の所為で小さく見えたのかも。) Window Title や、Firefox の menu-bar menu, Tab の見出しなどは変っていない(左図)。しかし、Finder がリストするファイル名のように、 はっきり小さくなっているものも有るので、 ひとつひとつ変えていく必要がありそう。(やれやれ。)
  3. Window が平板に: 大分慣れてきた。 まあ、それまでが凝り過ぎ、の面もあったような気がするし。 しかし、窓の左上にあるボタンの色が汚ないのは許せない。
  4. しょぼいアイコン: これにも段々慣れてきた。 しかし、Mavericks を触る度に、 「こっちが良かったなぁ、 なんで態々ショボクするんだ?」の思いを新たにする。とりわけ許せないのは、 Finder と Safari のアイコン。
  5. menu bar の「アイコン」もショボくなった: これも慣れる事ができないくらい酷い。 とりわけ、スピーカーアイコンが気に入らない。
    Firefox Window Frame on Yosemite
    Menubar Icons on Mavericks
    Firefox Window Frame on Yosemite
    Menubar Icons on Yosemite


2015-02-28 (Sat): EV2455—Second Impressions

期待した程はフォントの見栄えは改善されなかったものの、 その後順調に動いてくれている。SyncMaster で見られた「スリープ後の砂嵐」が、 ひょっとして Mac mini (Falcon) のせいではないか、と内心恐れていたが、 その後一度も出てないところをみると、どうやら、SyncMaster (のコネクタあたり)のせいだったようだ。

予々漢字フォントの表示がもうちょっと何とかならんかと思っていた。 というのは、Mac Book Air 11" を使い始めた時、その漢字の表示の美しい事に少し驚いたから。 この差はどこから来るんだろうと Mac Pro + SyncMaster 側を散々弄り回したものだが、結局良く分らず、 自分の明視の距離(私はちょっと近眼)における 「絶対的なドットサイズ」の違いによるのだろうと無理矢理納得していた。(30〜40 cm くらいでピクセルが良い具合にボケる……?)

それでも、モニタが新しくなった時、ひょっとして、とまたまた弄ったが、 やはり結論は変わらない。Firefox, Terminal のフォントサイズ (18 pt) はそのままで、Emacs のフォントだけを、180 → 190 にして、 モニタをさらに少し離す事にした。

ここまでが、2 週間前の話で、実はさらに、Mac 側の System Preferences → Display → Color の gamma を含む calibration を実施したり、 EV2455 の他のモード (Paper/Movie mode) を試してみたが、然程の効果は無かった。

要は殆んどディフォルトの設定で使っている訣だが、 一部変更必須と思われるものが有った。

最初、EcoView のせいで暗くなりすぎた時「何これ?」と思ったけど、 程良い値に設定すると、これはなかなか優れ物である。 Brightness が固定だと、どうしても、部屋が一番明るい時に合わせてしまうので、 周囲が暗くなった時、画面が明る過ぎて目が疲れるようだ。 このお陰で、かなり目の疲れが軽減できているように思う。

あと瑣末な事だが、ほんの僅か画面を上向きにして、 画面の中央が目と正対するようにしたが、これが意外に効いた。

と、まあ、 解像度の僅かの改善を、チマチマの設定でようやく生かしたという感もあるが、 なんなかんだで、Firefox, Terminal, Emacs のフォントの見栄えはかなり改善できたと思う。 (まだ、MBA の見栄えには及ばないが、Firefox, Terminal では相当近付いたのではないか?) これで、Yosemite のシステムフォントを大きくできたら、 暫くはディスプレイに関しては「文句無い」となるのだが。


2015-02-15 (Sun): Display も新調した

Samsung SyncMaster 215TW が不調

これも Mac Pro と同様、8 年半くらい使ってきたが、 この間殆んど問題なく動いてくれた。

SyncMaster Failure
SyncMaster の砂嵐。嗚呼……
が、Mac 本体が Mac Pro から Mac mini に換えたあたりからおかしくなってしまった。 (Mac mini は DVI ポートを持っていないし、SyncMaster は HDMI ポートを持っていないので、DVI/HDMI 変換ケーブルで継いでいる。) 本体がスリープから起きるとき、 かなりの頻度で「砂嵐」になってしまう……。 ディスプレイの Power Off/On をすると直る。 (が、放置していても 10 秒から数分で直る事もある。)

これでも何とか使えはするので、しばらく我慢して使っていたが、 そのうち、スリープから起きたら殆んど毎回「砂嵐」を見るようになり、 症状が改善どころか悪化している模様。 なので、メインのモニタとしては見切りをつけた。

EIZO EV2455 にした

次にモニタを買う時は 27" に、と決心していたが、いざ購入する段になると、 「やっぱり 24" くらいにしとくかな」と日和ってしまった……。 なにしろ、Yosemite はシステムフォントが小さ過ぎるので、 やたら画素数が増えたら却って見難くなるのでは、と心配になったのだった。 (勿論、値段や置き場所の心配も有ったが……) ベンダについては、画面サイズを決め時程迷わなかった。Display Port を持っている事、ノングレアである事、等々は必須の条件だが、 他は EIZO のネームバリューで、その最新版 を選んだようなもの :-p。

しかし、ケーブルの選定でもちょっと迷った。Thunderbolt (mini-DP) / DP ケーブルが必要なのだが(なんで附属してないんだ?) サードベンダのはどれも兎に角評判が悪い。一方、EIZO 純正のは、3600 円もする——Raspberry Pi が買えてしまうぞ :-) しかし、SyncMaster の DVI ポートには泣かされたので、安全策を取る事にした。

これらの組合せにしようと決めて、Amazon のカートに入れたのに、 注文を確定するのを忘れてしまっていて、正式発注は今朝になったが、 なんと、今日の夕方には全部ちゃんと予定通り着いた。

First Impression

ヤマトのお兄さんから受け取って、すぐ、 開梱・組立・配線と何なくこなして、Mac mini と継ぐと、問題なく表示された。この間、15 分くらい——純正ケーブルを奮発した甲斐が有ったというもの。

まだ二三時間しか使ってないが、とりあえずの感想とコメント:

  1. とにかく軽くて小さいのが嬉しい。21" の SyncMaster より軽いくらい。
  2. ディスプレイの継ぎ換えは、Mac を落してからやるべきだった。 Sleep 状態でやったせいか、BasiliskII 内のマウス動きがおかしくなって、 正常に終了させるのに往生した。(BasiliskII のルーチンが、解像度変更にうまく対応できなかったのだろう。)
  3. 上と同じ原因のようだが、オーディオ出力を DP 越しにモニタに送るというのはうまく行かなかった——ちゃんと、Display Port を選んではいるが、音量インジケータ・アイコンがグレーになったままになる。 (こっちは、ちょっとアテ外れだった。) 元の通り、Mac mini に iPhone 用のヘッドホンを継いで使っている。
  4. 漢字の表示がもう少し改善されるかと期待したが、 むしろアンチアリアスの効果は下ったような気がする(つまり、 斜線のギザギザが目立つ)。しかし、まあ、 これは、ドットピッチが殆んど同じなんだから仕方ないかも。
今は、フォントサイズを 180 (18 pt) から 190 (19 pt) に上げて、 少し遠くから見るようにして、様子を見ているが、 意外にこれが奏功して快適になったような気がする。 何だか馬鹿な事をやってるような気もするが、解像度が 1680 -> 1920 と 14% 増しになったうち、フォントの拡大に 6% (180 -> 190) 使っているだけだから、 まあ、良しとしよう。

2015-02-07 (Sat): Numpy

Mavericks の MacPorts の問題

Mavericks 上で、MacPorts 版の libgcc がコンパイルできない(どうやら無限ループに入るようだ)上に、 バイナリもダウンロードできない。 libgcc 自体は「なにそれ」てなもんだが、Numpy (py34-numpy) がそれを必要とするので、 これは悩ましい(Mavericks が乗っている MBA で、Numpy を使う事は殆んど無いんだけど、気持の問題 :-) )

Stack Overflow 他にも、いろいろな問題やその解決策が上っているけど(「build.jobs=8 でやってみろ」とか「余計なライブラリ (/usr/lib/malloc.h) が有るので、それを削除しろ」とか)、 そのどれも効果が無かった。 /opt/local/etc/macports/variants.conf を弄って、

+gcc48
という項目を uncomment してみたけどダメ(まあ、これは見るからに無理筋だった :-)。)

PyPI でインストール

最後の手段として PyPI を試した。実はあまり期待していなかったが、 意外にもあっさり成功(早くこっちを試せば良かった……)。
fukuda@hawk:~% sudo -H pip install numpy
zsh: correct 'pip' to '.pip' [nyae]? n
Collecting numpy
  Downloading numpy-1.9.1-cp34-cp34m-macosx_10_6_intel.macosx_10_9_intel.macosx_10_9_x86_64.macosx_10_10_intel.macosx_10_10_x86_64.whl (3.6MB)
    100% |################################| 3.6MB 48kB/s 
Installing collected packages: numpy

Successfully installed numpy-1.9.1
念のために、nose モジュールを使った numpy.test() を実行。
fukuda@hawk:~% python
Python 3.4.2 (default, Oct 15 2014, 22:01:37) 
[GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 5.1 (clang-503.0.40)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import numpy
>>> numpy.test()
Running unit tests for numpy
NumPy version 1.9.1
NumPy is installed in /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.4/lib/python3.4/site-packages/numpy
Python version 3.4.2 (default, Oct 15 2014, 22:01:37) [GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 5.1 (clang-503.0.40)]
nose version 1.3.1
..... cut-off 
----------------------------------------------------------------------
Ran 5185 tests in 145.101s

OK (KNOWNFAIL=6, SKIP=18)
<nose.result.TextTestResult run=5185 errors=0 failures=0>
>>> 
Errors は無かったが、途中、warning がいくつか出たので、 Quadra/Falcon 上の Numpy(純正 MacPorts)でも同じテストをしてみたが、 結果は全く同じだった。
fukuda@quadra:~% python
Python 3.4.2 (default, Oct 15 2014, 21:24:41) 
[GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 4.2 (clang-425.0.28)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import numpy
>>> numpy.test()
    .... cut-off ....
----------------------------------------------------------------------
Ran 5185 tests in 131.617s

OK (KNOWNFAIL=6, SKIP=18)
<nose.result.TextTestResult run=5185 errors=0 failures=0>
>>>     
fukuda@falcon:~% python
Python 3.4.2 (default, Nov 12 2014, 18:23:59) 
[GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 6.0 (clang-600.0.54)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import numpy
>>> numpy.test()
    ...
----------------------------------------------------------------------
Ran 5185 tests in 54.943s

OK (KNOWNFAIL=6, SKIP=18)
<nose.result.TextTestResult run=5185 errors=0 failures=0>
>>> 
期せずして、簡単な benchmark になった。Hawk (MacBookAir3,1) と Quadra (MacPro1,1) がほぼ互角、Falcon (Macmini7,1) が約三倍の速さ、という事らしい。 (ちょっと嬉しい。)
2015-02-13 (Fri): MacPorts のアップデートをやったついでに、ダメもとで、libgcc もインストールしてみた。何故か、今回はコンパイルできてしまった。 version も option も変ってないのだが…… (ひょっとして、これまで我慢が足りなかっただけ?) となると、Numpy も、という事で、PyPI の Numpy を uninstall してから、py34-numpy をインストールしてみたら、何なく成功。 numpy.test() の結果は PyPI のと全く同じ。ただ、実行時間が、163/153 sec と若干長くなってしまった。 ともあれ懸念事項が一つ減って、大変目出度い。

2015-02-02 (Mon): EmacsMac.app と DDSKK

Mode-line

Status-bar (mode-line) 消失事件は解決した。 少し前から Yamamoto さんとやりとりしていたが、少し前に GitHub で対応版(emacs-24.4-mac-5.3) を出されていた、1/31 にそれが MacPorts に port されたようだ(気がついたのは今日。)

早速、~/.emacs.d/.emacs-custom.el

(custom-set-faces
    ...
 '(mode-line ((((class color) (min-colors 88)) (:background "grey75" :foreground "black" :box (:line-width 2 :color "grey75" :style released-button)))))
    ...
)
の行を戻して、動作確認。どうやら問題は解決したようだ。

DDSKK

しかし、MacPorts の eblook は相変わらずビルドに失敗する。 これと lookup ともども、この先個別にフォローするのはつらいので、 何とか Git で管理できないものか、とあちこち捜したが、GitHub には上ってないようだ。(lookup2 は上がっているが、 こちらは発音記号の外字(ビットマップ) からフォントへの置き換え等を実行してくれない……)

しかし、その過程で、DDSKK の GitHub が作られている事を発見、 早速、wanderlust とそのための elisp パッケージと並べて管理する事にした。

fukuda@falcon:~/Git/Mail% git clone https://github.com/skk-dev/ddskk.git
fukuda@falcon:~/Git/Mail% ls
apel/  ddskk/  flim/  lookup2/  semi/  w3m/  wanderlust/
数日後、たまたま DDSKK が新しくなっていたので、それを使ってアップデートする様子を示す。
fukuda@falcon:~/Git/Mail% for i in *; (cd $i && print "**" $i && git pull)             
** apel
Already up-to-date.
** ddskk
remote: Counting objects: 7, done.
remote: Compressing objects: 100% (7/7), done.
remote: Total 7 (delta 1), reused 0 (delta 0)
Unpacking objects: 100% (7/7), done.
From https://github.com/skk-dev/ddskk
   91d4518..1652af2  master     -> origin/master
Updating 91d4518..1652af2
Fast-forward
 ChangeLog |  4 ++++
 skk.el    | 18 +++++++++++++++---
 2 files changed, 19 insertions(+), 3 deletions(-)
** flim
Already up-to-date.
** lookup2
Already up-to-date.
** semi
Already up-to-date.
** w3m
Already up-to-date.
** wanderlust
Already up-to-date.    
fukuda@falcon:~/Git/Mail% cd ddskk
fukuda@falcon:~/Git/Mail/ddskk% make 
fukuda@falcon:~/Git/Mail/ddskk% sudo make install    

2015-01-28 (Wed): Yosemite-10.10.2

件の EmacsMac.app の「mode-line (status bar) 消失問題」で、 ごちゃごちゃやっている内に、10.10.2 が出た。この「問題」を含めて、 「一気に解消できてたら良いな」と思ったけど、そうは問屋が……。

Yosemite 10.10.2

ダウンロード/インストールはスムースかつ迅速だった。 (ダウンロード中に softwareupdated? が "not responding" になって、ちょっとうろたえた事は内緒。)
2015-02-07 (Sat): どうやら softwareupdated が not responding になるのはこの場合に限らない上に、10.10.2 になっても直っていないようだ。

以下の節で触れるような「問題」の他には、 世の中で騒がれている不具合は然程感じていなかった。 というのも、 そもそも WiFi は(まだ)使ってないし、Safari は「一体どうしてよいのやら」 という状態で、あまり触っていなし……。 まあ、敢えて言うなら次のような課題が有って、解決してくれたら良いな、 と思ってはいた。

System Font を Lucida Grande に

Yosemite で、デスクトップのデザインが格段にショボくなり見辛くなった…… という印象はずっと続いている—— 少しずつ慣れてきているような気がするのが辛い。 一番の不満は、ディフォルトの文字のサイズが小さくなった事。 次にはフォントが、Helvetica Neue になった事。 どっちも何も良い事はなく、変えたいから変えた、ように見える。

何とかならんか、と思い、Internet 上を渉猟したが、どうにもならないようだ。 (自分と同じような不満が渦巻いているのが分ったのがせめてもの救い。) だが、フォントを Lucida Grande に変える、というツールは見付かった。 こういうのは安定性に問題が出る事が多いので、随分迷ったが、OS X が 10.10.2 になったのを機に、やってみた。

首尾は上々。違和感が格段に減った。 が「フォントが小さ過ぎる」という問題は残っている。 メニューバーのフォントが既に若干小さいが、 アプリケーションのフォント(Firefox の Tab のラベル等) は、小くてとても見難い。

Emacs の Status Bar

件の「Status Bar 消失問題」は、Wanderlust や Lookup で screen を分割して使う事が多い私には結構やっかいだった。 思い余って、Emacs.app を初め、Wanderlust や DDSKK をインストールしたが、やはり EmacsMac.app の方が手に馴染んでいる。

で、 EmacsMac.app の GitHub に、バグの場合はここへメールしろ、 というアドレスが書いてあって、「これは話を聞いてもらえそう」 という感じがしたので早速報告してみた。

その前に、Yosemite/Mavericks と EmacsMac.app/Emacs.app の組合せを試して、Yosemite + EmacsMac.app でのみ、 問題が出る事を確認しておいた。

嬉しい事に、作者の Yamamoto さんからすぐ返事が頂けて、 色々アドバイスを頂き、10.10.2 へのアップグレードを挟んで、 少し弄ってみた結果、 ~/.emacs.d/.emacs-custom.el の中の

(custom-set-faces
    .....
'(mode-line ((((class color) (min-colors 88)) (:background "grey75" :foreground "black" :box (:line-width 2 :color "grey75" :style released-button)))))
    .....
    )
が悪さをしている事が分った。これは、mode-line (status bar) の幅を若干変更して、文字の上下が詰った感じを避けるように、というつもりで 自分が加えたのだった。 これをコメントアウトすると、問題は無くなった。勿論少々 status bar が窮屈な事より、bar そのものが消えてしまう方が問題なので、 このままで暫く使ってみる。

2015-01-24 (Sat): Mac Pro から Mac-mini に (その 3)

環境の移行は粗方完了、ほぼ通常業務に移行している。 (ややオタッキーな)落穂拾いを少し……

AquaSKK

みすぴーさんが引き継いだ新版が Yosemite で動くようになっているのは分っていたので、 最新版 (4.2.3) をダウンロードして委細構わずインストール。 続いて、 4.2 の時のチューニング (/Library/Input Methods/AquaSKK.app/Contents/Resources/ 下の kana-rule.conf, keymap.conf の一部を書き換え) をやる。 (実際には、Installer が Migration Assistant がコピーした kana-rule.conf, keymap.conf を kana-rule.conf.bak, keymap.conf.bak として残してくれていたので、 この .bak を取って対応した。)

結果は上々。とてもキビキビと動いてくれる。 支配下の辞書の自動更新も上手く働いているように見える。

X11/XQuartz と Wireshark

実は環境転送後の quick check で、ちょっとしたパニックが有った—— X11 (XQuartz でない方の)のアイコンが Dock の上でどんどん増えていく、 というもの。最初は余裕をかましていたが、Force Quit が効かない、 Shell からの kill -KILL も効かない(というか、そもそも ps -ax では増殖中のプロセスが表示されない)事がわかって段々焦り出し、ついには sleep も shutdown も X11 に interrupt されて実行できないとなってパニック…… Power Button の長押しするしかなかった。(その頃には、同アイコンは、11 個くらいになっていた :-(。)

そもそも、何でそんなものがスタートしたのか分らないので、余計怖くて、 その後は Wireshark を含む XQuartz 関連のツールは全く触らないでおいた。

しかし、Wireshark は商売道具でもあり、そうも言ってられないので、 恐る恐る触り始めた。

  1. XQuartz-2.7.7 を再インストール。(.dmg)
  2. Wireshark-1.12.3 にアップグレード(1.12.2 から)(.dmg)
  3. ここでリブート (←大分慎重になってる :-)
Wireshark が無事起動してちゃんと動いた。 WiFi I/F が、en1 として認識されている……良かった。
Wireshark on Yosemite
Wireshark on Yosemite
GIMP や GnuCash もちゃんと動くようだ(しかし、これらは X11 ではなく、Aqua native になっていたのだった。)

Eb/Eblook/Lookup

MacPorts で、+no_x11, +xquartz となっているものは全部確認したいところだが、 ちょっと時間が無いので、問題が判っている eb, eblook, lookup 関連のみ。
  1. eb を再インストール。問題無くインストールできた。
  2. eblook: やっぱりインストールできず。最新版 (+media-20141116) を手で入れる。
  3. lookup: これも念のため lookup-1.4+media-20130903 を再インストール。
一応 lookup は動いて辞書が引ける。Inactive な menu-bar が消えてしまう問題も解決しているように見える。 (元々頻度が低いので、確実に治ったとは言い切れないが。)
2015-01-26 (Mon): 全々治ってなかった。しかも、Lookup とも関係無くて、
  1. buffer が三つ以上ある状態で
  2. EmacsMac.app の外へ attention が行くと
殆んど毎回 status bar のどれかが消える……。どうやら、Yosemite と EmacsMac.app の相性のようだ。
Fusion on Yosemite
EmacsMac のステータスバーが消える……

Win8.1 on VMware Fusion

これは iTunes の Authorization と並んで互換性が心配だったものの一つ。 (過去、Win のアップグレード、VM (Virtual Machine) の移行それぞれで問題が出たので。)

実際、環境を転送して最初の起動で、 「この VM はコピーか移動したものか?」みたいな訣が分らん質問をされた時は、 「ここで下手を打つと、やばいんやろか?」と身構えたが、 ディフォルトの「コピー」を選んだら、Win8.1 が問題なくブートできた。

Fusion on Yosemite
Windows 8.1 on Fusion (on Yosemite)
加えて描画の応答がかなり改善されている——窓を動かすのに、イライラする事がない。 おまけに、他の応答まで速くなっているような気がする。 アプリの立ち上がりもさる事ながら、Cygwin や LTspiceIV の update もはっきり速くなった。(ハロー効果かも :-p)

しかし、一番の朗報は、件の某銀行の口座へのアクセス。 かつて、 私:「うまくアクセスできないんですが」 サポート嬢:「日本語版 IE でしか動きません」 私:「そんなものは無いと思いますよ……」 云々で大いに揉めたが、 その後パスワードを再発行してもらって、 (環境は全く変えずに)アクセスできるようになったのだった。 (結局、日本語版 IE なんか無かったし、最初になんで失敗したのかいまだに未詳。) が、しかし、それとは別にもう一つ「OS もしくはマシンを変えたら再度登録し直し」という壁も有った :-(. VM をコピーしたら、これにひっかかるのではないか? と心配していた訣だが、結果は案ずるより生むが易しで、 何の事はなくアクセスできた。(同銀行の口座へのアクセスは、VM の上からやるに限るかも :-p)


2015-01-22 (Thu): Mac Pro から Mac-mini に (その 2)

追加 Updates

インストールもしくは転送されたアプリケーションをさらにアップデートして、 動作確認:

Network

そもそも Migration の前に設定しないといけないので、 このままでも通常の使用には問題はないのだが、 Mac Pro と同様に、「外からアクセスできるようしよう」とか、 「リモートでスリープから起したい」等のためには、若干の「設定」が必要。

MacPorts

MBA で Mountain Lion から Mavericks へ上げた時、かなり苦労したので、 今回は素直に本家の勧めに従う事にした。
fukuda@falcon:~% sudo xcode-select  --install  #1 
fukuda@falcon:~% curl -O https://svn.macports.org/repository/macports/contrib/restore_ports/restore_ports.tcl
fukuda@falcon:~% chmod +x restore_ports.tcl    #2 
fukuda@falcon:~% port -qv installed > myports.txt #3    
fukuda@falcon:~% sudo port -f uninstall installed
fukuda@falcon:~% sudo ./restore_ports.tcl myports.txt
fukuda@falcon:~% port -qv installed > 2015-01-20_port-qv-installed.txt #4
  1. #1: xcode-select が command line tools を要求するので、その download/install を始めるきっかけになる
  2. #2: "port installed" で作られるリストを再現するスクリプトを取ってきて、 実行パーミッションを与える
  3. #3: インストールされている MacPorts パッケージのリストを作る
  4. #4: 後々のために?新しくなったパッケージのリストも取っておく
パッケージは 400 余りもあるが、バイナリ版が増えているせいか、 時間はあまりかからなかった。

まだ十分な確認はできていないが、


2015-01-20 (Tue): Mac Pro から Mac-mini に (その 1)

結局 Mac mini になった

先週書いたように、新型 Mac Pro には手が出ないが、一方で、新型 Mac-mini (late 2014) は、CPU のスペックをダウングレードしてしまっていて「なんだかなぁ」だった。 とすると、あとは iMac だが、これも今一気乗りしない。 短命に終った帽子型 iMac で凝りてから、 ディスプレイ一体型は信頼性や保守の面からは何だか鬼門のような気がしている。 (膾を吹いているような気もしないでもないが。)

「中古の Mac Pro (early 2008/2009)」という線もちょっと追及してみたところ、 ヤフオクで、3,500 円から 50,000 円まで、様々な選択肢があり、 かなりオタク心を擽られた。 しかし、旧 Mac Pro が壊れかけていて、まともにブートできず、 データを新デスクトップに転送するための最低限の環境を温存中、 という状況の中では、 「返品不可」「ジャンク扱い」という中古品と遊んでみる、 なんて気持の余裕は持てなかった。

改めて、Apple のサイトを眺めていると、Mac-mini に 2T のディスクのオプションが加わっていた。これをきっかけに、 2014 Mac-mini に対して大甘の方向に評価をシフトする……

という事で、結局 Mac-mini にした。

基本構成のを安く買って、暫定政権に……と思っていたが、HDD を 2TB Fusion にしたのに加えて、メモリを 16GB に なんてやっていると結構高いものについた。 (Wireshark や Web 診断ツール、はたまた Xcode はとにかくメモリを食うので、現行の 8GB の倍にした。) あと、この構成だと中国で組み立ててから送ってくるので、組立に 3 日、配送に 3 日かかった。 (1-3 日後に発送、は守られたけど、 発送後到着までまた 3 日というのはちょっと想定外だったなあ。)

起動とデータ転送

なにしろパッケージが小さくて軽いので、開梱も据え付けも何という事はなく、 あっという間に終った(実は筐体の後側を覗いてから Mini DisplayPort が廃止されている事にようやく気がついて愕然としたが、 幸い、Raspberry Pi のために HDMI/DVI ケーブルを買ってあったので、 事無きを得た。)

とにかく手っ取り早く、という事で、最初の起動の時に Migration Assistant で、Mac Pro からデータを転送しようと決めていた。 で、おもむろに Mac Pro を起動してとやり始めたが、何と、Mac Pro が safe mode でも立ち上がらない…… というかログイン画面でパスワードを入れるとハングする。 ちょっと嫌〜な感じがしたが、何度かやっている内にようやくログインできた。 いきなり不安要素を抱え込んだが、 概略に沿って、 設定していけば転送が始まる。 (初めからちゃんとこのページを参照しとけば良かった。 疎覚えで何とかしようとして、却って時間を喰ってしまったような気がする。) ETA は、2 時間 50 分後だそうな。

途中、予想の残り時間が増え初め、とうとう 35 時間まで行って、すわハングか、と焦ったが、 我慢して放置しておいたら、ほぼ当初の予想通りの 3 時間ちょっとで転送は終った。 しかし、プログレス表示が、Transferring Data から Indexing に変って「完了まであと 10 分」と表示されてから、 本当に完了するまで、さらに 1時間掛った :-p (ったくもう本当にイライラ、 ハラハラさせられる。)

動作確認と……

転送が終って、さて動作確認を、と login してみた。 (動かなくなるソフトが多いと聞いていたので、怖々。) が、しかし動作確認の前に、デスクトップのショボいのに呆れた。 アイコンが平板、ウィンドウの飾りがショボい、極め付けはシステムフォント。 Lucida Glande が、なんだか小さくてバランスの悪いフォント (Helvetica Neuel?) に変っている。 これは辛抱できないだろう、 Mavericks にダウングレードするなら早い方が良いと思って、かねて捜しておいた、 Yosemite → Mavericks ダウングレードのやり方を書いてあるサイトをあちこち歩いてみたが、 結論は「出荷時の OS よりダウングレードはできない!」だった。

うー、改めて(Mac-mini にするにしても)2012 を買っておくべきだったと、 臍を噛んだ。


2015-01-14 (Wed): とうとう Mac Pro がダウン

思えばよく保ったもんだ

メインのデスクトップとしてこの Mac Pro (Rev (1,1) , 言わゆる 1st generation) を買ったのが 2006 年の 9月 だから、もう 8年と半年になる。 その前の Linux 機が 3年くらいでマザーボードのキャパシタが抜けてしまい、 5年くらいで他の部分もあちこちガタガタになっていたから、 それに比べればこの Mac Pro はよく保ったものだ。

この間、期待どおりの安定動作をしてくれた。最初の 5年でハングしたのは 3 回くらい、と豪語していたが、改めてオタク日記を読み返したら、 これはさすがに欲目が過ぎるようだ :-)。後の 3年になって、ちょっと頻度が上っ た事もあり、通して平均すれば 1 年に数回くらいか。 (Skype のビデオカンファレンスでのハングの寄与が大きい。)

不満と言えば、

  1. F/W (EFI) が 32bit である。
  2. 何故か idle sleep に入らない。
  3. たまに、ファンが全力で回り始める事がある(sleep に入れると直る。)
  4. sleep の最中に Time Machine のために一時的に起きているようだが、そのまま眠らない事がある。
  5. 内蔵 DVD ドライブのトレーが出て来なくなった。 (指で、ある部分を押すと、大丈夫 :-)
くらいのもの。

上の 1. のせいで、OSX Lion (10.7.5) までで、サポートが止まってしまった。 しかしまあ、家の他の Mac で Mavericks まで逐次上げてきて、 それと比較したら然程悔しくはない。 敢えて、それによる不具合を上げるなら、

くらいかな。(しかし、後者は実は結構ツライ—商売に差し支える……。)

一時は Lion だけ MacPorts のサポートが等閑にされている、と思えた事もあったが、 どうやらそれは思い過しで、OSX のどの版でもそれに固有の不具合は有るようだ——例えば、今日現在 Mavericks では libgcc、ひいては Numpy のアップデートができない……

災害は忘れた頃に……

それでもまあ、それらを我慢するなら、ひょっとして、 この先永久に使えるのではないか、なんて思い始めた頃、半年程前に 久々の kernel panic!

明らかに H/W (マザーボード) に問題が有って、 しかもそれに変則的な手段で対応しているのだから、 早めに対応するべきだったのだが……。 しかし、先立つものが無い上に、 またぞろ Apple さんが唯我独尊路線を走り始めたので (つまり、食指が伸びるモデルが出ないので)ついつい一寸延しになっていた。

そんな時にまたハング。 いきなり画面がフリーズして、カーソルも動かなくなった。 しかし、ssh でログインする事はできたので、そこから reboot してみた。なんと、その command にちゃんと応答して、reboot が始まった。 が、login 画面になる前で止まってしまう(カーソルが風車になる。) どうやら、これは gray screen という症状らしい(Win の世界の blue screen に対応する?:-)

Gray Screen と格闘する

この gray screen は比較的珍しくない症状らしく :-)、インターネット上には、 対応の仕方が色々上っている。H/W が完全復旧する事は望めなさそうだが、 せっかくの Time Machine でのバックアップは、OSX が曲がり形にでも動いた方が、新しいマシンでの restore に有利だろう、 という事で、ちょっと四苦八苦してみた。
  1. ケーブルを全部外す: 勿論、キーボード、マウス、 ディスプレイ以外の、という意味。Skype 用の USB カメラはたまたま繋ってなかったので、iPhone と Ethernet のケーブルを外すだけ。 ⇒ 変化無し。(以下、Ethernet を戻して実験。)
  2. Safe Mode: Shift Key を押しながらスタート。 Gray screen に progress bar が表れるが、その 1/4 から 1/3 のところで止まってしまう。
  3. PRAM リセット: Option + Command + P + R を押しながらスタート。 Reset 後 Recovery 画面(OSX Utility 画面?)が表示される。Disk Utility で、permissions repair だけやってリスタート。⇒ 変化なし(Safe mode でも、通常モードでも gray screen で止まる。Ssh でログインは可能。)
  4. SMC リセット: 電源ケーブルを抜いて、power button を 10 秒押してからスタート ⇒ 変化なし(同上)
  5. Recovery Mode から HDD Restore: Command + R を押しながらスタートして、Recovery mode に入る。 そこで、Time Machine の HDD の内容を、boot HDD へリストア。 ⇒ 通常モードでは gray screen だが、Safe mode では、 log-in できた。メモリは 8GB 認識されているが、そのうち 6GB 強が wired になっている。
  6. Riser A のメモリを 4GB に: 全部で 4枚のメモリモジュールのうち、変則的に足してあったモジュール 2枚(4GB) を取り外した。 ⇒ Safe mode でのみ立ち上がる。4 GB 認識されて、うち 3GB が wired。
  7. Riser B に 4GB を刺してインストール: 取り外して保管してあった Riser B カードに、上で外したモジュールを刺して、 インストールした。⇒ 変化なし。
  8. 再度 PRAM リセット: ⇒ panic 画面になる。パワーボタン長押しでシャットダウン。 リスタートしようとするが、パワーインジケータ点滅でスタートせず。
  9. メモリ構成シャッフル: メモリ構成を弄る。最終的に Riser B に刺さっていたモジュールを Riser A に刺す事で、再び、PRAM リセットの前の状態に戻る。 ⇒ すなわち、Safe mode では立ち上がる。通常のモードでは、recover mode 画面に行くか、gray screen のまま止まってしまう。
という事で、ギブアップ。

さて、これからどうするかなぁ

マザーボードに問題が有るのはほぼ確かで、 かつそのスペアパーツかなり安く($75) 手に入るらしいので、 これと交換する事も考えた。 しかし、マザーボード交換となると、さすがに互換性他の不確実さに加えて、 メモリモジュール自体が劣化している疑いもあるので、 先が無い(OSX が Lion どまり)事を考えて思い留まった……

新しい Mac Pro ?これは、大分前に「没」になった。 最初は full-buffered ECC memory + Xeon E5 という構成に大いに惹かれた。現有の Mac Pro がとても安定していたのは、 この構成のおかげ、と思っていたから……。 しかし、最終的にダメになったのはメモリ周りだった、という事で、 この「ECC 信仰」もかなり冷めてしまった。 加えて、これは前から分っていた事だが、 どうやらウリの GPU が GPGPU としてすんなりとは使えそうもない。 それやこれやで、この価格差(基本構成で 30 万円)がますます正当化しにくくなった。

次に考えたのが Mac-mini。最初に買った Mac-mini (late 2006?) は、すぐに壊れてしまったが、次に買った サーバ版(Mid 2011) は問題なく動いている。しかも、少し前までの Ivy Bridge 版 (Late 2012) は、i7 4-core のが、7 万円で買えた。ただストレージが 1 TB しかない事にひっかかって躊躇しているうちに、Haswell Refresh 版が「i5 の 2-core まで」になってしまった。2-core になっても、新型なので、パフォーマンスはさほど変らんのかな、 と思いきや、multi-core での動作では、40% くらいも落ちるんだとか。 うーん、Apple さん、ますますやる事が「なんだかなぁ」になってきた。 こんな事なら、Late 2012 を買っておけば良かったなぁ。


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Taka Fukuda
Last modified: 2016-11-13 (Sun) 07:42:55 JST