オタク日記

(Mac と Linux)

目次

2011-12-24 (Sat): Cygwin-1.7
2011-12-17 (Sat): Ubuntu-11.10
2011-12-10 (Sat): LTSpiceIV
2011-11-05 (Sat): とほほ二題
2011-10-29 (Sat): iOS-5.0, iCloud, Lion-10.7.2
2011-10-10 (Mon): HDD レスキュー
2011-10-01 (Sat): Wanderlust 再訪
2011-09-24 (Sat): Multipart Mail と Wanderlust
2011-09-17 (Sat): Lion のクリーン・インストール
2011-09-10 (Sat): Memory Leak?
2011-08-27 (Sat): MacPro の Memory 増設
2011-08-20 (Sat): SuperCard
2011-08-17 (Wed): matplotlib 対 gnuplot
2011-08-07 (Sun): Python-2.7 他
2011-07-30 (Sat): OS X Lion (その 2)
2011-07-23 (Sat): OS X Lion
2011-07-16 (Sat): あれこれ
2011-06-25 (Sat): Emacs on Windows XP
2011-06-18 (Sat): DHCP/DNS 再訪(iPhone の hostname)
2011-06-04 (Sat): WL の文字化け解消
2011-05-28 (Sat): 何だかなぁ二題
2011-05-21 (Sat): ようやく帰ってきた!?
2011-05-14 (Sat): いきあたりばったり「マイ書斎」計画
2011-05-07 (Sat): モバイル生活(その 2)
2011-04-30 (Sat): モバイル生活
2011-04-23 (Sat): TP X23 をマイホームサーバに(その 3)——HTTP
2011-04-09 (Sat): TP X23 をマイホームサーバに(その 2)——メール環境
2011-04-02 (Sat): TP X23 をマイホームサーバに(その 1)——DNS
2011-03-27 (Sun): 今更のブラウザ、もしくは Firefox-4.0 の事
2011-03-22 (Tue): MacPro のグリッチ
2011-03-13 (Sun): 頼むよ、MacPort
2011-03-06 (Sun): RSS Feed 始めました
2011-03-05 (Sat): SKK を JIS-X0231 対応に
2011-03-04 (Fri): Emacs-23.3rc1
2011-02-26 (Sat): Python-3.2
2011-02-21 (Mon): Emacs(その 2)
2011-02-19 (Sat): Emacs
2011-02-12 (Sat): Unicode 再訪
2011-02-05 (Sat): Kindle 3(その 2)
2011-01-22 (Sat): Kindle 3
2011-01-15 (Sat): iPhone を 3G モデムに
2011-01-08 (Sat): SB 惨と Pocket WiFi 讃

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2011-12-24 (Sat): Cygwin-1.7

ThinkPad X200 に関する記事で Cygwin の項だけ空白になっているあたりからも、 あんまり気乗りがしてない事は想像に難くない。 (そうですねぇ、できる事なら使いたくない。) しかし、某所で頼みとしていた Linux デスクトップが死んでしまい、そこで使えるのが ThinkPad T60 のみ、となるとそうも言っていられない。 やむなく、それにインストールしてあった Cygwin (-1.5.x) と Emacs で何とか凌いできた。

色々不満は有ったし、Cygwin の 1.7 が出ているのは知っていたが(おお、もう 1.7.9 になっている)、 1.5 -> 1.7 のアップデートには "Manual Changes" が必要、 とあったので、これまで手をつけずにいた。 が、少々思うところあって敢えてアップデートしてみた。(T60 と X200 両方についてやってみた——"LarkXP" は X200 の host name.)

Terminal & Shells

これと icon が今回のアップデートのもっとも目立つ改善点である :-p。 1.5 の時は Windows の CommandPrompt を流用していたようで、 とってもしょぼかった。何より Terminal から Cut & Paste ができないのが業腹。しかし、1.7 では 表示が改善されただけで随分印象が変り、「とりあえずの間に合えばいいや」 から、「ちゃんと動いて欲しい」に要求水準がエスカレート:-)
Cygwin's New Terminal
Cygwin-1.7 の Terminal(クリックして拡大)
最初は「感動もの」だったが、 Terminal.app (2.2.1) や MLterm-2.0.x と比べると、まだまだ、の感があるな。 特に漢字のフォントが…… 実は X200 では色の滲みも気になるが、これは T60 では問題無い。

Python

Python も Cygwin にあまり重視されていないコマンドのようで、 本家のアップデートからツーテンポくらい遅れている。

Gnuplot/Gnuplot-py

Gnuplot-py は Cygwin にない。Gnuplot は有るが、Gnuplot-py から使うようにできなかった。 なので、どちらも一からインストールする必要がある。
  1. Sourceforge から gp444win32.zip を拾ってきて、 /cygdrive/c/gnuplot 以下に展開する。Zsh の PATH に /cygdrive/c/gnuplot/binary を加える。(Zsh から起動するには、wgnuplot の方を呼ぶ。)
  2. Gnuplot-py も Sourceforgeからダウンロード。展開して
    fukuda@LarkXP:~/build/gnuplot-py-1.8% python setup.py install
    とやる。 /lib/python-2.6/site-packages/gnuplot/gp_cygwin.py を編集して、
        # gnuplot_command = 'pgnuplot.exe'
        gnuplot_command = 'gnuplot.exe' 
    元のままだと、微妙な不具合が生じるようだ。

Emacs

Emacs は単独でちゃんと動いていたが、Cygwin と一緒に使おうとすると (マイナー)だがいろいろと問題が有った。例えば、せっかく cygwin が directory の名前や略称を Linux っぽくしてくれているのに、Emacs がそれを理解してくれない事。また、Cygwin の symbolic link を辿ってくれない、という問題もあった。 等で、MacOS X や Linux の上で使うのと略等しい使用感を得られている。

それやこれやで

かなり使い勝手が改善されたし、見栄えも良くなったが、 起動や応答が遅いのは、やっぱりツライなあ。

2011-12-17 (Sat): Ubuntu-11.10

手許の ThinkPad X200 は今や MS Office マシンになっていて、 このところ殆んど使う機会がない。 それもそのはず、Ubuntu では、ずっと WLAN が使えないでいるのだった。 そうなってから、彼此 3年くらいになる?なので、もしや、と思って 11.10 をインストールしてみた。

例によって、インストールはとっても簡単。 大きいアプリケーションをアップグレードしている感じだ。 何と Linux が 3.0.0 になっている!! (先に知っていたら、手を出さなかったと思う。) デスクトップの印象はあまり変化がないが、よく見るとますます MacOS X に似てきているような。

System Settings Pane of Ubuntu 11.10
Ubuntu 11.10 の System Settings
一層の事、Dock も Mac のように下へ持ってくれば良いのに。その "Dock" の先頭(一番上)にあるのが Launcher のようだが、これが何ともお粗末。 そもそも search 機能が全く働かない。(お陰で Synaptic や Wicd を探すのに苦労したぞ!)

ともあれ、WLAN である。 が、しかし、情ない事に何とも見当がつかない。

  1. Wicd を起動してみたが、勿論 Wireless Network が無い、と言われる。 ath0 ができていないのは分っていたから、これは想定の範囲内。 (すんなり動いてくれないかな、とのかすかな期待は有ったが。)
  2. madwifi-0.9.4-r4176 を compile/install/modprobe してみた。 ath_pci は insmod されているようだが、 相変わらず "No wireless networks found." と言われる。 実際 ath0 ができていない。 dmesg に
    "HAL doesn't support MAC revision 0xe2" 
    とあるが、これが原因だろう。
  3. "System Settings" の中に、Additional Drivers というのが有って、ここで、madwifi driver を選べるようになっている。 最初何の事かさっぱり解らなかったが、どうもディフォルトでは kernel driver (WiFi の)が動くようになっていて、このツールで madwifi へ切り替えるという事らしい。 そもそもその kernel driver が動いていなかったように思うが、 とりあえず madwifi へ切り替えてみた。が、何の変化もなし。 また、その madwifi を disable しても変わりなし。
なんだか「かすって」もいないような気がする。ギブアップ。

2011-12-10 (Sat): LTSpiceIV

久し振りに(ひょっとして、ン十年振りかも)Spice を使っている。

例によって「今浦島」で、何をどうすれば良いのかさっぱり解らなかった。 (何しろ自分が最後に使ったのは 2g6.x とかいう奴だったし。) たまたま簡略に回路図を書けるツールとして同僚に紹介してもらった LTSpice をインストールしてあったが、何と、Spice としてもこれがどうも最新最良のようである。

ただ、例によって、Gnuplot などとの連携を考えると、MacOS で動くものはないかなぁ、という欲が出てきた。 が、これまた驚いた事に、 LTSpice を Wine ごしに Mac から起動できるようにしてくれた人が居る。 しかも、何と(今日は「何と」が多い)11/2 に新版がリリースされたばかり。 これがまた、何の問題もなくインストールできて、しかもちゃんと動く。Lucky!

LTSpiceIV_v2
LTSpiceIV (LTSpiceIV_v2)

とはいえ、戸惑う事も多かった。

一方で、「時代の進歩」(LTSpice の偉さ)を感じさせる事もあった。

2011-11-05 (Sat): とほほ二題

今日はどっちかというと自分がトホホだったという話。

BasiliskII

HyperCard のデータをどこへ持って行こうか、というのは何度も書くが、 かねてからの懸案である。 いや「かねてから」というのはちょっと言い過ぎで、 実際には BasiliskII + HyperCard の環境をメンテナンスする事の方により注力してきた。 なので、BasiliskII の新版を見つけて、しかもそれが 二年前のだと分った時はちょっとショックだった……

でも、実際には 2009 年版はとっくにインストールしてあって、 何故か dock のアイコンがバックアップの 2006 年版にリンクしてあり、知らずに使い続けていた、というお粗末。 なので、2009 年版(1.0.20091004) が、起動は速いし、CPU は控え目にしか使わず (1CPU の 10 %), foot print もかなり小さい (32.8 MB)……と書いても「今更」の感が否めない。 しかも、MBA ではこちらを使い続けて来ていた、というおまけまで付いている。

とは言え、収穫も皆無ではなく、BasiliskIIGUI が Lion で(つまり Rosetta Stone 無しで)走るようになった。 BasiliskIIGUI-10.6 がそれ。 このごろ何年も使ってなく、なので、Lion で使えないのを知らなかったくらい(「この駐禁マークは何だろう」てなもん)だが、でも、 まあサポートしてくれているのは嬉しい。

BasiliskII GUI
久しぶりに BasiliskIIGUI を見た

GNU Radio

この頃、FM やら AM やら RF の基礎をおさらいする事が多い。 携帯電話の第二世代 (PDC)が π/4-QPSK を採用してから、それまでの FM (周波数変調) なぞはお蔵入りかと思っていたが、最近は低消費電力を狙って、GFSK (Gaussian Frequency Shift Keying) などというものが幅を効かしている分野もある(Bluetooth からしてそうなのだが。)

おさらい、といっても、そもそもこのあたりはよく理解できてなかったようで、 特に復調については、simulate するプログラムさえ覚付ない始末。 そこで、かねてから気になっていた、GNU Radio の中の Python スクリプトを盗めないか、と思いついた。

何と、MacPort に有る事がわかったが、若干古くて、 最新版 はgnuradio-3.4.2. だった。が、これがなかなかコンパイルできない。Configure さえ中々通らなくて、二時間くらいかけてライブラリを整備して、 ようやくコンパイルまで漕ぎ着けたが、コンパイルされないモジュール・ツール があまりにも多くて、結局ギブアップ。

しょうがない、と、MacPort に移行。しかし、これもすんなり port できないコマンドやライブラリが結構有ったが、port clean xxxx を乱発して再コンパイルを繰返してやっと成功した。 が、どう使うのかはおろか、 どのあたりに復調器のコードが有るのか見当もつかない。 一日潰して結局実質的な進捗は無かった、という事になってしまった。

でも、まあ、USRP2 という $1,500 - $1,700 の H/W を買えば、 帯域幅 100 Mbps の SDR (Soft Defined Radio) が作れるのが分った事で満足しておく。(キャリア周波数は、その USRP に実装するドータボードによる。)見果てぬ夢がまた一つ増えただけか?


2011-10-29 (Sat): iOS-5.0, iCloud, Lion-10.7.2

旅先では、iPhone の Calendar や Contacts に頼っているので、あまり極端な事はできない。なので、MBA の OS X は 10.7.2 に上げたたものの、iOS を 5 にしたり、iCloud に移行するのは控えていた。 そもそも、普段 Sync している Mac からでないと、事実上 iOS のバージョンアップは無理というか意味がない。

帰国してから、その両方をやってみた。

それぞれへの印象。

2011-10-10 (Mon): HDD レスキュー

件のケミコン液漏れに都合三度見舞われて、三枚マザーボードをオシャカにした。 喫緊のデータは勿論新しいコンピュータに移せているが、 諸般の理由で、一部移せてないのが有った。 HDD は異常なさそうなので、まあ、何とかなるだろうと、暖気に構えていたら、 まず、IDE ポートを持ったマザーボードが市場から姿を消し、 そのうち IDE HDD を持ったコンピュータそのものを身の回りに見掛けなくなってしまった。 (何を隠そう、これ、ダメになってから、6 年間放っておいた、という話なのでした。)

最近になって、その中の幾つかのファイルを「どうしても参照したい」 と思うようになり、いささかジタバタしてみたが、 ちょこちょこっと旨い事やるという選択肢はどれも不首尾に終った。 とはいえ、本格的に PC を直すというのも大変そうだ。 少々諦めムードか漂い始めたところに、近くの PC Depot で、ふと見かけたのが、「玄蔵」という、IDE HDD ストレージボックス(?)。 何を今更、と通り過ぎかけたが、何かが気になって、取り上げてみると、 PC とは USB で接続する、となっている。ふむ、この手が有ったか。 しかも、MacOSX 対応とある。 値段も格安で、3000 円あまり。 棚にある最後の一個だった事もあって、すぐに買った。

その後、何かと気忙しくて、三日程放っておいたが、 平日の夜、酔った勢いで試してみる事にした。 件の HDD のうち、一台を接続し、DC アダプタ、Power On、USB ケーブルで Mac に接続。なんたる事か、あっさり認識された。 箱を開けた時は「何だか安っぽいなぁ」なんて悪口を言ったのを反省。 が、ファイルを開ける事はおろか、そのリストを取る事もできなかった。 無理もない、ext2 でフォーマットされている筈。

それでは、と、このごろ御無沙汰の TP X200 を引っ張り出して、 接続してみたら、今度はあっさり開く事ができた。素晴しい! いや、本当は OSX と同様、最上位のディレクトリにやたら長い名前が つけられていて、 それを手でマウントするのに少々梃摺ったが。 ともあれ、見たかったファイルも無事見付かり、早速 Quadra (MacPro) に scp しておいた。同じようにして、もうひとつの HDD も接続してファイルをコピーした (こっちは、ファイルを探し出すのに少々時間がかかった—— 同じ名前のファイルがゴマンとある上に、 最上位のディレクトリ名が暗号みたいになっているので。)

長年の懸案があっさり解決してしまった。素晴しいぞ、玄人志向さん。 やっとの事で救い出したファイル達が、思った程素晴しくはなかった、 という問題は勿論、自分の思い違いというか、 「離れているとだんだん相手を理想化してしまう」という人間の性の所為だろう。 ともあれ、目的は達する事ができて、めでたしめでたし。


2011-10-01 (Sat): Wanderlust 再訪

先週の四苦八苦で、「multipart/alternative のメールが全く読めない」という事態はなんとか脱する事ができたが、 他の Mime-Type のメールでも本文の表示されないメールは結構有った。

SEMI や FLIM を疑って色々弄ってみた。 御陰で、かなり現状認識が進んだように思う。

いずれの場合も、
fukuda@quadra:~% which emacs
/usr/local/bin/emacs
fukuda@quadra:~% cat /usr/local/bin/emacs  
#!/bin/sh
/Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs "$@"    
の fake のおかげで、./configure && make && sudo make install で OK。しかし、mime-edit が付けるヘッダは
User-Agent: Wanderlust/2.15.9 (Almost Unreal) SEMI/1.14.6 (Maruoka) 
    FLIM/1.14.9 (Gojō) APEL/10.8 Emacs/23.3 (x86_64-apple-darwin) 
    MULE/6.0 (HANACHIRUSATO) 
となって、何の変化も無い……

が、これでも、かなりの割合で何も表示されないメールが有る。

そろそろ諦めて、Mail.app か Thunderbird かな?と思い始めたが、 別件で動かしていた % tail -f /var/log/system.log の御陰で、メールを読んでいる時に w3m が crash している事が分った(その時は、何も表示されない。) これまで w3m は非常に安定していたので、今回もこれは疑ってなかったが、 command line から起動して確認してみたら、リンクを一つ辿ると大抵 segmentation fault となる。

それでは、と w3m を作り直そうとするが、GC がどうしてもコンパイルできない。 大分粘ったが、ギブアップ。が、偶然、port の boehmgc に devel version (boehmgc-devel) が有る事に気がついて、それをインストールする事で解決できた。(port 版の w3m のクラッシュで相当頭にきていたが、一方、自分ではお手上げ状態だった GC-7.2alpha6 があっさりインストールできたので、ちょっとだけ port を見直した。)

先週の「text/html のスコアを下げる方策」は捨ててしまい、 multipart/alternative の時は、text/html が表示されるようにすると、 概略次のような表示が得られる。

Multipart Mail by Wanderlust
Wanderlust による multipart Mail の表示

つまり、alternative の場合は text/html の方を優先して表示する、また UTF-8 (quoted-printable) でも問題無し、という事。 ちなみに、この時の .emacs.d/init.el は

(require 'w3m-load)
;; (require 'mime-setup) ;; This conflict with mime-w3m?
(require 'mime-w3m)
;;(setq mime-setup-enable-inline-html nil)
(setq w3m-home-page "http://www.otacky.jp")
(setq w3m-fill-column 80)
(setq mime-setup-enable-inline-html t)
;;(eval-after-load "semi-setup"   ;; Not needed anymore
;;  '(set-alist 'mime-view-type-subtype-score-alist '(text . html) 0))

(setq w3m-use-cookies t) ;; experimental
(setq mime-w3m-display-inline-images t)
(autoload 'wl "wl" "Wanderlust" t)
(autoload 'wl-draft "wl-draft" "Write draft with Wanderlust." t) 
他のもっと「真っ当」なメールについては勿論何の問題もない(今のところは。) これでしばらく、Wanderlust を使い続けられる。(実は Mail.app を IMAP サーバに継いでちょこっと使ってみたが、 とても常用にはなりそうもない、と思っていたのだった。)

2011-09-24 (Sat): Multipart Mailと Wanderlust

これは、Lion にする前からだが、Wanderlust で全く読めないメールが増えてきていた。 改めてよく見てみると、Content-Type が、multipart/alternative の場合が多い。
....
Content-Type: multipart/alternative; boundary="---=_NEXT_132950adc7f"
X-Spambayes-Classification: ham; 0.00

[1  <text/plain; ISO-8859-1 (quoted-printable)>]

[2  <text/html; ISO-8859-1 (quoted-printable)>] 
てな具合。(肝心の本文が全く表示されない。) また、それぞれの箇所で C-v とやっても、「そんな Method は知らない」("No method are specified for {text/html|text/plain}" と言われる。)

emacs-w3m を新しくし、Wanderlust も最新版にしてみたが、 どうにも解消されない。 対策が、どんどん過激になって、emacs-w3m も Wanderlust も CVS で揃えたところで力尽きて、Google サーチに再挑戦していると、 Arisawaさんのところで、それらしき記述を見付けた。Init.el に

(eval-after-load "semi-setup"
  '(set-alist 'mime-view-type-subtype-score-alist '(text . html) 0)) 
を付け加えると良いのだとか。半信半疑で、やってみたら、これが正解。 text/plain のパートだけ表示されるようになった。

やはり、その箇所へ行って、C-v とやっても、"No method for ..." と言われる。 でもまあ、Text/plain の方には大抵、その文書の URL が示されているから、 emacs-w3m で表示されなくても、大勢に影響は無いのだが……。 それにしても、急に読めないメールが増えたのは、実際このような multipart のメールが増えたせいなのか(Outlook Express は標準でこうするらしい)、 はたまた、Wanderlust/Semi の方が何か間違えたのか。

しかし、改めて信頼性というか使い勝手が今一の感が出てきた。 勿論、メールに text/html とか multipart/alternative などを使う世間の方が間違っているのだが…… ともあれ、init.el の関連する部分が

(require 'mime-setup)
(require 'mime-w3m)
(setq mime-setup-enable-inline-html t)
(eval-after-load "semi-setup"     ;;;; <<< 
  '(set-alist 'mime-view-type-subtype-score-alist '(text . html) 0))

;;(setq w3m-use-cookies t) ;; experimental
(setq mime-w3m-display-inline-images t)
(autoload 'wl "wl" "Wanderlust" t)
(autoload 'wl-draft "wl-draft" "Write draft with Wanderlust." 
となったところで、実際にメールいくつか読んでみた。 結構ややこしいが、最後の二つは、そもそも HTML 文書としての体裁をなしてないようだ。 で、それを除けば、 まあ意図どおりの動作をしてくれるようになったと言って良かろう。 (multipart/alternative の場合 text/plain だけ表示する。) Semi の multipart の扱いが怪しそうで、上記の Arisawa さんも、それを疑って、Emacs Lisp に挑戦していらっしゃったようだ。 が、残念ながら、その後の成果を発表されていない。

もう、一日に何通も Email を書くなんて生活をしていないので、 一層の事、Google Mail か、Mail.app でも良いかな(Lion の Mail.app は素晴しい)、なんて料簡も起きてくるが、 久し振りに shimbun で新聞の記事や社説を読んでみたら、やっぱり Wanderlust は捨て難いなあ、と。


2011-09-17 (Sat): Lion のクリーン・インストール

Lion にしてからというもの、前に触れた「メモリ・リーク」の他にも、 問題というか「不安材料」が絶えない。 考えてみたら、上の二つ目は大問題である。 何時 'Restart' で本来の OS が立ち上がらなくなっても不思議ではない。 再インストールが必要だろう。 しかし、実は、現在の OS も上の Recovery Screen から、二度目の上書きインストールした物。 なので、ここは対策としてはクリーン・インストールしか無かろう、と。

「あと五年は使ってやろう」という目論見が、 たちまち怪しくなってきたので、新しい HDD を買うのは何とも癪に触る。なので、今 Time Machine に使っている HDD (MacHD3) をブートディスクにする事にした。

  1. たまたま持っていた、USB HDD (2 TB) へ、Time Machine でバックアップを取る。(とても遅くて、8 時間かかる、と表示された。)
  2. Recovery Screen の Disk Utilities で MacHD3 を Erase し (Journaled, case-sensitive)、'Reinstalling Mac OS X' から、 MacOS の再インストールを開始。 インストールは順調に行き、いつものように 40 分あまりで済んだ。
  3. ここで元のコンピュータのファイルを復元するのに、 Time Machine から取るが、他の HDD から取るかと聞かれて、 USB HDD が非常に遅かった事を思い出し、元の HDD (MacHD2) から、を選んだ。
一応、インストールは完了し、リブートしたら、例の 'Recovery Screen' は行かずにちゃんと立ち上がった。これを三度程確認した後、 いつもの動作チェック—Emacs.app, Terminal.app, iTunes, BasiliskII, Firefox などはちゃんと起動した。

しかし、コピーされてないファイルが沢山有るようだ。 やはり、'Time Machine から restore' を選ぶべきだったか。

ともあれ、「正常に立ち上らない」という事態は避けられた訣だが、 いやはや、こんなに大変な事になるとは……。 やはり、メジャーバージョンが上がる時に、 「上書きインストール」は少々見通しが甘すぎたようだ。

2011-09-10 (Sat): Memory Leak?

先々週、メモリを増設して(取り替えて)から、レスポンスが良くなった、 と喜んでいたが、どうも時間が経つとじわじわと、遅くなってくるようだ。

最初に気付いたのは、Activitiy Monitor が表示する Inactive Memory(青いパイで表示される)が、巨大になって、Free Memory(緑のパイ)が残り 50 MB 以下になっている事。 本来、Inactive Memory は、各アプリが自動的に開放する筈のもので、 しかも、開放に失敗しても、Free Memory が無くなれば、強制的に開放する事になっているらしい……

が、実際には何かの拍子に、Inactive がどんどん増殖するし、Free が少くなってくると、反応が遅くなったり、 酷い時は色付き風車が回るようになる。 勿論、リブートするかログアウトすれば、これらの問題は解消するのだが、 しかし、これまでそんな必要はまったく無かった。 使わない時はスリープさせるだけで、 リブートなど何ヶ月もやらなくても平気だった。 まあ、そういう使い方が「ずぼら」である、とも言えるが、 しかし、時々(というか重くなってきたら)リブートが必要、というのでは、まるで Windose みたいではないか。実際、MBA は Lion にした後も、素晴しい安定性を示しているし。

OS X ハッキング! さんのところであるように、

 $ sudo diskutil repairPermissions / 
を実行してみた。ここでの「説明」は少々納得いかない所も有ったが、 このコマンド自体は効果覿面で、即 Inactive Memory が通常のレベル(約 200 MB)まで下り、しかも驚いた事に、それ以降 Inactive Memory の「成長」が起きなくなった。

しかし、これで「めでたしめでたし」になった訣ではなく、 しばらく使っている内に、今度は Active Memory (黄色のパイ)が、じわじわ増えていく事に気がついた。 (新たな不具合ではなくて、Inactive の増加が治まったから気になりだしたに違いない。) 一度など、起動後、Emacs.app, Terminal.app, Firefox.app, iTunes.app, Preview.app を起動した状態で 1.70 GB が使用中(Inactive を含む)であったものが、 半日の使用後 2.8 GB まで増えた事がある。以下は追試中のもので、起動時 Used: 1.68 GB だったものが、約 16 時間後 2.33 GB に増えている。

MacPro Activity Monitor
MacPro のメモリ使用状況
これでは、メモリが 2GB では相当遅くなっていても不思議ではない。 しかし、犯人はカーネルなのか、どのアプリなのか、まだよく解らないでいる。 iTunes で、映画をダウンロードしたり、Firefox で延々とサーフィンやってると起きやすいような気がするが、 まだ確信はない。 それにしても、長らくこんな心配はした事が無いのに、難儀な事ではある。 勿論、MBA では、上の Inactive Memory の「成長」も、このような "memory leak" も全く見られない。

2011-08-27 (Sat): MacPro Memory 増設

Lion にしてから、MacPro (Quadra) の方だけ、どうも調子が悪かった。 フリーズする等と言う事はないが、動きがモッサリしてしていた(Install 直後程ではないが。) なんだか、アプリケーションの起動に時間がかかるし、 色付き風車が頻繁に回るようになった気がする。 気がする、というより、MBA と比べたら差ははっきりしている。

一方、Lion のメモリ使用量が若干増えているようで、 私の普通の使用条件、つまり、Emacs, Terminal, Preview を立ち上げた状態で、既にメモリ使用量が 2GB の 80% くらいになっている。このせいかなと、メモリ増設を思い立った。 (MBA は、2GB で何の問題も無く動いているので、実は半信半疑。)

しかし、案の定、Apple Store には、こんな古い Mac のメモリは置いてない。インターネット上で探すと、 秋葉館(おお懐し!)にあるそうな。 Transcend の TS2GAPMACP6U-T。 しかし、ここのオンラインでの購入は面倒臭そう……。 で、同じ型番のメモリをさらに探すと、何と Amazon.co.jp に有った。 しかも、若干安い。2 GB 2 枚で、14,300 円 + 500 円(送料)。

さすがに、翌日に無料で、という訣には行かなかったが、とにかく無事着いたので、 本日載せ換えてみた。最初、現在有る 2GB に追加して、6GB にしようと思っていたが、筐体を開けてから考えが変った。 4 枚の 500MB モジュールがとても熱くなっている。 これらを全部取り払って、2 G モジュール 2枚にしたら、発熱も減るのではないだろうか、という訣。

ともあれ、Riser A (上側)の DIMM1 と -2 だけに、新しいモジュールを差して、起動してみたら即動いた。 ちゃんと 4GB 認識できている。 良かった。しかも驚いた事に、Emacs.app と Terminal.app (Zsh を含む) の起動が格段に速くなっている。Lion にする前より速くなったかどうかは、あまり確信がないが。 他にも、terminal から起動するコマンドは、Python を始め、どれも速くなった。

Lion にしてから遅くなって、メモリの交換でまた速くなった訣で、 正直「わけわか」である。 メモリが一杯になる迄(ページ・スワップが始まる迄)は、起動の速さは、 ストレージとメモリの速さだけで来まるだろうから、 今回のこの見違えるような改善が、 メモリ容量の増加だけで実現したとは思えない。 が、まあ結果オーライ、と言う事で。

で、急に「この先また 5年は使いたい」などという気持が湧いてきて、 メモリを徹底的にテストしてみる事にした。 memtest86+-4.20.iso.zip を取ってきて、Disk Utility で CD-R に焼き、そこからブートする("C" key を押し下げながら、パワーオンする)。下のような画面が表われ、

memtest86+
Memtest86+ の起動画面
テストを開始。1 pass 通すのに 42 分もかかったので、それで御仕舞いにした。 エラーは検出されなかった。

排熱の方は、然程改善されなかった。しかし、古いメモリを残していたら、 こんなものでは済まなかっただろうから、とりあえずは正解だった。


2011-08-20 (Sat): SuperCard

以前にも書いた事だが、未だに HyperCard を愛用してゐる。 最初に買った Mac が SE (1988?) だったから、 それに付いてきた HC は 1.x だったように思う。それから延々 20 余年、途中 Linux に行った事も有ったのに使い続けられたのは、Basilisk II のおかげ。 (それが MacOS X Tiger でも使えた時は、とても嬉しかった。) なので、このごろは OSX をアップグレードする度に最初に動作確認するのが Basilisk II という事になっている。

この Basilisk II + HyperCard の環境はとても素晴しいのだが、 さすがに 20 年も使っていると、少々不満も出てくる。

で、これまでも、何とか改善しようと、思いついたように探索はしてみた。 MetaCard, Python Card, Runtime Revolution, Django etc. etc. しかし、いずれも「帯に短し……」で、ちょっとやっては諦めてきた。

で、一昨日だったか、ひょんな事から SuperCard が 30 日間無料で使える事を知り、ちょっと試してみる事にした。

Lion でも使えると豪語しているだけあって、4.7.2 のインストールは何でも無かった。(Trial Version のダウンロードに然程多量の入力を要求されないところも好感が持てた。)

既存の HC Stack を変換するところが一番心配だったが、 Basilisk II の中の extfs(Basilisk では Unix フォルダ、OSX では ~/BackUp)を介して OSX からアクセスする事で、 あっさり変換できた。

変換はできたが、互換性は今一。もともと SC のマニュアルには、互換性に関する注意がたくさん書いてあるのだが、 何故か「そんなに凝ったことはやってない筈」と妙に楽観的だった。 しかし、やってみると、20 年かけて「洗練」:-p してきた妙な実装が一杯出てくる。 極め付けは button name のグレー表示で、disable された状態を dither で background に書いておき、 button が enable されたら、button name がその上にぴったり重なるようにしている。

HyperCard-1
HyperCard の "Index" Stack;
Disabled ボタンを模擬
HyperCard-1
同上; Enabled ボタンを表示

使っている間は「なかなかスマート」などと自画自賛していたが、 こんな事が違うアプリケーションの上で上手く行くはずがない。 SuperCard へ変換した後の同ボタンの見え方は下の通り。(漢字が表示されているが、 これは後から手で Osaka を指定した。また、 いくつかのボタンがトウフになっているのは、 それらのボタンのスタイルが Popup だから。)
HyperCard-1
SuperCard 版 "Index" Stack
フォントは Osaka を指定

それでも、何とか、と頑張って、Chicago を入れてみたりもしたが、 今の Chicago は TTF で、しかも微妙にフェースが違っている……。 そもそも、button の textFont の指定の仕方が解らない。

勿論他にも、非互換な箇所はいくつも有って、中でも痛いのは HyperTalk と SuperTalk の微妙な非互換性。というか、SuperTalk は、どうもクセが有りすぎるし、その上 Error Message が全然参考にならない。 get the textFont of card field "Title" なんていうスクリプト(間違ってる筈が無い)に、 「命令の最後に余計なものがついている」等と仰る。

後、AquaSKK も使えるには使えるが、 画面一杯の幅(長さ)の変換窓が、とんでもない箇所に開くようになり、 ちょっとツライものが有る。

少々気持が萎えてしまって、無料試用期間の 30 日の間に目途を立てよう、 の決心も鈍ってきた。

ただ、明るい面もあって、Basilisk II から、Stack のデータを読み出せる事が分ったので、もう一つの気掛りが解消できた事になる。 (もう他のアプリケーションにデータを移せないのではないか、と心配だった。) 日本語のテキストが Shift_JIS のままで、無事取り出せているようだ。 残念ならが、テキストの属性(太字、HyperText 等)はダメ。

一層の事 Django に行こうか、という思い付きが、段々現実的なものに思えてきた。 SuperTalk の微妙なバグは HyperTalk より沢山ありさうで、 これらのバグと戦うのが、もう億劫になってきたので。 勿論、Django に行くとしても、ブラウザ側での scripting で苦労するのは目に見えているのだが、こちらの方が楽しめそうな気がする (ホントか?)


2011-08-17 (Sun): matplotlib 対 Gnuplot

構想

Lion にしてから、MacPort を一からインストールしなおす事になったので、 この際、大幅に整理してやろうと思い立った。特に、Python は、なんだかんだで 8 種類も有った。で、構想はとても意欲的なもので、

苦闘

残念ながら、py27-matplotlib も (py27-gnuplot が呼ぶ) gnuplot も xorg のライブラリを呼ぶ沢山呼ぶ事に変りがない事、また、 予想に反して、 py27-scipy が gcc44 に依存する事が分った (% port rdeps py27-scipyで確認。) いきなり、scipy + matplotlib の組合せが色褪せてきた。

しかし一方で MacPort に py27-gnuplot が無い事に気がついた……。 これには少々がっかりしたが、Gnuplot-py-1.8 が、あっさりインストールできた。

fukuda@quadra:~/build/gnuplot-py-1.8% sudo port select --set python python27
fukuda@quadra:~/build/gnuplot-py-1.8% python setup.py build 
fukuda@quadra:~/build/gnuplot-py-1.8% sudo python setup.py install 

また、MBA と MacPro ではどうも環境を同じにできてなくて、 MacPro では、MacPort.app のバイナリがインストールできず、 そのソースからインストールせねばならかった。 その、selfupdate の際に、/usr/local 下の readline がぶつかる、とか何とか Warning が出る。 そのせいか、py2x-matplotlib の port install が、完了しない……

いろいろやってみたが、結局、

などとする事で、MacPro をとりあえず MBA と同じ環境にできた。

成果—Gnuplot

結局、plotting で gnuplot を使うのも、scipy + matplotlib を使うのも、インストールとメンテナンスの簡便さにおて、 決定的な差は出ず、matplotlib を使ってみて、どちらかを選ぶ、といふ事にした。

使いなれている gnuplot + Gnuplot-py は、すぐ動いた。

fukuda@quadra:~% python                                
Python 2.7.2 (default, Aug  7 2011, 06:38:04) 
[GCC 4.2.1 (Based on Apple Inc. build 5658) (LLVM build 2335.15.00)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import Gplot
>>> import numpy
>>> import numpy as np
>>> g=Gplot.Gplot()
>>> x=np.arange(-20, 20, 0.02)
>>> y=np.exp(-x*x/40)*np.cos(x)
>>> g.plot(x, y) 
で、このようなプロットが得られる。
A Plot by Gnuplot-py
Gnuplot によるプロット

しかし、.ps や .eps に出力する場合と異り、Aquaterm では、circle や filled circle が出せない。一方、.ps や .eps で一旦ファイルに打ち出したのでは、表示までに大分時間がかかってしまう。

成果—matplotlib

matplotlib の方は、なかなか要領が解らなかった。 大昔 iPython でやった時は、何の問題も苦労も無く、circle を測定が進むにつれてどんどん書き足していく、という Python スクリプトが書けたのだが、MacPort で統一すると決めたので、今更 iPython をインストールする訣にも行かない。 結局、
fukuda@quadra:~% python
Python 2.7.2 (default, Aug  7 2011, 06:38:04) 
[GCC 4.2.1 (Based on Apple Inc. build 5658) (LLVM build 2335.15.00)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import matplotlib
>>> matplotlib.use('MacOSX')
>>> import matplotlib.pyplot as plt
>>> import numpy as np
>>> x = np.arange(-20, 20, 0.02)
>>> y = np.exp(-x*x/40)*np.cos(x)
>>> plt.plot(x, y)
[]
>>> 
これで、下のようなグラフが pop-up する。
A Plot by Gnuplot-py
matplotlib によるプロット

ここでの肝は、 matplotlib.use() のところで、これを明示的に指定しないと、つまり 'agg' のままでは、何も表示してくれない。また、 'MacOSX' の 他にも、'CocoaAgg' 等が使えるが、こちらは plt.show() としないと表示されない。

また、 plt.plot(x, y) のところを、plt.plot(x, y, 'ro') などとやると、 待望の circle をマーカーとしたプロットが得られる。 しかし、circle の外周は黒と決まっており、たとえば赤い外周で、 color-fill 無しの円などは指定できない。ちょっとがっかり。

結論

matplotlib は Gnuplot.py + Gplot.py とほぼ同じ使い勝手となっていて、甲乙つけがたく、 matplotlib 一本でやっていこうという決心はつかなかった。 ただ、matplotlib は scipy (ひいては gcc44)に依存していないので、 最初感じた「わぁ、大変だ」という印象は、大分緩和された。 いずれにせよ、Gplot.py のような wrapper が必要だが、 さて何時になったら取り掛かる事になるやら。

2011-08-07 (Sun): Python-2.7 他

Lion 再インストール

MacOSX (最近では OSX と言うのか?) は、Tiger から使っているが、再インストールをした記憶が無い。 (それ程 OSX が安定してゐる、といふか、自分がオタッキーな使い方をしてゐないといふか。)

Lion でも、MBA (MacBook Air) では、何の問題もなく移行できた。 しかし、MacPro では、Xcode のインストールが終らない等、少々心配な面も。 特に開発環境 Xcode に関する不安が残るのは何だかツライ。 それを解決するためと、自動スリープの復活を狙って、ごちゃごちゃやっていた。

で、ふと思いついてリブートすると、普通のログイン画面ではなくて、 レスキュー画面が出た。 "OS Install", "Reboot", "Retrieve from Time Machine" 等の選択肢が表示される。(パニック。 ああ、やっぱり 10.7.0 は避けるべきだったか……) どの手で行くか大分迷ったが、結局 Lion の再インストールを選んだ。

今回もやはり App Store では無料。初回 55 分かかったインストールが、 今回は 44 分で済んだ。自動でシャットダウン、 祈るような気持で見守るうちに、無事プロンプト画面が表われた。良かった。

手早く各アプリケーションの動作を確認。とりあえずは問題無し。 Xcode の再インストールを試す。 これまで何度やっても、最後まで行かなかったのが、今回は無事完了した。

少々手直し

/usr/local/bin 以下を隠してしまった事が Lion や Xcode の安定化には良かったのは間違いないが、 同時に色々マイナーなトラブルが出るようになった——特に Emacs で。 直ぐには原因が解らず、あちこち調べた御陰で、色々と思い出す事ができた。 まあ、兎に角古いファイルの多い事……

Python

Django が 1.3 になった頃からだと思うが、runserver を立ち上げたら、
fukuda@quadra:~/my_dms% python manage.py runserver 0.0.0.0:8080
/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.6/lib/\
python2.6/site-packages/django/db/__init__.py:19: \
DeprecationWarning: settings.DATABASE_* is deprecated; \
use settings.DATABASES instead.
  DeprecationWarning    
    ……
等というのが三つ程出るようになった。しかしこれ、py26-django の中味が古いと言っている訣で、私としてはどうしようもない。

で、MacPort の python27 と py27-django を入れて試してみると、これらの警告は出なくなった。 うーん、MacPort が膨れ上るのを防ぐ意味でも、 しばらくは 2.6 だけで行こうと思っていたが、もはや 2.7 が主流という事かなぁ。 そう言えば、Numpy も Scipy も、2.7 向けなら -macosx10.6.dmg が有るし。 よし、とりあえず 2.7 で行く事にしよう。勿論 MacPort でインストールして、

fukuda@quadra:~% port list python27 py27-django py27-numpy 
python27                       @2.7.2          lang/python27
py27-django                    @1.3            python/py27-django
py27-numpy                     @1.6.1          python/py27-numpy
fukuda@quadra:~% sudo port select --set python python27
fukuda@quadra:~% which python
/opt/local/bin/python
fukuda@quadra:~% python
Python 2.7.2 (default, Aug  7 2011, 06:38:04) 
[GCC 4.2.1 (Based on Apple Inc. build 5658) (LLVM build 2335.15.00)] on darwin
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>> import numpy
>>> numpy.log10(2.0)
0.3010299956639812
>>> numpy.exp(1.0j * numpy.pi/2.0)
(6.1230317691118863e-17+1j)    
>>> 

2011-07-30 (Sat): OSX Lion(その 2)

MBA の開発環境

どうも MacPort は、アップグレードでは済まない、という事のようだ。 Migration のページに沿って一旦全部アンインストールしてから、 再インストールとなるらしい。やれやれ。 myports.txt には膨大な数の package が記録されているので、 一見面倒そうだが、library などは、MacPort が自動で依存性を計算してインストールしてくれるので、コマンドだけで良い。
binutils, zsh-devel, lv, w3m, aspell, aspell-dict-en, eb, eblook, 
python2.6, py26-django, py26-numpy, python3.2, py32-numpy
このあたりが当面必要な、コマンドだろうという事で、 インストールを試みた。殆んど問題なく完了するかに思えたが、 最後の最後になって、numpy のための atlas がコンパイルできない……。

MacPorts に Ticket を取って、レポートしてみたが、 duplicated なクレームで、既に直っている筈と言われた。 が、しかし、少くとも私の MBA では、インストールできなかった。 勿論、MBA で数値計算をやる予定はないので、特に問題はないのであるが、 これでは、本命の Quadra (MacPro) で Lion に移行できない。

しかし、そうこうしているうちに、numpy が atlas を使わないで build できるようになった。 それって、行列計算の性能は大丈夫?という危惧が残るが、 とりあえず、Python-3.2.1 で Numpy が使える事が確認できたので、 MacPro を Lion にしてみる事にした。

MacPro を Lion に

既に MBA でやってるので、勝手知ったる……の筈だったが
  1. Download: App Store からダウンロード。 一度有償でダウンロードしてたら、二度目以降は無償なんだとか。 おお、Apple さん太っ腹!
  2. Install: これもほぼ自動。33 分かかるんだとか。 って、何でもかんでも 33 分と言ってないか? それにしても、MBA で 28 分だったのに、MacPro では 55 分もかかった、不吉な予感。 ともあれ、リブート後無事立ち上がる。
  3. Xcode-4.1 Download/Install: App Store からダウンロードしてインストール。やたら時間がかかるが、 とりあえず、成功。
  4. Xcode-3.x Remove: あるサイトに、こうやる事を示唆していたが、 これはやるべきではなかった。 Xcode-4.1 でインストールされたコマンドを消してしまうようで、 しかも、Xcode-4.1 の再インストールが MacPro では終了しない。(MBA では大丈夫だった。) 不安は残るが、Force Quit して、続行。
  5. MacPort の旧版を削除: 上記のサイトにあるやり方では、MacPro では成功しなかった。 MacPort のサイトにあるやり方で、強制的に削除。 (/opt/local 以下、また、 /Applications/MacPorts 以下等を rm -rf する。)
  6. MacPort-2.0 Install: .dmg は、何故かインストールできない。 ソースからコンパイルしようとして configure できない。 大分悩んだが、/usr/local/bin に余計なコマンドが有るせいらしい。 これらを全部消したら、あっさり compile できた。 % sudo port selfupgrade を実行しておく。
  7. MacPort packages Install:
    binutils, zsh-devel, aspell, aspell-dict-en, lv, eb, eblook, w3m,
    python26, py26-django, py26-numpy, py26-scipy
    をインストールした。Numpy のインストールに atlas は不要のようだが、gcc44 はやはり必要で、これに非常に時間がかかる。

とりあえずの印象

Lion のインストールの直後、すなわち MacPort のインストールのあたりで右往左往したが、それに加えて、 反応はモッサリしているは、風車は出まくるはで、 「しまった失敗した」と思った。しかし、これは Splotlight の Indexing や、Time Machine のバックアップのせいらしく、 しばらくすると、そこそこの反応速度は回復した。 MBA の時に然程に思わなかったのは、ファイルが少ない上に、 ストレージ (SSD) が早いから、だろう。そもそも、Time Machine は動いていない。

GUI の変化や既存の S/W との相性については MBA と略同じ。 違いと言へば、

一口で言うと、MacPro については、Lion にするのは、もうちょっと待った方が良かったようだ。

2011-07-23 (Sat): OSX Lion

しばらくは様子を見よう、なんて殊勝な事を呟いていたのに、ついつい……

「様子見」と思ったのは、そもそも Snow Leopard で不満は殆んど無いから。敢えて挙げても

くらいのもの。 むしろ、アップグレードしたら AquaSKK が更におかしくなるのではないか、 Emacs.app が動かなくなったらどうしよう……などという不安が過る。

でも、Apple Store からオンラインで購入インストールできる、 という手軽さに抗しきれず、まずは、MacBook Air にインストールしてみた。

我が家のフレッツ光は、WiFi 越しでも 20 - 24 Mbps 出ている。 が、しかしそれでも、相当時間がかかった。何しろ 3.5 GB である。 なので、インストールも大変(マシンが。私は殆んどノータッチ)。 最初 33 分かかると言われたが、実際には 27 分で済んだ。

完了して無事立ち上がったが、大幅に変ったのはログイン画面だけで、 他は意外な程元のまま。早速、動作チェック。

LaunchPad, Mission Control, Face Time 等のアプリケーションが加わったが、それについては追々。

それより、開発環境にかなり手を入れる必要が有った。 上記の MacPort のアップグレード失敗は、selfupdate の問題ではなく、 開発環境全般のアップデートが必要という事らしい。 つまり、X-code を 4.1 に上げ(App Store からダウンロードできる) る必要が有った。その後は、# port selfupdate が通った。しかし、# port upgrade outdated で、gcc44 のコンパイルが永久に終らない…… MacPort には日を改めて挑戦する事にする。


2011-07-16 (Sat): あれこれ

Lookup for Emacs on Windows XP

HDD の空き容量の関係で、ThinkPad T60 にしかインストールしていず、 それが丁度手許になかったので、06-25 にはインストール記が書けなかった。 その後すぐに書き足せば良かったのだが、 ようやくその気になった頃には、Cygwin の Zsh の history から、./configure コマンドが消えていた……

で、インストール記は端折るが、Lookup 自体は順調に動いている。 やっぱり、Emacs から 英和、和英、英英が串刺し検索できる、 というのは素晴しい。もう、これなしではやって行けないなぁ。

もう一つの特筆すべき点は、Lucida Grande (発音記号用)、Lucida FAX(改)、ヒラギノ明朝のレンダリングが素晴しい、という事。 平假名、漢字の AA 表示に関しては MBA と同等かそれ以上かも知れない。 但し、これは何故か T60 のみで、X200 では今一。また、 T60 でも、ウェブブラウザでは、 悲しい事になっている(例えば一部の平假名だけ濃く表示されるとか。)

アンチエイリアスフォントの表示

上記のように、T60 の上の AA フォントの表示は素晴しいものがある(Emacs の上でのみ、だが。)一方で、Quadra (MacPro) に継いでいるモニタ上(SyncMaster 215TW では、なんだか見劣りする。 これは、表示の精細さが関っているのは間違いないのだが、 しかし、それだけでも無さそうだ。 第一、昔はもっと良かったような記憶が…… 以前からそう思っていたのだが、T60 のを見せられて、余計何とかせねば、 と思うようになった(昔は、デスクトップでも T60 くらい綺麗だったよなぁ、みたいな)。 で、色々やってみたが、なかなかその「昔の状態」に戻せない。 昔の Nanao の L565 に継いでみたりもしたが、事態はあまり改善されなかった。 (でも、Dual Head ってなかなか良いものだ、と再認識。)

やっぱり「昔の状態」は幻想だったかと思い始めたが、 或る日、Preference の Display で Color Calibrate をやっている内に、 偶然 Contrast を下げたら良くなる事に気がついた。 そう言えば、最初は 50/50(contralst/brightness) くらいだったような。 で、モニタを見ながら、画像を見た印象で調整しようとすると、 ついつい明るい方、シャープな方に傾きがちになる、という事のようだ。 今は、35/80 くらいで落ち着いている。 あと、Calibration でしか弄れないところ(ガンマ値とか)ももはっきり影響あるようだが、 こっちは、記録されるパラメータが多すぎる上に、 固有の名前になっていてどうにも見当がつかない。 とりあえず、ディフォルトの "SyncMaster" に戻してある。

Sleep/Energy Saving

なんだかんだで、Desktop x 1, Lap Top x 3 (その一つは連続運転のサーバ)、Printer x 1, モニタ x 1 が机の周りにある。 5 月に入って暑くなり始めた頃、 これらの発熱が室温に相当影響する事を思い知らされた。 今や、「エアコンつけっぱ」生活だから、 これらの最終的な消費電力への影響は 2 倍以上になる訣だ。

サーバは仕方ない。MBA はちゃんとスリープしてくれるから、 まあ問題なかろう。 で、最初にやった事は、X200 をスリープ動作に問題が有る Linux から、Windows に戻す事。 また、MacPro はこまめにパワーボタンでスリープさせる事にした。

この MacPro だが、これには少々問題が有る。 まず、自動ではスリープに入らない事は既知の問題。 OS のアップデート直後に回復した事が有ったが、今回 10.6.7 へ上げた時は、ダメだった。 それより、少し前から、明け方(4 時頃)に、一旦起きてまた寝る、 という動作をするようになった。最初は「すわハックか?」 といろめき立ったが、いつも 15 秒程で、また寝てくれるので、 そうでもないようだ。

ところが、一昨日あたりから、自分が目覚めてみると、 MacPro も起きている。寝る前にスリープさせたのは間違いないから、 件の「一旦起きて、すぐまた寝る」モードに入って、寝るのに失敗した、 という事らしい。本当に午前 4時なら、自分が目覚める直前だから、 大勢に影響はないが、それを確かめる術がない。


2011-06-25 (Sat): Emacs on Windows XP

米国から持ち帰った ThinkPad を相変わらず使っている。 素直に会社御仕着せの PC を使えば良いようなものだが、 色々難癖をつけて、それは使わないで済ませている。 日本語キーボードなんか使いたくない、SKK-IME や Emacs をまた一から入れるのは大変、あたりが本音なのだが、 それはちょっと表向きの理由にはしにくい。

一方、その ThinkPad の Emacs も少々ショボイのだが、これも米国から持ち帰った DELL の Linux 機が有って、これにはフル実装の Emacs が乗っているし、これで何とか凌げるだろう、と思っていた。 だが、開梱して試してみると、もともと有った「ときどきハングする」が、 更に悪化、Linux のコマンドプロンプトまでも辿り着かない……。 筐体を開けてみると、お約束のケミコンのパンク。 航空便で送ったのが止めになってしまったようだ。 (それにしても、いつまでこれに祟られるんだろう。<= というか、いつまでもそんなもの使ってるなよ。) うーむ、これはツラいなあ。何しろ、作業環境が Windose 一本になってしまう。

こうなると、ThinkPad の Emacs を何とかしないといけない。 二機種(X200, T60) にやってみたが、その概略

  1. Control Panel -> System -> Advanced -> Environment Variables で HOME を C:\cygwin\home\fukuda(Cygwin の home directory) に設定する。
  2. ヒラギノと Lucida Fax(改)をインストールする。
  3. emacs-23.3-bin-i386.zip を取ってきて、C: の直下に展開。 (C:/emacs-23.3/ ができる。)
  4. HOME に ~/.emacs.d/init.el を作る。
  5. python-mode.el (ver 5.2.0), setup-cygwin.el cygwin-mount.elC:/emacs-23.3/site-lisp/ に置く。
  6. ddskk をインストール。
  7. lookup をインストール。(X200 では割愛)
と書けば、OSX や Linux と同じであるが、実は大分ひっかかるところが有った。

アンチエイリアスフォント

フォントの指定は ~/.emacs.d/init.el
(when (and (window-system )(>= emacs-major-version 23))
 (set-face-attribute 'default nil
                     :family "Lucida FAX" 
                     :height 126)  ;; <<< ここ
 (set-fontset-font
  (frame-parameter nil 'font)
  'mule-unicode-0100-24ff
  '("Lucida Sans Unicode" . "iso10646-1"))
  (set-fontset-font
  (frame-parameter nil 'font)
  'japanese-jisx0213.2004-1
  '("ヒラギノ明朝 Pro W3" . "iso10646-1"))
 (setq face-font-rescale-alist 
      '(("^-apple-hiragino.*" . 1.10))))
とする事で、綺麗な AA 表示となった。 (フォントの指定が日本語でないといけない事を除けば、OSX での指定と略同じ。) しかし、弄っているうちに、ヒラギノだけ汚くなってしまい、 大分右往左往させられたが、上記の height の値が関係していて、 これが、120 から 130 くらいの間にないとダメらしい。

Directory/PATH

これが難物。いまだにすっきりとは理解できないでいる。 setup-cygwin.el と cygwin-mount.el を入れれば、cygwin と同じようにパスを書けるようになるらしいのだが、 どうもうまく行かない。 とりあえず、init.el に
(add-to-list 'exec-path' "C:/cygwin/bin")
(add-to-list 'exec-path' "C:/cygwin/usr/sbin")

(setenv "PATH" (concat "c:/cygwin/home/fukuda/script;" 
                                         (getenv "PATH")))
    
(require 'setup-cygwin)
(require 'cygwin-mount)
(cygwin-mount-activate) 
と書いておけば、Find file: で /cygdrive/c/ とかが使えるし、外部コマンドの呼び出しもうまく行くようだ。 つまり、
(defalias 'my-date
  (read-kbd-macro "C-[ 1 C-[ ! mydate RET"))
(global-set-key "\ed" 'my-date)
    
(defalias 'my-date3
  (read-kbd-macro "C-[ 1 C-[ | mydate3 RET"))
(global-set-key "\em" 'my-date3)
なんかも問題無く動く。例えば mydate は、
fukuda@LarkXP:~/script% cat mydate
#!/usr/bin/env python
import datetime, sys
def mydate():
	now = datetime.date.today()
	sys.stdout.write(now.isoformat() + now.strftime(" (%a): "))

if __name__ == "__main__":
	mydate() 
という Python のスクリプト。ちなみに、Cygwin でも、zsh を使っている。

しかし、term は動かない。ディフォルトの C:/emacs-23.3/bin/cmdproxy.exe も、C:/cygwin/bin/bash.exe も プロンプトは返すが、まったく応答しない。

Symbolic Link

これは他の OS では重宝しているのだが、Windows ではどうしても動くようにできなかった。Windows の short cut はもとより、Cygwin の ln -s で作ったリンクも読み込めない。 setup-cygwin をロードすると、何かやろうとしているのだが、 やっぱりダメ。どうも、ファイル名が UTF-16 になっているのに、それをそのまま ASCII として処理しているように見える。 (UTF-16 の BOM と最初の文字をファイル名として切り出しているから。) ひょっとして、setup-cygwin の作者達は、ASCII のファイル名を使う XP の上で開発しているのだろうか。 兎に角、自分ではどうしようもなさそうなので、あきらめる。

SSK

上にも書いたが、Emacs 上では skk-ime 他の IME は、 変換候補が表示されず、事実上使えない。 しかし、(予想に反して)DDSKK は、あっさりインストールできて、 しかも問題なく働く。 こうしておけば、
fukuda@LarkXP:~/build/ddskk-14.2% make
    EMACS=/cygdrive/c/emacs-23.3/bin/emacs 
fukuda@LarkXP:~/build/ddskk-14.2% make
    EMACS=/cygdrive/c/emacs-23.3/bin/emacs install
で、.elc ファイル、 info、上記の辞書他を所定の位置にインストールしてくれて、 追加のパスの設定も不要。

できばえ

何しろ ThinkPad(のキーボード)で、 Emacs が使えるんだから、文句を言ったら罰があたるような気もするが、 ちょっと感想:

2011-06-18 (Sat): DHCP/DNS 再訪(iPhone の hostname)

iPhone の Client ID (hostname) が、DHCP サーバに通知されない、 というのは、どうも iPhone の名前が、例えば "XXX’s iPhone" のように space や "’" (apostrophe) が入っている事が原因らしい。 この名前を変更するには、iTunes に iPhone をマウントして、 左端のペインの「名前」をクリックして編集するんだそうな。 (これがなかなか解らなかった……:-P) で、編集したら、目出たく認識された。(それにしても、iPhone の "Renew Lease" の速い事!)
fukuda@eagle:/var/named% cat otacky.jp.db
    .......
$TTL 300	; 5 minutes
hawk		A	192.168.0.113
                TXT	"31af492309a96e339fcf36044a1820db3c"
Taka-iPhone	A	192.168.0.149
		TXT	"31a8ab2a20d18942aec5d4636edd671942"
    .......
うーむ、この頃、Windose や Linux の世界でも、やたら長い hostname ("Taka Fukuda’s Computer" みたいな) がディフォルトで付けられるようだが、こういう副作用が有ったのか。 なんとなくいつも短かい名前にしてきたが、それが正解だったのね。 とは言え、iPhone の場合は DNS に名前が登録されなくても、外から login したりアクセスできる訣ではないから、実害はないのだが。

2011-06-04 (Sat): WL の文字化け解消

Unicode 化をほぼ完成させて、もう文字コードに悩まなくて良い、 なんて思っていたのだが、何と、我等が Wanderlust から出すメールが文字化けする…… UTF-8 のメールに返信すると化ける確率が高いが、それ以外でも起きる。 (情無い!)

原因が解らず、長い間悩んでいたが、やっと解決した。要は、Wanderlust が、送信バッファ?内の文字コードから判断して自動で UTF-8 + Quoted-printable を選んだ際に、Flim が Quoted-printable にするのをサボル(Flim のバグ)という事らしい (kiwanami さんのところで教わった。) Flim-1.14.9 への Patch も出ているようだが、 今回は CVS 版を取って来て、インストールしてみた。

fukuda@quadra:~/CVS% cvs -d \
    :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root login 
Logging in to :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:2401/cvs/root
CVS password: 
cvs login: warning: failed to open /Users/fukuda/.cvspass for \
    reading: No such file or directory
fukuda@quadra:~/CVS% cvs -z9 -d \
    :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root checkout \
    -r flim-1_14 -d flim-1.14 flim 
fukuda@quadra:~/CVS% cd flim-1.14 
fukuda@quadra:~/CVS/flim-1.14% make && make install
これでどうやら直ったようだ。

これに先立って、Wanderlust を -201106031115 に上げた (四苦八苦の一環)。 また、~/.emacs.d/.emacs-custom.el 内の

(custom-set-variables
    .....
  '(current-language-environment "Japanese")
    ....) 
はコメントアウトして、~/.emacs.d/init.el
(set-language-environment "Japanese") ;; <<< これ
(set-terminal-coding-system 'utf-8-unix) 
....
を足した。 (これらは文字化けの解消とは関係ないと思う。)

2011-05-28 (Sat): なんだかなぁ二題

Pocket WiFi アップデート

考えて見れば、コンセプトが気に入って、かつ実際に便利に使える、 等というガジェットはあまり多くない。 Pocket WiFi は、その希少な「(オタク的に)格好良くてスグレモノ」なのだが、 唯一のイマイチは、「通信中に充電できない」だった。

あちこちでこんな「文句」を垂れた気がするが、実は私が F/W アップデートを見逃していただけだった。(某量販店の EMOBILE の拡販員?の方が教えてくれた。) 買った直後(2011-02-01) に出たらしいが、その頃は自分は SD に居たのだった。

ともあれ、eMobile のサイトから、 アップデートツールとそのマニュアルをダウンロードしてきて (右往左往の後—後述)アップデートをやった。

WiFi Pocket with Tail
WiFi Pocket と尻尾
首尾は上々。節電中の世間様に申し訣ない使い方をやっていて、 スイッチを切り忘れて電池が空になりかけても、 しばらく USB 経由で MBA に継いでおけば OK。 ちなみに、私は、いつも Pocket WiFi に尻尾(短い USB ケーブル)を付けて使っている。 その充電時間も 8時間から 4時間へと大幅に改善されている。 しかも、実際には 2時間程で満充電になった事も有った。 嬉しいような怖いような…… (これは電池がダメになる「兆し」でもあるから。)

結果が良ければそれで良いようなものだが、 このアップデートは少々大変だった。 まず、Mac 版が無い。その所為かも知れないが、 アップデートの手順が非常に解り難い。 どっちがどっちの所為なのか未詳だが、 マニュアルの記述も、アップデータの指示も解り難い。(そもそも、 「ドライバ」って何だ?) おまけに、Login Key だけでなく WiFi の WEP Key までリセットされる。 (出荷時のディフォルトを控えておいて良かった……)

それらをようやく乗り越えても、すぐに Mac では Setting Tool (アップデートすると黒いアイコンになる)が使えない事が解って、 さらにがっかり。 無理に使おうとして、ゴチャゴチャやっていたら、Safari がハング、 強制終了させたら、Finder が死んだ。うわ、MBA で初めての事態…… WiFi/USB I/F でかつ http ベースで、と、せっかく Platform Indepedent になっていたのに(しかも、それが大変気に入っていたのに) これでブチ壊し。ヘタ打ちましたなぁ、eMobile さん。

2011-06-04 (Sat): Setting Tool は使えないが、WiFi 越しに接続した状態で http://192.168.1.1 にアクセスすれば設定は可能。 「Windows 専用」ではなかった……

Region Code!? しかもインクの?

Mac ユーザには DVD Player の RPC1(RC フリー)化が難しい事もあって、「RC は親の仇でござる」と言いたいくらいのものだが、 先週また血が逆流する事件が……

HP の Photosmart 3210 をずっと使って来た。先代の HP プリンタに比べたら機械的なジャムが無いのは嬉しいのだが、 他の面では、何だかなぁ、が色々有った。Mac 側 S/W の アップデートがらみの度重なるトラブル、 結構頻繁に有ったハング(最近は収まっているが)、 インクの残量表示の誤動作、 しょっちゅうインクカートリッジ(のどれか)を交換しなといけない事、 あまりにも頻繁なセルフチェック etc. etc. つまり、ユーザにとってみたら、手間暇掛るばっかりで、 すぐに使えない事が多い、となる。 最近では、「ink の使用期限が過ぎました」というのが有る。 これは頭に来た。

Incorrect Ink Cartridge
不正なカートリッジが挿されました……
が、しかし、そんなものはまだ序の口。 先日(日本の)某量販店でインクカートリッジを買った。 品番("177") がいつもの("02")と違うが、 どうみても同じモデルだし、何よりパッケージに Photosmart 3210 用と書いてある。帰ってプリンタに装着したが、機械的には何の問題もない。 しかし電源を入れると、「このカートリッジは不正である」 と言い張ってプリントしてくれない (これまでの文句や警告は全部無視できたのだが、 今回はそこで止まってしまって、どうにもならない。) 何でも RC が違うのだそうだ。 しかし、何で態々、インクカートリッジごときに、 国の間の壁を儲ける必要が有るんだ?インクの組成に著作権が有るのか? 責任者出てこーい……

ようやく "Don't get mad, get even" と思いなおして、 ごちゃごちゃやっている内に、 本体の RC を変更する方法を見つけた。 やれやれ、と思ったが、考えてみると、 それを変更した日には今有る "02" カートリッジが全滅となるではないか…… どうも、帰国者がとるべき道は(今有る "02" をギリギリまで使って)本体の RC を変更、一挙に "177" に置き換える、しか無いようだ。それには 8000 円もかかるので、 もっとユーザフレンドリーなプリンタに買い換える事にする。 金輪際 HP なんかは……と思うものの、このあたりの阿漕さにかけては、 他のベンダさんもなかなかのものだからなぁ

2011-06-04 (Sat): 上記の方法は私のプリンタには有効でなかった。 (「言語」は変えられたが、カートリッジは 02 ではだめ。) これはどうも、インクが尽きたら廃棄せざるを得ない、って事ね。

2011-05-21 (Sat): ようやく帰ってきた!?

椅子

SD で使っていた椅子は、かなりみすぼらしくなっていたので、 捨ててきた。この椅子、値段の割に格好良くて、 機能が盛り沢山だったので、飛び付いたのだが、 しかし、その機能の殆んどは最初から「機能」せず、 使っているうちに、座部の合成皮革は色が剥げて真っ白になるは、 ついには背凭れに 20 cm 程の綻びができる、というまでになっていた。 ($150 の椅子を 5年間酷使した結果だから文句も無いが。)

なので、今回はもうちょっとだけ良いのを、という事で、Bauhütte BM-99 というのにした。

New Chair
新しい椅子!
「人工皮革はやめておこう」以外には然程の思い入れも無かったが、 結果的には正解だったような気がする。 ただ、瑣末な事だが、この梱包と取説はどうにかならんか。 着いた時点で、セコハンか?と思ったぞ。 座部を前後反対に取り付ける、というチョンボをやって、 「何だかチグハグだなあ」と思う、なんて事もあったが、 ともあれ無事に組み上がって、座部の高さ調整もリクライニングも 問題なく動いた。Lambar Support もなかなか快適。素晴しい。 でも、まあ、足の裏がしっかり床に着く事とか、 お尻の位置を比較的自由に動かせる事の方が「快適さ」に寄与しているようにも思う。

PC

Quadra を使い始めて「やっと自宅に居る」という実感が湧いてきたよ:-p。 現在の「自宅サーバ」は、SD で Quadra とコンビで使っていたものなので、 即使える筈、だったのだが…… などで、とりあえず動くようになった。 以下は、そのうち何とかしたい事のリスト。

2011-05-14 (Sat): いきあたりばったり「マイ書斎」計画

若い時は勉強部屋、長じては「書斎」を持つ事が夢だった。 実際、子供達が小さい間は、一部実現していた事も有った。 なのに、彼等が大きくなって、より広いアパートに引越ししたら、 自分の「書斎」は無くなってしまった。(よくある話らしいが。)

5 年間住んだ San Diego のアパートは、 リビングに机と本棚を置いただけだったが、一人暮しで、 客も殆んど来る事がない、となれば、まあそこが「書斎」みたいなもんだ。 実際、なかなか良い環境であったが、問題は本を読んだり勉強してゐるより、 Mac と遊んでいる事の方が多くなる事。 まさに「小人閑居して不善を為す」で、 これでは我が豚児達 (半引き籠もり状態で、ゲームばっかりやってる) の事をあまり「言えない」気もする。

ともあれ、稲城の自宅でも、SD に近い環境を作ろうという気運を盛り上げてきた。 つまり、SD の時より多いくらいの本の収納力を現在の寝室に備えよう、 という事。で、SD からの引越し荷物が届いたら、 さっさとそれに全部詰めてしまおう、という魂胆。

しかし、その「構想」は、出出しから暗雲が立ち籠める。 「壁に作りつけ本棚」は憧れだったが、少々高くつきすぎるので、 既成の本棚を少々加工して……という線まで後退していた。 それはともかく、その「工事」に来た工務店の人、 本棚の側板を忘れて来たらしい、などと仰る。 それが既に、そんなアホな、であるが、 もっと良く調べてみたら、そもそもまだ工務店に入荷してないんだとか。 呆れて、お引き取り願うしかなかった。 (ちなみに、同サイズの Ikea の本棚を組み立てた経験からすると、 側板は、一番大きくて重いパーツである。 それを忘れるなんてどうかしているよ。)

当然ながら、次の日の引越し荷物の本は、 即日開梱はできず、ダンボール箱のまま積み上げている。

それでも、机と PC は開梱して設置した。 設置してみて「机」が巨大なのに少々驚いた。 然程変らない、と思っていたが、 SD のアパートのリビングが遥かに広かった、という事だろう。 で、このままこの机を使い続けるか、 座り机 + 座椅子の環境に変えるか、としばらく迷ったが、とりあえず、 机の方を取る事にした。 迷っていたので、椅子は手配してなく、 オットマンに毛布を重ねたものを置いて椅子代りにする、 という珍妙な格好で、愛機 Quadra (MacPro 1,1) を使い始めた。


2011-05-07 (Sat): モバイル生活(その2)

MBA と Pocket WiFi の「相性の問題」は、まあ何とか我慢できる程度にはできた。

そこに、EMOBILE の新 Pocket WiFi (GP01) では、このあたりが改良されている、 との噂。しかも、「夏割」とかを使えば、新契約(「データプラン にねん M」 ⇒ 「データプラン にねん M 4G」)の月額は、現在とほぼ同じ。ちょっと「機種変更」に気持が動く。

が、仕様を良く読んでも、 本当にこのあたり(どのあたり?)が改良されているかどうかよく解らなかった。 むしろ、この「相性の問題」は、MBA の側のアルゴリズムの問題だから、 多分無理だろう。だとすると、まだ普段使う場所が HSPA+ のエリア外である自分としては、明白なメリットは、待ち受け時間が、100 時間から、300 時間になる事だけ。これに、3 万円強注ぎ込むのは、 やはり「ちょっとなぁ」かな。(ちなみに、4G は言葉の綾で、実は HSPA+ という事らしい。)

あと、D25HW は、インターネット接続中は USB 経由で充電されない、 というのも結構大きい不満ではある。GP01 では解消されていて欲しいが、どうなんだろ。

こうなったら、かねてから狙っていた iPhone 4 での Tethering をやってみるか(自前の電話だから何でもアリ)と思ったが、最新の SB の iPhone 4 で Jail Break する方法がよく解らない。いや、Jail Break 自身より、 それからどう純正の状態に戻るのかが解らない……。あと、Tethering ができるようになったとして、USB と Bluetooth のみでは情ない。 なんとか WiFi でつながらないものか。 という事で、もうしばらく研究(様子見)した方が良さそうだ。


2011-04-30 (Sat): モバイル生活

せっかく MBA を買って、しかも iPhone (3GS) の Tethering を設定しても、車で通勤してたのでは使う機会はあまり無かった。 しかも、ここぞ、という時に Bluetooth がうまく繋ってくれず、 「使えねえ」と悪態をついた事が何度も。(同じ Apple 製品なのに、何でやろ。 出張に持って行く時は、あちこちに Free WiFi が有るので、あまり問題にならない。)

帰国してから、Pocket WiFi (D25HW) を娘から取り戻し、iPhone-4 を買った。まず、SB の iPhone は始めから Tethering は選択肢に無いようで、そもそもお話にならない。 しかし、Poket WiFi は期待通りに動いてくれる。 電車とバスを乗り継いで一時間半の通勤を始めると、これと MBA にほぼ毎朝毎晩お世話になるようになった。

ちょっと前に買った時は大感激だった Pocket WiFi であるが、 使い込んでみると、やはり「なんだかなぁ」は有る。

一方、MBA の方は、良い面が色々再認識された。

つまり「MBA 偉いぞ!」だが、 という事で、MBA と Pocket WiFi は相性が悪いのかも知れない。
2011-05-09 (Mon): どうもこれは、Pocket WiFi の自動スリープタイマーを 5 分に設定してあるから、のようだ。つまり、MBA が起きて Pocket WiFi に再接続しようとしたとき、Pocket WiFi が寝ていて接続に失敗するとこうなる。 3G も WiFi もタイマーは off にして、長く使わない時は、パワースイッチを切る、というのが一番便利で確実。 2011-05-11 (Wed): それでも接続に失敗したら、MBA の蓋を「閉め開け」をやる、というのが最も簡便。(MBA のスリープからの復帰がとても速いから。)

2011-04-23 (Sat): TP X23 をマイホームサーバに(その 3)——HTTP

DHCP/DDNS 再訪

見様見真似で家庭内 Dynamic DNS は比較的早期に実現できたのだが、 iPhone (3GS, 4) が、どうしても hostname (Client ID) を登録しない、という問題が有った。娘の iPhone 3G は (04/09 にも書いたように) "iPhone" で、あっさり登録されたのに……。 これを何とかしようと、ごちゃごちゃやっているうちに、 以前の事を少し思い出しもし、また新たに学んだ事もあった。 重複もあるけど、自分用のメモ。 色々なサイトを参考にさせて頂いたが、結局 「実用 BIND 9 で作る DNS サーバ」が一番確実だった。 他のサイトは、どうも「たまたま動いた」という記事が多い。 つまりは「急がば回れ」という事か。 (でも、マスター・ゾーン・サーバを前提にするのでは、敬遠してしまうよなあ、 普通。)

HTTPD

これもすぐ動くようにできた。もともと Eagle は otacky.us の HTTP サーバとして動いていたし、今回はコンテンツを Falcon の httpd-2.2.2-1.3 (fc5) から httpd-2.2.8-1.fc7 へ移動させるだけなんだから。

が、その「もともと動いていた」状態にするのにかなり苦労した記憶がある。 ゴマンとある option をきちんと設定するのは大変そうだったので、httpd-2.2.8 のディフォルトの /etc/httpd/conf/httpd.conf から出発して「そこそこ」動くようにしよう、 という目論見だったのだが、 で、実際すぐに「そこそこ」動くようになったのだが、 どうしても SSI (XbitHack) が動いてくれない…… Options や Allow, Deny, Order 等のディレクティブがよく分っていない、 というか、よく思い出せず、ついついカット&トライをやってしまう。 (もう一遍ちゃんと勉強すれば良いのに:-p それにしても、このあたりの「解り難さ」、何とかならんか、と思う。) 当然ながら、そんな事ではどうにもならず、結局 Falcon の httpd.conf をコピーしてきて何とか動くようにできたのだった。

で、今回もそれを流用した。 なんだかなぁ、だし、不安もあるが、しかしもう 3週間以上問題無く動いているし、 若干レスポンスも良くなったような気がするので、 これでよしとする。


2011-04-02 (Sat): TP X23 をマイホームサーバに(その 2)——メール環境

もともとの自宅サーバでも、computer.org フォワーダ?を san.rr.com に向け、それと so-net.ne.jp とから メールを POP してきていたので、今回も、computer.org を so-net.ne.jp に向けるだけで OK の筈。

が、しかし、So-net でのアドレス xxxx@xx.so-net.ne.jp はスパムの集中攻撃を受けており、いかに、 スパムフィルタが有効に働いている、とは言え、 なんだかとっても無駄な事をしているような気がしていた。 (一旦ゴミが山盛りのゴミ箱にメールを捨ててから、また拾いに行ってる、みたいな。) しかも、so-net さんは、いつの間にか 10 MB の制限をつけている……。

一噌の事、computer.org フォワーダを otacky.jp に向けようか、と何度か思ったが、今一踏み切れないでいた。 最近の Email のシステムは大変複雑で、 大分時間がたってから不具合が見付かる、という事が多いから。 でも、まあ、ここは決断のしどころ、という事で……。 (考えてみたら、ML は、xxxx.otacky.jp で運用しているのだから、 問題は少ない筈。むしろ、computer.org を考え直すべきかな?)

メール送信

とにもかくにも、Postfix をちゃんと動かす事が大切。 でもこれも、米国加州サーバ時代に動いていたのだから、 大した違いはないはず……。

メール受信

込み入っているが、要は Eagle では

今は主に、家庭内では MBA、お外では、iPhone を使ってメールを読んでいる。 MBA の Wanderlust は無論の事だが、 iPhone のメールも、IMAP4 サーバの全てのディレクトリを読めるようになっていて、spambayes のトレーニング用のディレクトリに直接送れるようになっている。素晴しい!! できるのを確認した後は、そんな事はやってない、勿論であるが。

ML

Falcon と同じ Mailman-2.1.9 が入っているので、そのまま使う。 既にちゃんと動いているのは確認してあるので、rsync で、/usr/local/mailman 以下をコピーするだけ。 何故か、/usr/loca/mailman/archive/public.../private から synbolic link を張っている ML は保存庫を見に行けないが、まあ良い事とする。

2011-04-02 (Sat): TP X23 をマイホームサーバに(その 1)——DNS

以下しばらく込み入った話が続くので、ちょっと纏めておく。 「旧環境」というのは
[加州某アパート]
The Internet (ISP: san.rr.com) 
    -C-> Cable Modem 
        -E-> Wireless Router (WHR-G54A54) 
            -E-> My Home Server ('Eagle', ThinkPad X23, FC7)
                     URL: www.otacky.us
            -E-> Desktop Machine ('Quadra', MacPro, X10.6.6)
            -E-> Printer ('???', HP Photosmart 3210)
            -W-> Laptop/Mobile Machines: 
                    ('Hawk', MBA, X10.6.6)
                    ('xxx's iPhone', iPhone 3GS, iOS4.x)
                    ('yyy's iPhone', iPhone 3G, iOS3.x) (時々)

[留守宅]
The Internet (ISP: so-net.ne.jp) 
    -C-> VDSL Modem
        -E-> Wireless Router (WHR-G300N)
            -E-> My Home Server ('Falcon', ThinkPad X22, FC5)
                     URL: www.otacky.jp
            -E-> Desktop Machines: 
                 ('xxx's Computer', iMac, X10.4.x)
                 ('zzz's Computer', Dell ???, Windows 7)
            -W-> Laptop/Mobile Machines:
                 ('yyy's Computer', MBP, X10.6.6)
                 ('yyy's iPhone', iPhone 3G, iOS3.x)
                 ('zzz's iPhone', iPhone 3G, iOS3.x)
                 ('Hawk', MBA, X10.6.6)(時々)
                 ('xxx's iPhone', iPhone 3GS, iOS4.x)(時々)
    
[凡例]
    -C->: ケーブル、電話線他
    -E->: Ethernet
    -W->: Wireless 接続(主に 802.11g)
のようなものであったが、この「アパート」を引き払って、 「留守宅」へ「環境」を統合しよう、という話。

ちなみに、上記留守宅サーバ (Falcon, ThinkPad X22) は、昨年の夏、突如 Ethernet chip のあたりが過熱して、パケットがたまにしか出て行かない、 という状態になった。その時は、それまで平らに置いてきたのを、 縦にするだけで、何とか当面の問題を避ける事ができた。

勿論そんなものは弥縫策で、すぐに何とかしないといけなかったのだが、 とりあえず動いているし、まあ良いか……といつもの調子で放置してきた。 で、実際何とか保ったみたいだ。

fukuda@falcon:~% uptime
 05:38:04 up 536 days, 21:55,  2 users,  load average: 0.00, 0.00, 0.04
一年半だから、上記の「過熱で慌てた時」も、電池を交換した際も、 シャットダウンはせずに凌いだものと見える……。

でももうさすがに御役御免にしてやらねばなるまい。 幸い、米国のアパートを引き払ったので、その時の ThinkPad が余っている。X23 (以下、"Eagle") で、しかもこれ中古を買ったから、この先どれくらいもつのか怪しいものであるが、 とにかく電池は十分新しい。

fukuda@eagle:~% cat /proc/acpi/battery/BAT0/state
...
charging state:          charged
present rate:            0 mW
remaining capacity:      45420 mWh
fukuda@eagle:~% cat /proc/acpi/battery/BAT0/info 
...
design capacity:         47520 mWh
last full capacity:      46000 mWh
model number:            IBM-X23
battery type:            LION

DNS

「旧留守宅」(現在の自宅)の Wireless Router (WHR-G300N) は、 DMZ に指定したホストに、LAN 側から global IP アドレスで接続しようとすると、Router が応えるという動作をする。 これではとても面倒なので、いろいろ試行錯誤してみたが、どうにもならず、 また Buffalo さんに問い合わせても「そういうものです」との事。 (二ヶ月もかけて出てきた回答がこれ。ったく……)

しかし、既に旧環境に於いても、Eagle で簡易 DNS を動かせて、Internet 側からは DMZ で otacky.us が Eagle を指し、一方、LAN 内では、otacky.us に対して DNS が local IP を返す、 というようにできていた。これを自宅でもやれば、 上記の問題は解決するだろう。なので、やった事は、

一見簡単だが、実はかなり頭を捻った。かつてちゃんと動いていたので、 甘く見ていたが、otacky.jp.db を触って、permission と owner を変えてしまったのが失敗の素……ドロ沼化してしまった。 その途中を省いて留意点のみ書いておくなら、 以上で、MBA, MBP, iPhone のいずれも、家庭内 LAN からは、otacky.jp が 192.168.0.12 を指し、 外からは、so-net.ne.jp さんからの Static IP 202.238.126.xxx を指すようにできた。 或る日の Eagle の /var/named/otacky.jp.db:
$ORIGIN .
$TTL 86400	; 1 day
otacky.jp		IN SOA	otacky.jp. root.otacky.jp. (
				2008031019 ; serial
				3600       ; refresh (1 hour)
				900        ; retry (15 minutes)
				604800     ; expire (1 week)
				86400      ; minimum (1 day)
				)
			NS	otacky.jp.
			A	192.168.0.12
$ORIGIN otacky.jp.
falcon			A	192.168.0.17
$TTL 300	; 5 minutes
hawk			A	192.168.0.113
			TXT	"31af492309a96e339fcf36044a1820db3c"
iPhone			A	192.168.0.104
			TXT	"31bf855d54c7b0c41c30896b0c470829ae"
$TTL 86400	; 1 day
quadra		A	192.168.0.2
router			A	192.168.0.1
www			CNAME	otacky.jp.
Hawk と iPhone が Dynamic に登録されているのが見える。
iPhone 3G
iPhone 3G の WiFi Network 「設定」
この時の iPhone 側では左の図のように、ネットワークパラメータ(?)が設定されている。

つまり、Web/Mail/File サーバとしての Eagle に、家庭内 LAN の内側からも、Internet 側からも otacky.jp というアドレスを使ってアクセスできる、という事。 (但し、新しい iPhone (3GS, 4) では、hostname を登録しない。)

2011-04-09 (Sat): どうもこれは勘違いだったようだ。 /var/log/messages を見ていると、 どの iPhone も "iPhone" という host name で dhcpd にアクセスするので、二つ目以降は登録されない、という事らしい。
2011-06-18 (Sat): いや、これも間違い。この Client ID を編集しても、DHCP サーバに渡される hostname は変らないし、 それが登録されない理由は別に有る。 2011-06-18 の日記参照

素晴しい!……が、家族中誰も感心した様子が無い。そもそも、My Home Server にアクセスする必要がないんだから仕方ないか。


2011-03-26 (Sat): 今更のブラウザ、もしくは Firefox-4.0 の事

Firefox-4.0 が出た。 この糞忙しいのに、そんなものに構っていられないぞ…… なんて(残り少ない)我理性は言うのだが、 でも、ちょっとだけ、と試用してみたら、結構ちゃんと動くので、 そのまま使い初めた。 自分が今ちょっと興味を持っている「RSS 購読」は、 Firefox が他のより断然スマートだと思っているが、 4.0 でも同様に素晴しい。 また、一時話題になっていたタブの「向き」だが、 最初は「無理して Google に合わせなくても」とか 「あんまり几帳面に『論理的』にしてもなぁ—— ユーザは然程『論理的』ではないかもよ」なんて思っていたが、 しばらく使っていると、まあ、こっちの方が良いかな、と。 ただ、右の端に出てくる "Book Marks" は何?Mac の場合は同じものがメインメニューにも有って、 重複するからスペースの無駄、だと思う。

そんな事より、夫々のブラウザで、自分の作ったページ (このサイトではないのも含む) が、きちんと表示されるかどうか、の方が大事。 今更ながら、であるが、これがまた意外に大きく違うのだった……。 以下、IE (Internet Explorer) だけは Windows XP の上で確認し、従って IE として最新版でないかも知れない。

  1. Position: Fixed: IE はこれを理解しないのだが、 それでも floating menu を実現するために、 4.01 Transitional から 4.01 (Strict) にしたのだった。 おかげで、W3C の verification に通らなくなった。 しかし、今でも IE はこの問題を解決できていない(Transitional では、 floting menuになってくれない。) ったく何だかなぁ、である。 (でもまあ、こっちも「どうしても Transitional でなければ」とか「W3C に適合させたい」とかいう熱意も無くなったので、 まあ良いか……)
  2. Cookie 対応(?): かつて Django のアプリケーション (views.py) は、IE からの login を受けつけなかった……。 しかし、今回試してみたころ、無事 login できるようだ。IE は ver. xxx であるが、そっちは変えた記憶がないので、多分 Django を 1.1.x から 1.2.5 へ上げる途中のどこかで直ったのだろう。
  3. text-decoration: Django のさる template で、 青いフォントで、アンダーライン付き、 という「ハイパーテキストのディフォルト」を実現するために、
       <button value="{{ articles.doc_id }}", 
        name="selected_art_id"
        style="border: 0; font-size: 90%; color: blue; ....
        text-decoration: underline;"><!--  display: inline-block"> -->
        {{ articles.doc_id }} </button>
    なんて事をやっている。他のブラウザ (Chrome, Safari, IE) はこれで OK なのに、Firefox-3.x.x では、肝心のアンダーラインが付かなかった。 で、Firefox-4.0 で見事解決、と来れば格好良いのだが、 実は最近 display: inline-block をつける事で Firefox-3.x.x でも OK となる事が分っていた (もっと早く直して欲しかったなぁ、Mozilla さん。)
  4. レンダリング(<button> 内の文字): いまだにこんなところで、と思うが……。さすがに、Firefox, Safari, Chrome は、レンダリングの結果は「寸分違わない」ところまで来ている。 が、IE だけは、まだ「我道を行く」がごとくで、 例えばヒラギノフォントを表示させると、 「は」とか「の」とかだけ太く表示される。(これは XP の問題かも知れない。) これはまだ我慢できるが、<button> 内の文字列の左端の文字が、 半分程欠けてしまうのだけは何とかして欲しいぞ、IE さん。
  5. RSS 購読: これは、Firefox が断トツで、Bookmarks が置けるところには、どこにでも置けて、 しかもそれにカーソルを置くと、ヘッドラインのリストが表われる。 他のブラウザはドングリのせいくらべ。というか、Chrome は、これでは RSS の意味が無いだろう……
という事で、上記の 3 が解決した今となっては、「Firefox 最高」と安心して言える。

2011-03-22 (Tue): MacPro のグリッチ

我が家の Quadra (MacPro1,1) は 5 年もの間凄く安定して動いてくれていて、 最後の大きなトラブルが何だったか思い出せない程。

しかし、今日はちょっと「なんだかなあ」が有った。Chrome や Safari で、Internet に出て行けない。前者で Google、後者で Apple.com に接続できないのだから、しかも、Firefox では問題無いのだから、 これは自分のところのネットワークの問題であるのは確実。 また、My Home Server との接続も問題無いし、家庭内 LAN からも、普通に Internet に出て行ける事から、さらに「Quadra のネットワーク」まで絞り込める。

何で使っているネットワークドライバがアプリケーション毎に違ってるんだろ、 とか、興味は尽きないのだが、 しかし、今はのんびり原因解明している場合ではない。 (というか、実はちょっとやってみたのだが、「わけわか」だった。) で、少々御座なりのきらいは承知の上でリブートしてみた。

無事立ち上がった。 が、驚いた事に、壁紙が大昔のになっていた。 ネットワークも動いているが、Firefox の UI が何だかとてもクラシックになっている……。 よく見ると、どうも前の Boot Disk から Leopard (10.5.8) が立ち上がっているみたいだ。 しかも、System Preferences の Startup Disk は、Snow Leopard (10.6.6) のまま——これは嫌〜な予感がした。

が、幸いにも、もう一遍リブートしたら、Leopard が正常に立ち上がった。ネットワークもちゃんと動く。

で、Software Update が、MacOS が 10.6.7 になっている、という。 いつになく不安を感じたが、あんまり構っても居られないので、 えいや、とアップデートを実行。 幸い問題無く立ち上って現在に至っている。良かった…… でも、先の MacPort の問題といい、 かなり信頼感が揺らいでしまったなぁ。


2011-03-13 (Sun): 頼むよ MacPort

Emacs を 23.3RC1 から、23.3 の正式版にアップデートした。 やり方は、先日 RC1 に上げた時と同じで OK だった。

が、どうも Shimbun がうまく動いていない。その上、Terminal.app でも、Emacs/Term でも、zsh が立ち上がらなくなった…… これはパニックである。幸い、Emacs/Term が、 「libncursesw.5.dylib が無い」と行って死ぬので、 MacPort の ncursesw がおかしいのでは、と見当を付けた。 Bash を使うように指定して立ち上げた Emacs/Term で(立ち上げる毎に、 使う Shell を聞いてくるので、うざったい、と思っていたが、 こういう御利益が有ったのか :-p) 確かめると、 % port list % port installed ですらまともなリストを返して来ない(ncurse, ncursesw は疎か、 py26-xxx 等さへ返さない)…… ますますパニック。 が、% sudo port selfupdate をやったら、 ようやくまともな list を表示するようになった。 ncursesw もリストに上るようになり、 /opt/local/lib/libncursesw* もできた。(その前に ncurses と ncursesw を再インストールしたか、再 activate したかも知れない。)

これはどうも、% sudo port upgrade outdated の際に消されてしまったらしい。そう言えば、ずっと aspell-dict-en の upgrade に失敗していたっけ。

aspell-dict-en@6.0_0 を消してから、

fukuda@quadra:~% sudo port uninstall aspell-dict-en       
--->  Deactivating aspell-dict-en @6.0_0
--->  Uninstalling aspell-dict-en @6.0_0
fukuda@quadra:~% sudo port clean aspell-dict-en       
--->  Cleaning aspell-dict-en
fukuda@quadra:~% sudo port install aspell-dict-en  
--->  Computing dependencies for aspell-dict-en
--->  Fetching aspell-dict-en
--->  Verifying checksum(s) for aspell-dict-en
    .... 
で、あっさり @7.1_0 がインストールされ、 以降は、全ての outdated (package) が upgrade された……

「たったこれだけの事であのパニック?」という感じで、 これはもう「お願いしますよ、MacPort さん」と言うしかない? (いや、glib2 のアップデートも失敗して、四苦八苦したように思う。 本当の原因はこちらだったかも。 しかし、どうやって修復したのか憶えていない。)

で、shimbun (つまり emacs-w3m) が使えるようになって、 朝日新聞の社説や天声人語を、まとめて読む事ができるようになった。 BBC についてはともかく、これらは、やはり shimbun で読むのが良い、とつくづく思う。 特に、今のように「やきもき」させられる時は。


2011-03-06 (Sun): RSS 始めました

この頃は、RSS を盛んに利用している。ニュースは NPR も BCC も殆んど RSS のヘッダを見て選んでいる。最近は、Asahi.com さえ、これで見る事が多い。(で、emacs-w3m の shimbun とは、ちょっと御無沙汰。でも、ニュースを溜めてしまうと、やっぱり shimbun が便利。)

で、このサイトにも RSS を載っけてみた。

実は大分前から調べ始めてはいたのだが、Wikipedia で「RSS と RSS2 が有って……」というあたりでいつも嫌気が差してきて、 撃退されていたのだった。そこで、一番安直な方法を採る事にした。 つまり、他所からパクッてくる…… 今回は「大西科学」さんのを盗んできた。 それを自分の index.html に合わせて書換えると、 こんな感じに……と言いたいところですが、これを表示できるようにするのは、 大変なので、ここで「右クリックから、 "Save link as ..."」でダウンロードして下さい。 (普通にクリックしたら「購読」する事になります。是非どうぞ:-)

このごろは Firefox 以外のブラウザで見え方を確認する、 という事をサボっている。で、上の RSS を確認しようとして、 ようやく分ったのだが、 ブラウザによって「購読」のための手順というか操作がかなり違う。 Chrome に至っては、標準では、RSS Fee のアイコンクリックしてもそのテキスト部分が表示されるだけ。 (Add-in をインストールしても、RSS から menu を表示できるが、RSS を Bookmark に残す事ができなかった。)


2011-03-05 (Sat): SKK を JIS-X0213 対応に

AsuaSKK

DDSKK を Unicode 化して問題無かったので、それでは AquaSKK も、 と思ってやってみた。skk-jisyo は既に UTF-8 だったので、 既に DDSKK のために作ってあった SKK-JISYO_U.L を、 「環境設定」⇒「辞書」で「SKK 辞書 (UTF-8)」が指すようにするだけ。 だが、どうもそこを参照しているかどうかはっきりしない。

AquaSKK: 辞書の設定
AquaSKK: 辞書の設定
そうこうしているうちに、AquaSKK の「自動更新」に目が行った。 SKK 辞書のページにある辞書が上記のペインで既にリストアップされており、 それをチェックするだけで、使えるようになり、 その上自動更新までされるのだとか。偉いぞ AquaSKK !! (今更……開発者の皆さん、申し訣ない。) SKK-JISYO.L 以外の更新は 6 時間ごとらしいが、 新規インストールは早いようで、一旦席を経って戻ってきたら、 もう使えるようになっていた。しかし、これは Mac-mini の話。 MacPro は何故か更新が止まっていて、新規インストールもされなかった。 AquaSKK-4.2-beta1 の再インストールで問題は解決。 再起動したら、~/Library/Application Support/AquaSKK/ 以下にずらりと辞書が並んでいた。

で、これらを参照するようになると、例えば「福」が候補に表われるようになる。 もう、X0213 漢字をどこかからコピーしてくる必要がない—これは素晴しい! が、これは Terminal.app では(当然ながら)やっぱり「福」となる。 AquaSKK が示す変換候補にはちゃんと「福」と出るので余計に情ない。

DDSKK

さて、これらの辞書を DDSKK でも使いたい。幸い DDSKK-14.2 では、これらをグループで指定する事ができるので、~/.skk に、
(setq skk-extra-jisyo-file-list
(list 
'("~/Library/Application Support/AquaSKK/SKK-JISYO.JIS2" \
    . euc-jisx0213)
'("~/Library/Application Support/AquaSKK/SKK-JISYO.JIS3_4" \
    . euc-jisx0213)
'("~/Library/Application Support/AquaSKK/SKK-JISYO.JIS2004" \
    . euc-jisx0213))
)
と書けば良い。ここでさらに嬉しい驚きは、coding を別途指定できる事で、 DDSKK を Unicode 化するために、態々 .L 辞書を Unicode 化して SKK-JISYO_U.L などとしていたが、この list に SKK-JISYO.L を加えておけば良い事になる。(しかもそれは AquaSKK が自動更新してくれる。)

しかし、考えてみれば DDSKK の Unicode 化は、.skk-jisyo に X0213 漢字が入った時に奇妙な振舞をするから、であった。 今や、尋常な方法でその漢字が呼び出せるのだから、その必要はない、 つまり euc-jp でも良いのではないか…… これは結果的には正解だったが、.skk-jisyo を euc-jp ではなくて euc-jisx0231 とする必要が有った。

つまり、上記の ~/.skk の変更の他に、~/.emacs.d/init.el

;;(setq skk-jisyo-code 'utf-8-unix)
(setq skk-large-jisyo \
    "~/Library/Application Support/AquaSKK/SKK-JISYO.L")
として、かつ、~/.skk-jisyo の先頭を
;; -*- coding: euc-jisx0213 -*-
;; okuri-ari entries.
わだかまr /蹯/蟠/[り/蟠/]/[る/蹯/]/  
のように変えれば良いようだ。しかし、これはまだ試験中也。

2011-03-04 (Fri): Emacs-23.3rc1

23.3rc1 のバイナリが出たので、早速インストールしてみた。 Wanderlust 他の site-lisp は前回一新したので、それを再利用する事に。
  1. site-lisp 他を back-up
    fukuda@quadra:~% rsync -uav /Applications/Emacs.app/ \
        Applications/Emacs.app/
  2. http://emacsformacosx.com/builds よりEmacs-pretest-23.3-rc1-universal-10.6.6.dmg をダウンロードしてインストール。
  3. site-lisp 他を back-up から戻す
    fukuda@quadra:~% rsync -uav Applications/Emacs.app/ \
        /Applications/Emacs.app/
で、OK だった。ポイントは、 rsync -Cuav ではだめで -uav としなくてはいけない事。 これは「あたり前」だが、前回間違った事を書いてしまった。

これだけでインストール完了。で、第一印象は一言、起動が早くなった! 勿論、-23.2.93 あたりまで有った不安定さ(たまにシャットダウンできなくなる) も解消されている。 一方、mini-buffer の表示の下の方が切れる、とか、Term の char mode では、DDSKK から入力できない(表示はされるが、代入されない) 等の「問題」は直っていない。

ちなみに、site-lisp のコンパイル方法への補遺。 自動でインストールする場所を選んでくれる、 というのは、MacPro でも MBA でも OK だったが、Mac-mini でだけは何故か上手く行かず、MacPort の Emacs を全部削除する必要が有った。


2011-02-26 (Sat): Python-3.2

Python-3.2 が予定よりかなり早くリリースされた。 自分は Django や Numpy を使っているので -2.6.x が必須で、当面 -3.2 に手を出すつもりは無かったが、 MacOS X 10.6 向けインストーラというのができていたので、ついつい。 (って弁解する必要も無いのだけどね:-p)

インストールは簡単。

でも、IDLE は相変わらず日本語の扱いがおかしい。 というか、むしろ、より酷くなっている。

>>> import os
>>> os.environ['LC_ALL'] = 'UTF-8'
で、default encoding は 'UTF-8' に設定できている筈なのだが、String に日本語を入れようとするとハングする……:-( (X0213 には対応していて、ファイルから読み込んだ「福」は表示される。)

Terminal.app から起動しても同様で、さすがにハングはしないが、 どうしても、日本語の入力ができない。 (Terminal.app の上だから、当然読み込んだ「福」は「福」と表示される。)

これは readline がおかしいに違いない、 と珍しく的確な判断をして(というか、もう散々悩まされてきて、 真っ先に疑った:-p)、port に当ってみたら、既に Python32 が出ていた。 早速インストールしてみたが、入力・表示とも問題無い。 また、Emacs/Term の上でも試してみたが、こちらも OK で、かつ「福」が表示できる。(ふむ、もうこれしか無いなぁ。) しかし、otool -L で確認した限りでは、dylib に然程の違いは無いのだが。 (125.2.0 対 125.2.1 だけ?)

fukuda@quadra:~% otool -L /usr/local/bin/python3.2
/usr/local/bin/python3.2:
    /Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.2/Python 
    (compatibility version 3.2.0, current version 3.2.0)                      
    /usr/lib/libSystem.B.dylib (compatibility version 1.0.0, 
    current version 125.2.0)                                                  
fukuda@quadra:~% otool -L /opt/local/bin/python3.2 
/opt/local/bin/python3.2:
    /opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.2/Python 
    (compatibility version 3.2.0, current version 3.2.0)            
    /usr/lib/libSystem.B.dylib (compatibility version 1.0.0, 
    current version 125.2.1)                                       

但し、この版でも IDLE(これは X11 の上で走る)ではやはり日本語の入力はできなかった。

という事で、(たとえ使うようになったとしても)ここしばらくは、 MacPort のお世話にならないといけない、という事か。


2011-02-21 (Mon): Emacs(その 2)

「バイナリ版をインストールしてから、バックアップしておいた site-lisp 他を rsync でコピーする」ってのは、 なかなかうまい手だ、と自画自賛していたが、Pretest (2011-02-15) にアップデートしようとして、早速問題が出た。 あと、これは少し前からだが、起動して、Wellcome 画面?になるまでに、少し風車が廻る期間がある。 これはちょっと気味が悪い。

で、いろいろ触ってみたが、どうも 埒が明かないので、 全部入れ直す事にした。(ついでに最新版にした。)

  1. apel-10.8: % make && make install (sudo は不要)
  2. flim-1.14.9: % make && make install
  3. semi-1.14.6: % make && make install
  4. emacs-w3m (CVS): % make && make install
    2011-02-26 (Sat): 最初は configure が要る。
    % RES=/Applications/Emacs.app/Contents/Resources/
    % ./configure --with-lispdir=$RES/site-lisp/w3m/ 
        --infodir=$RES/info/       
    % make
    % make install 
  5. wanderlust-201102010118: % make && make install
  6. ddskk-14.2: % make && make install
  7. lookup-1.4+media-20110207:
    % RES=/Applications/Emacs.app/Contents/Resources/
    % ./configure --with-lispdir=$RES/site-lisp/lookup/ 
        --infodir=$RES/info/       
    % make
    % make install 
/usr/local/bin/emacs Emacs.app の Emacs で置き換えてあるおかげで、 lisp, info, logo 等を本来の位置に置いてくれる。 これなら、毎回バイトコンパイルやっても苦にならない。 lookup も .configure 時にちょっと工夫が要るが、 一々コピーしていた事を思うとかなり楽になったし。

これで、まあ上記の問題や、気味の悪さは解消した。

ついでに ddskk の .skk-jisyo を unicode にしてみた。 ~/.emacs.d/init.el

(setq skk-jisyo-code 'utf-8-unix) 
を足して、.skk-jisyo のコード変換をするだけ、の筈だが、 たとえば「福」などは、EUC から UTF-8 への変換がうまく行かなかった。 (空白になる。そもそも、どうやって EUC の .skk-jisyo へ登録したのだったか憶えていない。) とにかく、登録・表示ともスムースに行くし、.skk-jisyo を直接編集して、X0213 の文字の候補を登録できるのがありがたい。 SKK-JISYO.L が X0213 対応になる時は、これも UTF-8 になるのだろう。
2011-02-26 (Sat): そうは問屋が……。こうやると SKK-JISYO.L を参照していない事が分った。 ("... loaded" などと表示されるが、実はまともに読めていない。 当り前と言えば当り前、か?) SKK-JISYO.L を UTF-8 に変換して、SKK-JISYO_U.L とし、 ~/.emacs.d/init.el
(setq skk-jisyo-code 'utf-8-unix)
(setq skk-large-jisyo \
  "~/Library/Application Support/AquaSKK/SKK-JISYO_U.L")
と指定仕直した。今度こそ上手く行っている(と思う)。 こうなったら、早く X0213 対応の SKK-JISYO.L を出して欲しいぞ:-p。

2011-02-19 (Sat): Emacs

Term

Emacs 上の term を試用しているが、今のところ結構上手く行っている。 先の三条件は、 オーバーキルかとも思えたが、どれ一つ欠いても、 使っているうちに不味い局面が見付かるようだ。(最初は一見問題ないようでも 例えば ssh でログインした先で、プロンプトが文字化けする、等。)

今のところ、Python-shell よりも、Term の zsh から改めて Python を起動した方が、より Terminal.app に近い動作が得られる。 例えば、Python-shell では、unicode 文字列が正常に表示されないが、Term からの Python だと OK。

一方問題も分ってきて、

  1. lv コマンドのページの長さがスクリーンと合わない (表示の上の方が切れてしまう。)
  2. 表示が遅い(うっかり一般的なファイル名を使って locate をやったりすると、永久に終らない。)
  3. (当然ながら)空白で位置決めをしている mycal.py などは、表示が乱れる。
  4. 新しい Frame を作って、そこへ Term を常駐させているが、そこへ飛ぶ、もしくは、そこから元の Frame へ戻るという操作は結構面倒臭い。Command-TAB 対 C-x 5 C-o の違いの他に、C-X がモードによっては、 他のコマンドに割り当てられていたり、何より肝心の Terminal が Char mode の時のみ、X-x としないといけない、等の制限がある。
などにイラッとさせられる事があるが、まだ何とか続いている。 しかし、そもそも Term on Emacs 良いかも、と思い始めたのは、Unicode の扱いがまともだ、という事よりも、 Emacs での文書の入力 ⇔ Command の入力、の切り替えをよりスムースにできないか、という事の方が大きい。 (そもそも、Term/Terminal.app で日本語を入力する事は稀。) なので、上記 d. の問題はかなりキツい。

メンテナンス

Emacs メンテナンスの「決まり手」を見付けたように思う。 しばらくはこれで行けるだろう。

要は、

  1. Emacs 本体は "Emacs for Mac OS X"さんから、Pretest の最新版を落してきて、それを使う。
  2. コマンドラインから呼ばれる Emacs が /usr/local/bin/emacs に有るとして、 それを
    #!/bin/sh
    /Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs "$&" 
    という shell script に置き換える。
  3. Site-lisp は全て /Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs/Contents/site-lisp 以下に置く。
  4. パッケージになってないような lisp コード(Python-mode.el 等)は、 ~/.emacs.d/に置く。
  5. Emacs.app 以下のコピーを、~/Applications/Emacs.app に置く。 (要は Emacs.app の更新の際だけでなく、site-lisp package の更新たび毎に、 rsync -Cuav しておく。)
に尽きる。

で、上記 2. のおかげで、パッケージのインストールは、殆んどの場合、 展開したディレクトリの上で、% make; sudo make install で OK (今のところ、手作業が要るのは、lookup のみ)。つまり、3. が自動で実現される。これは、info のインストールや、subdir.el の設定他を考えるととても強力。

しかし、折角インストールした site-package も、1. で Emacsxxxx.dmg をインストールしたら消えてしまう。いろいろ考えた末、5. で作っておいたコピーを、逆に rsync -Cuav すれば良い事に気付いた。

そういう面倒臭さがない「パッケージ」は、4. で対処すれば十分。

これは問題なく動いたし、何よりも然程手間でなさそうなのが嬉しい。 そのうち、Python にも Snow Leopard に対応した .dmg パッケージが出るようになるらしいので、Python と Emacs だけは個別に「追っ掛け」ができるようになるのでは、と思っている。

2011-02-21 (Mon): そうは問屋が卸してくれなかった。"rsync back" したら、起動時に「static_cond がどうとか」とか、「lookup-logo.xpm が見つからない」とかのエラーが出るようになった。 こちらを参照

Unicode/フォント

コーディングとフォントは強く結びついているようで、Emacs においてさえ結構微妙な問題が有る。先日の日記では、X0208 と X0212 についての設定を X0213 に一本化して、それでよしとしていたが、 それでは、mule-unicode-0100-24FF の設定が効いていない事が分った。 つまり IPA(国際発音記号)が、Lucida Grande に置き変ってなかった。 代りに、Hiragino Mincho ProN の発音記号が表示されていた。 (前とちょっと違うなぁ、とは思っていたのだが:-p。) これを再現するには、mule-unicode-0100-24FF の定義を X0213 の「後」に置く必要があるらしい。(X0208 の時はその「前」) しかし、怪我の功名で、ヒラギノの IPA の方が、 Lucida Grande のそれより、Lucida FAX(改) によりよくマッチする事が分ったので、もう Lucida Grande は用済みとする事にした。結果、 .emacs.d/init.el のフォント設定の部分は、さらに短かくなって、
(if window-system 
    (progn 
 (set-face-attribute 'default nil
                     :family "Lucida Fax" ;; 'Lucida Fax 改' :-p
                     :height 180)
 (set-fontset-font
  (frame-parameter nil 'font)
  'japanese-jisx0213.2004-1    
  '("Hiragino Mincho ProN" . "iso10646-1"))
 (setq face-font-rescale-alist
      '(("^-apple-hiragino.*" . 1.10))))
)
となる。 素晴しい!これぞ、Unicode の真骨頂というべきか。(ただ、IPA の箇所のヒラギノも 1.1 倍されるので、若干違和感が残る……)

かくなる上は、ヒラギノ一本で、とも思ったが、それはうまく行かなかった。 Emacs のフレームの幅が倍になってしまうし、 何よりヒラギノのローマ字は、Lucida Fax (改) に遥かに及ばない。 Lucida FAX (改) に、ヒラギノから IPA をポートするのが最善なんだが、 あっさり出来てしまうような気もするし、とても大変なような気もする。 (Unicode の「置き換え」のメカニズムを理解するのが一番大変なような……) いずれにしても今はちょっと手が出ない。


2011-02-12 (Sat): Unicode 再訪

Emacs や Terminal.app 上で、発音記号、半角ギリシャ文字、(中国語の)簡体字、正字を混在させる、 という(一昔前から考えれば)「離れ業」を何なくやってくれる処まで来ていて、 Unicode には大変感謝してゐる。 なので、昨年の 11/20 のオタク日記で、Python2/3 の間の Unicode の扱いを自分なりに纏めてから「この件は卒業」と思っていた。

しかし、このところまた蒸し返している。 Mac mini, MacPro, MBA, Linux on TP と四つもの環境を渡り歩いていると、いかにマメに統合しようとしても、 僅かの差は残り(というか、あんまりそればっかりやってられない)、それが Unicode の扱いの差として出てくるのだった。

等と書くと大変重大な問題のように聞こえるが、しかし要は (というか事の発端は)二点之繞の「辻」が入力・表示できるのに、 示偏の「福」が入力もしくは表示できないのは何故、 という些細で素朴な疑問に尽きる。(些細というのは、 「正字派」の方々には申し訣ないが、自分が「正字」に拘るつもりが無いから。)

とにかく込み入った話で、カットアンドトライでは歯が立たなかったが、 例によって Wikipedia をきちんと読む事で、疑問は氷解した。

JIS2004

正式には JIS X 0213:2004 と呼ぶらしいが、これで、 かなりの数の漢字のコードが追加されて、かつ「例示字体」が変更された。 で、二点之繞の「辻」は、例示字体の変更で、 示偏の「福」は、新しくコードポイントが追加された、という事らしい。 なので、フォントを「ヒラギノ ProN」にした時点で、「(二点之繞の)辻」は表示される(ProN は新しい例示字体を採用してゐるから)が、 それだけでは「(示偏の)福」は表示されない。 代りに「(ネ偏の)福」が出てくる。(文字化けしないところが、Unicode の素晴しいところでもあり、紛らわしいところでもある。)

Terminal.app-2 他

こいつが今回の右往左往の元凶……、という程悪い訣ではなく、X0213 に対応していないので、Unicode の "\ufa1b" (つまり U+FA1B)を包摂ルールに従って「(ネ偏の)福」を表示したまで。 それを Emacs や、Firefox にカット・ペーストして、「(ネ偏の)福」に変ると大騒ぎするのは、 騒ぐ方が阿呆という事だろう。(いや、面目ない。)

しかし、Tiger ユーザの Naki さんによると、Terminal.app(-1.x) では、問題無く表示される、との事。あらま、悔しいなあ、と思うが、 文字幅の問題はやっぱり有るらしいので、そっちへ帰るつもりはない。

また、iTerm2 も、Terminal.app-2 と同じ動作をする。 Terminal.app-1 から中途半端に進化している、という事か。

が、こっちは、Shift JIS ならば、x0213 を明示的に指定できるらしい。 (Preferences ⇒ Bookmarks ⇒ Terminal で、"Japanese (Shift JIS X0213)" が選べる。) が、試してみようと Emacs で「福田福田」を Shift JIS に変換しようとしたが、うまく行かなかった。 どうしても「福田 田」となる。残念。(もとより Shift JIS に移行するつもりは毛頭無いが。)でも、やる気のない Terminal.app より、こちらがより早く UTF-8 での問題を解決してくれるかも。

Emacs-23.2

これは、明示的に X0213 を指定してやる事ができる。 .emacs.d/init.el の中で
    
(when (>= emacs-major-version 23)
(if window-system 
    (progn 
 (set-face-attribute 'default nil
                     :family "Lucida Fax" ;; 'Lucida Fax 改' :-p
                     :height 180)
 (set-fontset-font
  (frame-parameter nil 'font)
  'mule-unicode-0100-24ff            ;; for IPA 
   '("Lucida Grande" . "iso10646-1"))
 (set-fontset-font
  (frame-parameter nil 'font)
  'japanese-jisx0213.2004-1    
  '("Hiragino Mincho ProN" . "iso10646-1"))
 (setq face-font-rescale-alist
      '(("^-apple-hiragino.*" . 1.10))))
))
X0208 と X0212 が統合でき、随分すっきりした。 これで次のような表示が可能となる。
Emacs Sample Screen with X0213
JIS X0213 と Emacs による表示
ただ、以前と表示が違っているのは「福田」のところだけ。 いつもの、泰山鳴動ねずみ一匹、の観が有るが、自分の Unicode の理解が進んだから良い、と思う事にしよう。 しかし、理解が進んだ分、また余計に疑問が……。 山中與幽人對酌の「酌」と、その本文の中の「朝」が、まだ「正字体」(, )になってない。 ヒラギノ明朝 Pro には、その字体が有るのは分っているのだが、 ProN にあるのか、どうやって呼ぶのか、見当もつかないのだった。

Term on Emacs

X0213 採用の現世利益は少なかったが、嬉しい副作用は有った。 ごちゃごちゃやっているうちに、Term がちゃんと動くようになっているのに気がついた。 という条件の下で、下のような表示が得られる:

Term on Emacs
Emacs 上の Term
これまで悩まされていた「Prompt の回りに訣の解らない記号が出る」問題が解決されている。 もとより SKK による漢字入力、表示も問題無かったので、 上の X0213 への移行もスムースに行って、 もはや文句のつけようが無い。 しばらく Terminal.app の代りにこっちを使ってみる事にする。 但し、char mode で、DDSKK で漢字入力ができないのはそのまま。私は、line mode より char mode が好きなので、これが直ったら嬉しい。 が、shell へ漢字を入力するシーンは少ないので、 あまり問題にはならないだろう。


2011-02-05 (Sat): Kindle 3 (その 2)

日本へ出張する機会が有ったので、Kindle を持参した。

Kindle も「電子機器」か?

飛行機の中こそ Kindle はうってつけ、と思ったが、 よく考えてみたら、離着陸の際には使えないのだった。 いつだったか、Southwest 航空の機内で、離陸の際に Kindle を仕舞うのは嫌だ、と頑張る人が居て、興味津々で成行を見守ったが、結局 CA さんには勝てなかった。

電池の保ちから考えても、 「飛行機の通信機器に妨害を与えるおそれ」はまず無い、と思うのだが、 iPod mini 同様、「電子機器類」は十把一絡げでアウト、という事らしい。 一方で、本来なら電源を切らないといけない筈なんだけど、件の CA さんもそれは要求してなかったような。機内放送では「Sleep mode、 Airplane mode に入れるだけでは不十分です、電源を切って下さい」などと言うが、 乗客は皆無視を決めこんでいるし、CA さん達も、それの徹底に然程熱心とも見えない。 双方とも「本音と建前を使い分ける」大人の態度、という事か:-p。 私も iPhone は Airplane mode に入れ、iPod mini、MBA (MacBook Air), PC 等はスリープさせるだけ。 (というか、iPod mini は「イヤホンを外すだけ」になっている。) これで、今までの所飛行機は落ちてないし、CA さんに怒られた事もない。 (一度だけ iPod のイヤホンを外し忘れて注意された事がある。) なので Kindle もその線で行く事にしよう。

で、水平飛行に入って「電子機器を使っていいよ」となったら、 Kindle を取り出すより MBA で遊ぶ方を選んでしまった。

しかし、電車の中では非常に便利だと痛感。 MBA は疎か、紙の本よりも便利だと思える。 赤鉛筆でアンダーラインが引けないのが唯一の難点か:-p

Kindle 3 in Japan

さて、今回持参した主な目的の「3G を日本で使ってみる事」を早速実行した。 と言っても、特に何をした訣ではなく、飛行機を降りて、Kindle を起こしてみると、事もなげに 3G に接続して、アンテナが 5 本立った。そのまま、Amazon へ行き(Menu から "Shop in Kindle Store" を選ぶ)何冊か Sample をダウンロードしてみた。 何の問題もなく書庫に収まる。凄い。

しかし、それより感心したのは、いつの間にか、 "Important Reminder About International Delivery Fees" なる「本」が届いていた事。 ローミングしているのを察知して、それを push した、という事だろうか。 至れり尽くせり、だが、少々気味が悪くもある。 ともあれ、それによれば、本の購入等は米国内と同様無料。 ブログの閲覧や、雑誌の購読は、週 $4.99 で継続利用できる。個人のファイルの転送は、$0.99/MB。

Kindle 3 の WiFi

これらも、WiFi だと無料なので、早速我が家の家庭内 LAN に接続してみる。WiFi の On/Off のやり方が分り難い…… まず Home ⇒ Menu ⇒ Settings と辿り、そのページの中で "WiFi Settings" の View を選び、新しく開いた pane で、所望の network に connect する。(ESSID 毎にパスフレーズを覚えておいてはくれないので、毎回入力……:-p) スクリーンの右上の表示が 3G から WiFi に変る。 これを 3G に戻すには、同ペインで、forget を「クリック」する。 しかし、これをやると、パスフレーズの再入力となるので、 普通は Menu から "Turn Wireless Off/On" とやって、WiFi と 3G を一緒に Off にするのだろうか。 ちなみに、この WiFi, どうも DNS の選び方がおかしいような気がする。

それやこれやで、WiFi は使いづらいし、その御利益が出る筈の Kindle ブラウザも今一なので、3G 機能が有る Kindle なら、それ一本で行くのが正解かも知れない。


2011-01-22 (Sat): Kindle 3

Kindle を使い始めた顛末は San Diego 通信で書き始めたが、こちらに引き取る事にした。

あまり触る時間が無いが、とにかく少し本を読んでみたので、これまでの感想。

設定は非常に簡単、というか殆んどやる事がなかった。Amazon から 3G 版を買ったので、手に入れた時点で既に Amazon でのアカウントが設定されていて、 すぐに Amazon へ行って、探索・購入ができる。 とりあえず、S. D. Levitt, S. J. Dubner, "Super Freakonomics" (Illustrated edition) をダウンロードして、読み始めた。

macport's gnuplot
普通のペーパーバックと kindle の表示
E-Ink の表示は素晴らしい、の一言。 何となく、バックライトがある事を前提にしてしまうので、飛行機の中でなど、 つい「あれ」っと思う事もあったが、それも慣れてくると何でもなくなる。 逆に、その事で(バックライトが無い事で)目が疲れが少ないのだろう。 このところ体調が思わしくないので、余計有難いと思える。 また、体が疲れていると、読書眼鏡のお世話になる事が多くなるが、 その場合でもフォントはくっきりしたまま。 また、ディフォルトのフォントサイズが少し小さすぎる、 と感じて一旦大きくしてみたが、 「一覧性?」に問題が有るような気がして元に戻した。 Linux や Mac のスクリーンでは 18 ポイント以上にするのが当り前になっているので、 我ながらちょっと意外であったが、考えてみれば、 普段読んでいる本と文字の大きさは同じくらい。 このあたりも E-Ink の御利益か。 しかし、以前に比べて改善されたとは言え、再表示に若干時間がかかる。 (これも普通に本を読んでいる分には、あまり気にならないが。)

「ナビゲーション」としては、ページをくる、元に戻す、というのと、 章の頭出し、あと、Back を使って、その前の位置に戻す、 くらいしかない(というか、それだけしか知らない)が、まあ、 本を読むにはこれで十分だろう。 (最近はオーディオブックを聞く時でも「章の頭出し」しか使わなくなった。) 紙の本のページを捲るより速いし楽だ。

辞書を引く事も、ハイライトする事もできる。 カーソルをその単語まで持って行くのが、ちょっと煩わしいが、 そこまで行けば、自動で単語の意味が数行表示されるし、ハイライトを開始できる。 また、もっと辞書の語意説明を見たいと思えば、リターンキーを押せばよい。 キャラクターカーソルベース (?) の GUI としてはかなりよくできていると思う。 但し、ハイライトしても、その箇所がよく目立つ、とは言えない。 (この辺りだけはカラーが欲しいな——紙の本でも赤鉛筆を使っているので。)

なんと、本文を読み上げてもくれる……実は、これを試すのが楽しみだった。 が、しかし、どうやったら起動できるのか、なかなか解らない。 (何とフォントサイズを弄る設定画面から入るのだった。) 男性と女性の声が選べて、どちらも Text to Speech としてはなかなかのできばえ。 Mac の Alex と比べるとイントネーションの自然さで、若干劣るような気がするが。 後、音量調整のやり方もなかなか解らなかった(マニュアルに無かった。) が、イヤフォンを挿そうとしたら、 ジャックのそばに音量ボタンが有った (これに気がつくのに一週間掛ったぞ:-p) 勿論?イヤホンの方が音が良い。

WiFi の接続も試してみた。その設定に行くのが少々解り難かったし、 あのキーボードでパスフレーズを入れるのは少々面倒であったが、 その他はまあまあ普通の使い勝手であった。 ただ、大抵の WiFi AP は、一旦ホームページに行って、 その上でログインを許可する。 Kindle は、そのあたりどう対処するんだろう。

という事で、Kindle 3 3G バージョンは大正解であった。 が、ちょっとだけ贅沢もしくは勝手を言わせて頂くと、

等々。 しかし、これらの改善のためには Kindle の方を改良するのではなくて、 (つまり、カラー化したり、タッチスクリーンにしたりするのではなくて) PC との連携を緊密にする、という方向に行くべきではないか。 (ちょうど iPod と iTunesみたいに。) 言い変えると、Kindle ではページを捲り、辞書を引くだけ、にしてしまう、 という事になろうか。

2011-01-15 (Sat): iPhone を 3G モデムに

Pocket WiFi は確かに素晴しいコンセプトだが、 もともと日本国内に住んでいる人にとっては、例えば MacBook Air に、3G モジュールを載っけるのが一番スマートかつ安上りだろう…… 等と、Kindle を弄りながら改めて感じた。

で、また改めて、何で iPhone がモデムとして使えないんだろう、とも思ったが、 こちらは私のアンテナが低かっただけのようで、 そういう使い方は既に使用可能になっているのだった。というか、AT&T さんが、それを嫌がっていた(もしくは、怠けていた)だけ、という事らしい。 iPhone 自身には、とうにその機能は実装されていて、実際、 オーストラリアでは以前から使われていた。(Apple さん、疑ってご免。 でも、AT&T さんと独占契約を結んだのが不味かった、とも言える。)

で、AT&T さんは、「世論(怨嗟)に押されて嫌々始めた」というのが見え見えの対応。 まず、そのプランに乗り換えるのが、とてもややこしい。 というか、そのサイトでプランの変更をするのが非常に解りにくい。 で、何より、その新プラン(料金体系)というのが、現在

"Data Plan for iPhone" ($30.00/mo, Unlimited)
だったものが、
"DataPro 2GB for iPhone" ($25.00/mo, 2GB まで) 
か、
"DataPro 2GB for iPhone with Tethering" ($45.00/mo, 2GB まで)
となる、という事。しかも、一旦、DataPro へ行くと、元の"Data Plan" へは戻れない……

元へ戻れない、のを知っていれば、「誰がそんな新プランを選ぶんじゃあ?」 てなものなので、これは完全な騙しの手口じゃなからうか。 (多分、自分は古くからの iPhone ユーザだから、Data Plan を選べていたのであって、iPhone 4 のユーザにはそれは選択肢に無かったのだらう。) しまった、Unlimited に留まって、Jailbreak して、無理にモデムにしてやれば良かった……:-p

ともあれ、2GB の制限に目を瞑って、Tethering を使い始める。 WiFi Pocket みたいに「iPhone はポケットに入れたまま」 にしたいから、ここは当然 I/F として Bluetooth を選ぶ。 が、いきなり pairing で躓いてしまう。 Apple さんの UIF はよくできていて、簡単にできてしまい、かつ MBA の方では、「Pairing 完了」と言ってくれるのだが、 iPhone の方が、どうしても paring に失敗した、と言いつのる。

「Bluetooth が難しい筈がない」と思い込んでいるので、 なかなか諦められず、1 時間も無駄にしての結論は、 iPhone の側の Internet Tethering を ON にしていないといけない、という事。 ったく、どうしてこういう事をするかねぇ。 というか、エラーメッセージに一言そう言ってくれれば、何の問題もないのに。

ともあれ、それに気がつけば、上にも書いたように、あっさり pairing は成功して、TCP/IP のデバイスができ、Internet に出て行けるようになった。 早速スピードテスト。

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2011年1月16日日曜日 02時47分58秒
  下り(ISP→PC): 429kbps
  上り(PC→ISP): 313kbps
これは、勿論 Bluetooth が決めているのだろう。

普段は Bluetooth に徹するつもりなので、これで十分だが、 AT&T の 3G の速度を測定するために、 USB でも継いでみた。これもちょっと四苦八苦した。 分ってみれば何という事はなく、Internet Tethering を ON してから、USB ケーブルで、MBA と繋いで、しばらく待つだけ。 この「待つ」ができずに、しかも、"iPhone USB" デバイスが選ばれているのに、"Setup Bluetooth Tethering..." というボタンが表示されていたので、「要らん事」をしてしまっただけ。

で、スピードテストの結果は

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2011年1月16日日曜日 06時33分47秒
  下り(ISP→PC): 3.69Mbps
  上り(PC→ISP): 338kbps 
となった。上り下りとも、EMOBILE の大体半分、という事か。 上りは、Bluetooth が制限しているのではなく、そもそも 3G が速くないのね。

ちなみに、我が家の RoadRunner (Cable) スピードは

SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2011年1月16日日曜日 06時36分34秒
  下り(ISP→PC): 11.02Mbps
  上り(PC→ISP): 1.88Mbps    
これを、WiFi (11g) 越しにやると(つまり、MBA から測定すると)
SPEED 2.5 (speed.rbbtoday.com)
計測日時 : 2011年1月16日日曜日 07時08分42秒
  下り(ISP→PC): 11.34Mbps
  上り(PC→ISP): 1.81Mbps    
となる。つまり、WiFi によるペナルティは無い、という事。

ちなみに、tethering には、 いろいろややこしい「制限条項」が有ったが、ssh も rsync も普通に使えた。

で、その後も色々調べてみたが、 どうも上の「しまったぁ」は当っていたようで、iPhone のユーザ達の間では、 Jailbreak して MiWi を使う、というのが常識となっているようだ。 (私同様)皆さん AT&T には相当うらみつらみがあるようだが、中でも Data 通信の Unlimited を外してしまった、というのが憤激を買っている。


2011-01-08 (Sat): SB 惨と Pocket WiFi 讃

Soft Bank さん、お願いしますよ

AT&T の iPhone (3GS) から、SB の iPhone (3G) へ、SMS が送れない(その逆は OK)、という症状がずっと続いているので、近所の SB のお店に行って相談してみた。散々待たされて、その上、相当時間を掛けたけど、 結局ダメ。去年の 4 月あたりまでは、正常にメッセージを交換できていたので、 SB のサーバ(基地局側)の問題であるのは間違いない、と思うのだが、 お店の人が(例によって、どこかのサービスセンタと長々と話した挙句に) 提案してきた対策は SIM カードの交換。 そんな訣ないだろうと思いつつ、やってもらったが、でもやっぱり駄目。 結局繋がらないまま、となった。 日本へ帰っても iPhone を使い続けたいのだけど、SB さんのお世話になるしか道は無いのか……。

EMOBILE のカバレッジ

近所の Nojima 電気で D25HW を買う時、ちょっと(一日)逡巡してしまったのは、 自分の田舎の四国で使えるかどうか解らなかったから。 店員のお姉さんが、どこか(サービスセンター?)へ電話して 「そのあたりは電波が弱くて、屋外に出ないといけないかも」 なんて返事をもらったのでした。 しかし、案ずるよりも産むが易し、行ってみれば、父親宅でも問題なく接続できた。 気温も戸外と然程変らないので、電波状態も戸外と同じって事か:-p? ともあれ、殆んどいつもアンテナ三本立ってました。

すっかり気をよくしたので、どこへ行くのにも Pocket WiFi を持参、電波が来てるかどうか観察してみた。 西讃では、海岸寺のあたりだけ「圏外」となった。 高松へ行く列車の中でも試したが、上記の海岸寺の他、 坂出と高松の中間辺りでも圏外が有ったが、他は、殆んどどこも OK。 (ずっと見てた訣ではないが……。)

つまり、サービスセンターの回答より、 サービスマップの方が正しくて、かつ、実際のカバレッジの方が広い、という事か。 (三豊市の高瀬町のあたりは、マップでは圏外だが実際には十分受かった。)

動作時間

自宅(留守宅)でも、帰省先でも、殆んどいつも AC に繋げていたので、 試験したのは、電車に乗っている間と、車で出掛けている間だけ。

当初、電池の保ちが 4 時間(MBA と略同じ)で、かつ 5 分間 Internet 接続が無ければ、 WiFi が切れる、というのはなかな上手い設定だと思っていたが、 実際には iPhone も繋っているのでそうは行かず、 いつも起きている、という状態になっていた。 つまり、家を出てから 4 時間だけ使える、という事。

勿論、手でパワースイッチを切れば良いのだし、iPhone の設定を弄って、自動で Internet に接続する事を止めさせれば良いのだが、そうするとその間 Skype の待受を諦める事になる。 でも、これはやっぱり「無理な要求」かな。 iPhone (Skype) 無しなら、つまり 1) D25HW はポケットに入れっぱなしで、 2) 気が向いた時に MBA からインターネットアクセス、 という使用条件ならば、「MBA が使える間は大丈夫」となるのだろう。


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Taka Fukuda
Last modified: 2011-12-27 (Tue) 07:37:33 JST