オタク日記
(Mac と Linux, 2014Q1)
目次
2014-03-12 (Wed): Mavericks on MBA2014-02-22 (Sat): Python
2014-01-19 (Sun): Mezzanine が動いたけど……
2014-01-12 (Sun): MacPorts に嵌る
2014-01-05 (Sun): EmacsMac 讃
古い日記:
2013Q4
2013Q3
2013Q2
2013Q1
2012 年
2011 年
2010 年
2009 年
2008 年
2007 年
2006 年
2005 年
2004 年
2003 年
2002 年
2001 年
2014-03-12 (Wed): Mavericks on MBA
この頃は、たまに外出しても紙の本を読む事のほうが多くなり、 MBA (Hawk) + iPhone Tethering の使用頻度が減ってきた。 しかし、家の中ではむしろ必要性が増してきている。その理由の一つは Wireshark。 「エア・モニタ」が意外にあっさり実現できて、 MBA で WiFi のパケットを直接キャプチャできるようになった。 大変重宝していて、これが動かなくなっては大変。 なので、MacOS X 10.9 へのアップグレードには見向きもしなかった。いつもながら MacPorts に問題が
ちょっとサボっていたので、件の MBA のメンテナンスをやった。 一番の大物は MacPorts。大物の emacs-mac-app などは、時間がかかったものの、 ほぼ順調に終ったが、なんの心配もしてなかった Python-3.3 (python33) に問題が出た。 Lion (10.7) では何の問題もなく、-3.3.5 にできたし、息子の Mavericks でも問題無くアップグレードできているのに、ML (10.8) ではアップグレードできない…… いままで培ってきた弥縫策を駆使するが、一向に改善されない。 そう言えば、"+universal" option を外さないままになっていたせいかな、とか思い当る節もあり、 ではこの際 MacPorts 全体を再インストールしてみるか、という悪魔の囁きが……で、取り掛かったら、Xcode も 5.1 に、というお誘い。 それを完了したあたりで、「こうなったら、一層の事 OS を Mavericks にしとくかな」なんて邪心が湧いた。 何しろ Application のアップデートの案内の度に OS のアップデートを勧誘されるし、また、それによると Mavericks ももう 10.9.2 になっているので、大きな問題は皆潰されているに違いない……
Mavericks インストール
Application のアップデートのついでに誘われるくらいだから、 という訣でもないのだが、Mavericks のインストールはとっても簡単。 Apple Menu から Software Apadate... を選んで、Update とやるだけ。40 分くらいかかるが、途中一切触る必要がない……終了したら自動でリブート。再ログインしたら、また、Software Update が、iMovie, Pages, Keynote 他のアップグレードを勧めてきたので、 これについても OK を出す。
最初の試練—Terminal.app と Zsh
なあんだ、簡単だったなぁ、と早速 MacPorts のインストールにかかろうとするが、何と Terminal.app が立ち上がらない……立ち上がりはしているようだが、 すぐにウィンドウが消えてしまう。これには参った——いや実はパニック。Emacs も既に消してしまっているので、Terminal.app が立ち上がらないと、設定ファイルを手で編集する事もできない。 (そもそも Terminal.app が無いとオタク環境とは言えないだろう。)大いに悩んだが、結局、
- Terminal.app のセッティングで、Basic を選ぶ (立ち上がった後、窓は残るが shell prompt は出ない。)
-
Menu から New Command を選んで、
/bin/bash
と入力 (上の窓で bash prompt が現われる。) -
その窓で chsh を実行、
/opt/local/bin/zsh
を/bin/zsh
と変更 (これで普通に Terminal.app が立ち上がり、zsh prompt が現われるようになる。)
/opt/local/bin/zsh
がディフォルトの shell だったのに、
それを消してしまったから、だった。
二つ目の試練—Wireshark
Terminal.app と zsh が動くようになり、あちこちを覗く余裕ができたので、早速 Wireshark を試してみた。が、いきなり「Mavericks は X11 をディフォルトでは持ってないよ」というエラーメッセージが出て、 ちっとも立ち上がらない。 「おかしいなぁ、XQuartz は有るんだけどな、認識されてないのかな」とぼやきつつ、 XQuartz を再インストール。しかし、上のエラーメッセージは出なくなったものの、 やっぱり立ち上がらない(というか、一瞬窓は表示されるのだが、すぐ消える……。) 当然のように、Wireshark も再インストールしてみたが、やっぱり駄目。 そこでふと、Wireshark は最初の起動にとても時間がかかる事を思い出し、 起動してしばらく待ったら、Wireshark の起動画面が出てきた。最初にインストールした時に大いに悩まされた「エアモニタモード」も、 そのまま残っていて、あっさりパケットを観測する事ができた。
なんか、頓馬な事をやっては大騒ぎしている観あり……
MacPorts の再インストール
Terminal.app が動くようになったので、MacPorts の再インストールを始める。- MacPorts-2.2.1-10.9-Mavericks.pkg を <http://www.macports.org/> からダウンロードしてインストール。
-
/bin/vi
で/opt/local/etc/macports/variants.conf
を編集して# Example: -x11 +no_x11 +quartz -x11 +no_x11 +quartz # +gcc48 # +universal
- 基本パッケージをインストール
% fukuda@hawk:~% sudo port install coreutils binutils lv zsh readline
- chsh で、シェルを
/opt/local/bin/zsh
に変更。 - python33 をインストールしてみる
% fukuda@hawk:~% sudo port install python33 py33-readline py33-setuptools py33-pip
問題なくインストールできたようなので、Python3 をディフォルトにfukuda@hawk:~% sudo port select --set python python33 fukuda@hawk:~% sudo port select --set pip pip33 fukuda@hawk:~% python Python 3.3.5 (default, Mar 11 2014, 15:10:23) [GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 5.1 (clang-503.0.38)] on darwin Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information. >>>
- EmacsMac.app をインストール
fukuda@hawk:~% sudo port install emacs-mac-app compface aspell aspell-dict-en fukuda@hawk:~% sudo port install w3m compface eb eblook
/Applications/MacPorts/
を残して置いたので、 EmacsMac.app はちゃんと立ち上がり、Wanderlust, Lookup は問題なく動いた。 (lookup が古かったので、その後最新版にした。) - Gnuplot をインストール: ちゃんと X11 の代りに XQuartz
が使われるかどうかを確認
fukuda@hawk:~% sudo port -y install gnuplot Password: ---> Computing dependencies for gnuplot ---> Dependencies to be installed: aquaterm fontconfig freetype libpng gd2 jpeg libvpx tiff lua pango cairo libpixman gobject-introspection python27 db46 db_select harfbuzz graphite2 wxWidgets-3.0 wxWidgets_select For aquaterm: skipping org.macports.main (dry run) ....
xorg-xxx は一切インストールされないようだ。python27 が入ってしまうのは気になるが……fukuda@hawk:~% sudo port install gnuplot
でインストール。延々時間がかかるが、無事完了。 とりあえず、ちゃんと動いているようだ。 しかも、xorg-xxx ではなく、quartz がリンクされている!fukuda@hawk:~% port installed cairo pango The following ports are currently installed: cairo @1.12.16_2+quartz (active) pango @1.36.2_0+quartz (active)
Mavericks の第一印象
しばらく待った甲斐が有ったというべきか、Mavericks 本体のアプリケーションも、MacPorts のコマンドも問題なく動いているように見える。- Mavericks のウリである Maps や新 iCal は確かに便利だし改善もされているが、 然程感心する程のものでもないような……
- Network 関連でも同様。Firefox 他が mDNSResponder に依存していて「ドメインが変っても迅速に対応できない」のはそのまま。 また、System Settings の Network の各項目が全て「灰色」になり、 dhcp client も動かない、という事が一度あった。
- ちょっと心配していた LTSpiceIV, AquaSKK, Wireshark(上述), MathType (6.7e にアップグレード), BasiliskII 等もちゃんと動く。
- 新しくなった Pages, Numbers, Keynotes なども Mathtype との連携、過去の作製ファイルとの互換性を含めて、 今のところ問題は見付かっていない(大して試験してないが。)
2014-02-22 (Sat): Python
なかなか Mezzanine の目途が立たないので、ちょっと寄り道して Python の話でも、という訣でもないのだが……Pytohn.org Home Page
この前 www.python.org が模様替えした時、かなり賛否両論有ったようだが、 私は悪くない変更だと思っていた(「Google カレンダー」のあたりだけは、最後までうまく動かなったけど。) で、ようやく www.python.jp もそれに似た構成になってきていて、 やっと追い付いたか、と思ったら、本家がまたまた大変更…… 久し振りにサイトへ行ったら、以前とは似ても似つかぬものになっていた。 びっくりしたものの、「背景が暗くなったなぁ」と思った以外は、 第一印象も悪くない……だったが、よく見ると、"Latest News" が、Python 3.3.0 云々の話題になっている。これって、一昨年の 9月の事なんだよね。すぐに直ると思うけど、「お願いしますよ、 PSF さん」:-)Python 3
大分前から、Python 3 へ移行する事を試み、そのたびに挫折して Py-2.7 と -3.3 の間をいったり来たりしていたが、 今日、3.3.4 になって改めて見返してみると -3.3 にほぼ統一できている。 最後まで残った問題児は Gnuplot.py モジュールだが、これも Apache から呼んで、 このウェブサイトのアクセスカウントのグラフを書くのに使っているだけ。 つまり、今や明示的に Py-2.7 を使うのは、Myhome Server の上だけという事。Python 3 への移行が、3.3 になって俄然進んだのは、 Django が(従って Mezzanine も)py-3k 対応になった、 という事が一番大きいと思われる。 (なので 3.3 になったからではなくて、時期的な偶然の一致だろう。)
PyPI
「パッケージ管理は MacPorts に統一」という方針は、あっという間に崩れてしまったが、Emacs については MacPorts の EmacsMac.app のお陰で、また持ち直している。 が、Python は、Mezzanine をインストールするために、 MacPorts のみ、から「PyPI も使う」に変更した。 つまり- Python-3.3, py33-setuptools, py33-pip は MacPorts でインストール
- それ以外の Python Package は PyPI から pip-3.3 install xxx でインストール
PyPI は、MacPorts の Python Package よりずっと迅速にアップデートされるし、依存性の問題も少ない。 当初、3.3 向けの Mezzanine には Pillow, South がらみのパッケージミスが有って、少々たじろいだが、 それが直ってみると、PyPI のパッケージ管理はほぼ完璧で、 そうなると、pip-2.7 と -3.3 の間を行き来する必要も全く無く、virtualenv の必要性 (従って、それに似せるために py-2.7 を維持する必要性)はますます感じられなくなった。 なので、
fukuda@quadra:~% sudo port select --set pip pip33
として、以降はディフォルトで、pip-3.3 を使う事にする。
ただ、Package のアップグレードは、MacPorts 程洗練されていない。 つまり、 インストールされているパッケージの全部を一気にアップグレードする方法は無いらしい。 今のところ、
fukuda@quadra:~% pip list --outdated future (Current: 0.9.0 Latest: 0.11.2) pip (Current: 1.5.2 Latest: 1.5.3) fukuda@quadra:~% sudo pip install -U future pipなどとしているが、これでとりあえずは満足できている。 ちなみに、
--outdated
というオプションは、
% pip --help
としても表示されない。
なので、かなり新しいオプションなんだろう。
ついでに pip-3.3 install -U --outdated
とでもできれば言う事はないのだが。
残る懸念は、PyPI と MacPorts とによるパッケージ管理の「干渉。」例えば、
現在の Numpy (py33-numpy) は MacPorts
からインストールしたものだが、pip-3.3 list
としたら numpy が入っている。つまり、pip は、numpy
を自分の管轄内のものだと思っている訣で、この先もし Numpy
がアップグレードされて、PyPI で入手可能になったら、pip-3.3
がその新版を先にインストールするだろう……。
恐しい事に、py33-pip(MacPorts) と pip-3.3 (PyPI)
の間で既にこれをやってしまったようだ。
が、今のところ問題は出ていない。
2014-01-19 (Sun): Mezzanine が動いたけど……
自宅サーバが一応動くようになってから、 自分用と「われも工房」用の CMS や DMS, はたまた Web ページを一新・統合しようとして、いろいろ模索している。 ああだ、こうだと一番楽しい時期の筈なのに、「欲張りすぎ」が祟って、 むしろ、四苦八苦の状態。 構想はなかなか煮詰まらないのだけど、何か手を動かさないと、 自分の頭の方が煮詰るような気がして、とりあえず Mezzanine (Django 上の Blog/CMS エンジン)の味見をしてみる事にした。Package Management
なるだけ MacPorts で統一したいのだが、なかなかそうも行かない。 例えば Django の本家では 1.5.4, 1.6.1 がリリースされているし、 Ubuntu-server でさえ python-django は 1.5.4 になっているのに、 MacPorts では {py27|py33}-django は 1.5.1 のまま。 Mezzanine に至っては、そもそも MacPorts に含まれていない…… なので、ここは、以前から気になっていた PyPI (Python Package Index) を試してみる事にする。(ちなみに、pip は、Python のパッケージ管理システム)PyPI で行くとすると、当然 virtualenv を試してみたくなる。なにしろ Mezzanine のチュートリアルが virtualenv と virtualenvwrapper を強く勧めている。 が、しかし、そのままフォローしても、何故かうまく行かない。 よくよく見たら、インストールの手引きが 1 ステップ抜けていた、というオチだったが、 その時は焦っていて virtualenv は諦める事にした。
これで、ちょっと勢いが殺がれてしまったが、若干の試行錯誤の後、次のようにする事で virtualenv っぽい環境ができる事が解った。例えば、python-3.3 と python-2.7 の環境を作るなら、
- もしまだなら、python と pip をインストール
fukuda@quadra:~% sudo port install python33 python27 fukuda@quadra:~% sudo port install py33-pip py27-pip
- pip-2.7/3.3 を使って必要なパッケージをインストール
fukuda@quadra:~% sudo pip-2.7 install Pillow South mezzanine fukuda@quadra:~% sudo pip-3.3 install Pillow South mezzanine
- python27 環境を選ぶなら
fukuda@quadra:~% sudo port select --set python python27 fukuda@quadra:~% sudo port select --set pip pip27
また、python33 環境ならfukuda@quadra:~% sudo port select --set python python33 fukuda@quadra:~% sudo port select --set pip pip33
% pip-3.3 install
等とするのは面倒なようだが、このおかげで、port select
でどちらの版の python を選んでいようと、python33
に対応した PyPI パッケージがインストールされる。
(上のように、% sudo port select --set pip pip33
としておけば、それ以降は % pip install xxx
とできるようになるが、環境の間を行き来するのが目的ならば、
これは却って混乱の元になるような気がする。)
また、pip の依存性解析はとても良くできているが、
Mezzanine に関しては、Pillow (PIL の後継) と South
は別途インストールしてやる必要があるようだ。
(Mezzanine
のパッケージミスかも。)
Mezzanine 起動
さて、pip-3.3 では、正常に Mezzanine-3.0.5 をインストールできなかった。仕方なく、pip-2.7 でインストールして、それで作業していたが、 程なく -3.0.6 がリリースされて、こちらは pip-3.3 でも問題なくインストールできた。(これも Mezzanine-3.0.5 のパッケージミスだったに違いない。) その後は% sudo port select
を実行して、python33 の環境で試用している。
図らずも、二つの環境の間を行ったり来たりした訣だが、
とっても簡単で、どうやら
virtualenv と比べても遜色無いと言って良さそうだ。
インストールの状況は以下のようになっている。
fukuda@quadra:~% pip-3.3 freeze
Django==1.6.1
Mezzanine==3.0.6
Pillow==2.3.0
bleach==1.4
filebrowser-safe==0.3.1
future==0.9.0
grappelli-safe==0.3.4
html5lib==0.999
nose==1.3.0
numpy==1.8.0
oauthlib==0.6.0
pytz==2013.9
readline==6.2.4.1
requests==2.2.0
requests-oauthlib==0.4.0
six==1.5.2
tzlocal==1.0
但し、numpy や readline まで表示されているが、これらは MacPorts
でインストールしたもの。
このあと、Django と同様に、
fukuda@quadra:~% /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.3/bin/mezzanine-project myproj33
として、prompt に従っていくつか設定をすると、
~/myproj33
に、試験用プロジェクトが作られる。
さらにここで ~/myproj33/settings.py
を編集して
ALLOWED_HOST = ['localhost',] TIME_ZONE = 'Asia/Tokyo'などとしておくと、下のプロセスでエラーメッセージを減らす事ができる。 ここで、開発用サーバを立ち上げると
fukuda@quadra:~% cd myproj33 fukuda@quadra:~/myproj33% python manage.py runserver Validating models... 0 errors found January 21, 2014 - 21:52:53 Django version 1.6.1, using settings 'myproj33.settings' Starting development server at http://127.0.0.1:8000/ Quit the server with CONTROL-C.のように、ブラウザからのアクセスに応えるようになる。 トップページはなかなかスマート。
まとめ
トップページから、[Login to the admin interface] へ行くと、そこから Blog や Page を作る事ができる。 二三実際に作ってみた。 コメントを付加する機能はディフォルトで付いており、 また日本語の入力・表示も問題無さそう。素晴しい!
という事で、では、views.py や templates を眺めてみよう、
と思ったが、なんと、それらがどこにあるのか分らない。
殆んど設定無しで、上のサンプル・ページが立ち上がるようにするため、
主なリソースは、
/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/...
の更に深いところに置いてあるようだ。厳密な対応を知るには
urls.py を解析しないといけないのだが、url を設定する method
をどこかから import しているらしく、これがまた分り難い。
どうやら、Django の urls.py の記述の勉強から始めないといけないようだ。
道は遠い。
2014-01-12 (Sun): MacPorts に嵌る
>> 2014-01-15 (Wed): 訂正
前々から「MacPorts に Xorg (X11) は鬼門」と思っていたのに、 Wireshark を入れる際にまたもやその禁を破ってしまい、 MacPorts に xorg-xxx のライブラリ群と、それらを使う @+x11 のアプリケーションが結構沢山残ってしまった。 (バイナリの Wireshark.app と XQuartz.app で事が済んでしまったので、xorg-server は外したのだが……)なので、その後の MacPorts のアップデートは戦々恐々だったが、 昨日とうとう「やっぱりな」になってしまった…… gettext が問題で、インストールもアップグレードもできるのに、 その後の linking のスキャンでアウトになってしまう。 典型的には
fukuda@quadra:~% sudo port install gettext
---> Computing dependencies for gettext
---> Cleaning gettext
---> Updating database of binaries: 100.0%
---> Scanning binaries for linking errors: 100.0%
---> Found 45 broken file(s), matching files to ports
---> Found 9 broken port(s), determining rebuild order
---> Rebuilding in order
gdbm @1.10 +universal
popt @1.16 +universal
libidn @1.26 +universal
xz @5.0.5 +universal
python27 @2.7.6 +universal
glib2 @2.38.2 +universal
desktop-file-utils @0.15 +universal
p11-kit @0.20.1 +universal
gnutls @3.1.10 +universal
---> Computing dependencies for gdbm
---> Dependencies to be installed: gettext
---> Configuring gettext
となり、この時点で止まってしまう。
何しろ一旦は gettext
のインストールができているので、何をどうしてよいやら全く分らない。
おまけに、xorg 関連ではなくて、+universal
のオプションが怪しい。
gdbm 等をオプションを変えて再インストールすれば良さそうな気もするが、
p11-kit や gnutls は emacs-app や emacs-mac-app
等が依存してるので、とても無理。
(実は「無理」と分る前に、大分右往左往した。)
で、とうとう、MacPorts 全体の再インストールを決心。 どうせやるなら、と、少々ドラスティックな変更を試みる。
- option +x11 は徹底的に外す
- option +universal も
- xorg-xxxx はインストールしない
- wine-devel など、+x11 が必須なアプリケーションは諦める
- インストールしてあるパッケージのリストを取っておく
fukuda@quadra:~% port installed > port-installed
- MacPorts 全体をアンインストール
fukuda@quadra:~% sudo port -fp uninstall installed fukuda@quadra:~% sudo rm -rf /opt/local fukuda@quadra:~% rm -f /Library/Receipts/DarwinPorts*.pkg ....
- MacPorts-2.2.1-10.7-Lion.pkg を <http://www.macports.org/>からダウンロードしてインストール。
-
/opt/local/etc/macports/variants.conf
を編集して# Example: -x11 +no_x11 +quartz -x11 +no_x11 +quartz # +gcc48 # +universal
- 順次、パッケージをインストールしてゆく
fukuda@quadra:~% sudo port install zsh binutils coreutils findutils gawk fukuda@quadra:~% sudo port install gnupg readline git-core lv w3m fukuda@quadra:~% sudo port install python33 py33-readline py33-numpy py33-pip fukuda@quadra:~% sudo port install emacs-mac-app compface aspell aspell-dict-en eblook # revised fukuda@quadra:~% sudo port install gnuplot
- EmacsMac.app のための wanderlust, ddskk, lookup の el を再インストール
結果はなかなかのもので、
- emacs-app, gnuradio, wine-devel はインストールしなかった。
- option +x11/+universion はもとより、xorg-xxxx パッケージも一切排除できた。(そのために、wine-devel を断念する必要があった。)
- gcc4x や automake 他の開発環境も無しで済ませたようだ。 (これらはパッケージ管理の問題児でもある。それにしても、fftw-3 が gcc48 を要求しなくなったのは何故?)
- django 他の python モジュールは、pip からインストールする事にした。
- その際の混乱を避けるため、とりあえずは python33 のみをインストールした。
- しかし、git-core のインストールの際、python27 もインストールされてしまった。
- ただ、これ (python27) については gnuradio 等でも、いずれは py27-xxx の環境が一揃い必要になるだろうから、がっかりする程の事ではないかも。
2014-01-05 (Sun): EmacsMac 讃
MacPorts の EmacsMac.app (emacs-mac-app) がアップデートされて 4.6_0 となった。 GNU 純正版 Emacs.app (24.3) が去年の 3月からアップデートされてないのに対して、 EmacsMac.app の方は、その間に 4.0 から 4.6 まで 6度以上改訂されている事になる。 当初 (4.0 の頃) は安定性に不安が有ったが、4.4 になる頃からすっかり安定して、もっぱらこちらを使っている。 おかげで、この 3ヶ月あまり MacPorts でアップデートする以外は、本体もパッケージも~/.emacs.d
以下も殆んど触らず、ひたすら使い倒すという「あらまほしき」状態になっている。
なので、以下の感想はとっても古い、もしくは既報である虞があるが、ともあれ……
フォント・アイコン
- Menu-bar のアイコンをクリックした時の動作が安定した。 特に [New File] と [Open] には問題が有ったが、今は全く安定している。 (普段 Menu-bar は使っていないので、検証が不十分である可能性有り。)
- フォントがらみの不安定さが解消した。
- UTF-8 で encode すると 4 bytes になる漢字—例えば「𠀋」(丈の正字)—が正しく表示されるのは、 そのまま。(一方、Emacs.app では何も表示されない。)
- しかし、font-rescale が効かないのもそのまま。だが、default
の font height を 180 から 190
にして、漢字を元のサイズにすると(つまり、英字だけ少し大きくすると)
かえって見栄えが良くなった。
(set-face-attribute 'default nil :family "Lucida Fax" :height 190)
Tramp
少し前、EmacsMac から ssh と sudo を使って remote file にアクセスするのに、 Tramp を使うようにしてみたら、「これは便利だ」となった。 但し、この方法で remote host にアクセスして、しばらく放置してから write-back、 もしくは再アクセスしようとすると、「prompt 待ち」とか言われてアクセスが止まってしまうという問題が有った。 しかし、EmacsMac 側の改善のおかげか、今はそんな事はない。 (尤も、これは旧サーバ(Fedora-4 on ThinkPad X23) にアクセスしなくなったせいかも知れない。)ともあれ、Terminal.app の multi-window/mulit-tab の積極的活用と相俟って、ssh 越しに remote host のメンテナンスをするのが、非常に楽になった。
Wanderlust
大分前から、Kazuhiro Ito さんの GitHub にある apel/flim/semi-epg/wanderlust と emacsmirror にある w3m を使っている。つまり、
fukuda@quadra:~/Git/Mail-Ito% git clone https://github.com/ikazuhiro/apel.git fukuda@quadra:~/Git/Mail-Ito% git clone https://github.com/ikazuhiro/flim.git fukuda@quadra:~/Git/Mail-Ito% git clone https://github.com/ikazuhiro/semi-epg.git fukuda@quadra:~/Git/Mail-Ito% git clone https://github.com/ikazuhiro/wanderlust.git fukuda@quadra:~/Git/Mail-Ito% git clone https://github.com/emacsmirror/w3m.gitとして、リポジトリを作った。こうしておけば、以降は、
fukuda@quadra:~/Git/Mail-Ito% for i in *; (cd $i && print "**" $i && git pull) ** apel Already up-to-date. ** flim Already up-to-date. ** semi-epg remote: Counting objects: 6, done. remote: Compressing objects: 100% (6/6), done. remote: Total 6 (delta 0), reused 1 (delta 0) Unpacking objects: 100% (6/6), done. From https://github.com/ikazuhiro/semi-epg 6799846..a5c9e06 semi-1_14-wl -> origin/semi-1_14-wl Updating 6799846..a5c9e06 Fast-forward ChangeLog | 9 +++++++++ mime-play.el | 6 ++---- mime-shr.el | 4 +--- mime-w3.el | 4 +--- 4 files changed, 13 insertions(+), 10 deletions(-)などのようにして、update を手軽に検出できる。 もし上のように検出された場合は、それぞれの directory へ行って
make && sudo make install
とするだけで、アップデートが完了する。
この時、apel ⇒ flimi ⇒ semi-epg ⇒ w3m ⇒ wanderlust
の順序が重要で、upgrade の場合も、例えばもし w3m
が新しくなったら、wanderlust も make && sudo make install
しておく。
最近は、EmacsMac.app 同様 Wanderlust にも殆んど手間をかけていないが、 これのおかげで、以前に比べてかなり安定になったように思う。
- Emacs.app や EmacsMac.app を新しくすると、 (かなりの確率で)最初の Wanderlust の起動でフリーズする、 という問題が有ったが、これが無くなった。(Wanderlust が改善されたのか、EmacsMac.app が新しくなったせいかは、よく分らない。)
-
'wl-summary-reply-with-citation'
('A' に key-bind) で、偶に最初の数行しかコピーされない事がある、 という問題が無くなった。 (元々これを引き起すメール・メッセージが稀なので、 完全に直ったかどうかちょっと自信がないが。) - メッセージ送信時に時々出ていた SSL/TLS 関連のエラーが無くなった。
新自宅サーバ構築の合間にこのあたりは弄りまくったので、エラーが出なくなった原因がよく分らないが、
(setq ssl-program-name "gnutls-cli") (setq ssl-program-arguments '("-p" service host))
とした事と、MacPorts の gnutls が新しくなった (@3.1.10_1+universal) 事が貢献しているのではないかと思う。
まとめ
MacOSX の上では少々安定性への不安が有るものの、 それを差し引いても、他のエディタ及びメイラに対する Emacs と Wandlerlust の優位性は揺がないと自分では思うが、 さすがに人に勧めるのはちょっと気が引けていた。 が、しかし、これくらい安定になれば、大手を振って、宣伝できるというもの。 近々、これを入れて「Mac でハック(その 2)」を完成させたい。15/1,792,070 Taka Fukuda Last modified: 2014-04-14 (Mon) 16:43:15 JST