オタク日記

(倉庫: 2004 年分)

目次

12/22/04 (Wed) Update色々
12/5/04 (Sun) ついでに <FRAME> もやめよう…
11/28/04 (Sun) SSI で <IFRAME> を追放する
10/30/04 (Sat) CSS でサイトの見え方を弄る
10/29/04 (Fri) ThinkPad のクロックの跳び
10/23/04 (Sat) Python-2.4b1
10/10/04 (Sun) CrossOver-3.0.1
8/21/04 (Sat) RealPlayer 10 GOLD
8/8/04 (Sun) kernel-2.6.7, v4l2, xawtv
8/6/04 (Fri) Worm (Virus) 初体験
7/31/04 (Sat) ドメイン登録を更新
7/25/04 (Sun) Spambayes はトレーニングが大事
7/9/04 (Fri) Boot で悩む
7/7/04 (Wed) Myhome serve に HDD を増設
7/4/04 (Sun) Numarray-1.0
6/20/04 (Sun) spambayes-1.0rc1, NumPy-23.3
6/18/04 (Fri) Firefox-0.9
5/25/04 (Tue) Kterm の後釜は MLterm?
5/22/04 (Sat) Mailman を 2.1.15 に
5/16/04 (Sun) Corega Router の F/W を 1.40 に
4/25/04 (Sun) Mailing List を Mailman に統一
4/21/04 (Wed) Gnuplot-4.0
4/18/04 (Sun) Spambayes-1.0b1.1
4/14/04 (Wed) Namazu-2.0.13
4/7/04 (Wed) VMWareWorkstation-4.5.1
2/12/04 (Thu) Firefox (Firebird)
1/15/04 (Thu) VMware に Windows 2000 をインストール

12/22/04 (Wed): Update 色々


12/5/04: ついでに <FRAME> もやめよう…

IFRAME 廃止の動機を「実際的」とするなら、FRAME の方は幾分「情緒的」。と言うのも、ページに構造を与えるに際して、W3C の人々は「TABLE なぞ使うな」と言い、 Hacker 系の人々は FRAME を目の敵にしているのでした。 一方このサイトは、トップページから入ると FRAME でメニューと本文を分けたページが見えるようになっています。 「お客様の利便性と、メンテナンスの手間を程良く折衷した」 というか、もっと有体に言うなら、 「メニューは付けたい、だけどその変更が大変なのは嫌」などという、 我儘を実現するなかなかのアイディアだと自画自賛しているのですが、FRAME なぞ使うな!という Hacker 様の意見がどうも気になっていました。 あと、 index.html では FRAME の border を見えなくしていますが、これが実は HTML の規格外というのもずっと気になっていたりします。

おりから、IFRAME 退治のためもあって、CSS や SSI の扱いに慣れてきたので、ついでに FRAME も無くしてみよう、と思い立ちました。

基本構想は至極単純。ページを左右二つの <DIV> に分けて、その右側の方に、本来の内容を書き、もう一方に、別ファイルの Menu を SSI でインクルードするだけ。ただ、floating menu (のよう) にするには、それぞれの DIV を

 DIV.menu {position: fixed; ....

 DIV.main {position: absolute; .... 
とする必要がありました。これでもとの FRAME 使用の index.html と同様の動作はするようになりました。 「うーむ、これで堂々と表通りを歩ける」というまっとう?な感慨の他にも 「うーむ、これで来訪者全員に Menu の有る画面を強制できる」 などというあんまり大きな声では言えない喜びも…:-P

しかし、現実はそんなに甘くなかった。

DIV で作る box の振舞いが、browser ごとにかなり違ってしまうのでした。 相当ごちゃごちゃしているので、先に書いた floating menu を実現する構想に即してまとめると、

  1. IE, Netscape-4.7 は、DIV.menu のまわりに勝手に margin を入れる。 (簡単なソースファイルでの、IEFireFox の比較。)

  2. box model として、IE は従来のモデル (border box) を採用しているのに対し、 Mozilla/Firefox は、content box を使う。すなわち後者は、box の幅を、padding を含まない cotents の幅で定義する。 (別のソースファイルでの、IEFireFox の比較。)

  3. IE, Netscape-4.7 の DIV.menu は、DIV.main と一緒にスクロールしてしまう。(Floating menu にならない。) (上記ソースファイルで垂直スクロールした時の IEFireFox の比較。)

  4. IE, Netscape-4.7 は水平スクロールに関しても、DIV.menu, DIV.main が一緒にスクロールするが、Firefox/Mozilla では、DIV.main のみがスクロールする (但し、両者の内容が重なって表示されてしまう)。

要するに、<DIV> では、floating menu を IE や Netscape-4.7 で実現できない、というのが結論のようです。 なので、少くとも当面は FRAME を使い続ける事にします。 (泰山鳴動、鼠一匹)。

と、まあ失敗に終ったプロジェクトですが、収穫もありました。 "Box model tweaking" というサイトで読んだのですが、 CSS (W3C) の box model が、content-box だという事は、目から鱗でした。 box 間の重なり具合や、box の幅などが、padding を含まない content で定義される、という事らしい。うーん、これを理解しないで、 いくら CSS の box model の記述を読んでもわからんはずだ。 それにしても、W3C はなんでこんなややこしい事にしてしまったんだろ。 CSS3 では box-sizing で、これらが明示的に選べる事になるらしい。

 box-sizing: border-box
 box-sizing: content-box 
Mozilla/Firefox では、既に同じ事が、
 -moz-box-sizing: border-box
 -moz-box-sizing: content-box 
とする事で実現できるようになっている。

11/28/04 (Sun): SSI で <IFRAME> を追放する

10/30/04 の日記に書いたように、CSS を工夫することで、 できるだけ多くのブラウザからの見え方を改善しようと試みたのでしたが、 しかし、それを考え始めると、ブラウザ間の非互換性の親分は、やはり <IFRAME> でしょう。実際、いまだに広く使われている Netscape-4.7 では、あっさり無視されてしまいます。

SSI のドキュメントをつらつら見ていると、include virtual ディレクティブを使うと、

 <!--#include virtual="/cgi-bin/cgiscript.cgi?name=value"-->
といった具合にCGI スクリプトに引数も渡せるらしい。 なら、IFRAME ときれいに置き換えられるはず…。 やってみたら、思惑通りあっさり動きました。Home.html での丁寧な (うっとおしい) カウンタからの挨拶が、Netscape-4.7 でも表示されるようになっているはずです。

しかしながら、表面上うまく行ったのは、言わば「HTML のおおまかさ」のおかげで、 良く見るとケアしないといけない箇所もいくつかあります。 例えば、CGI はブラウザから呼ばれるのではなく、httpd から呼ばれるので、当然ながら「全く同じ環境」ではなく、CGI に渡される HTTP_REFERER 他の環境変数は異なっています。 このサイトのページごとのアクセスを記録するために、 この情報を

 referer = os.environ['HTTP_REFERER'] 
として使っていましたが、SSI の場合、この変数はきちんと設定されないようなので、新しい CGI では、
 request_URI = os.environ['REQUEST_URI'] 
とする必要がありました。(os.environ は Python の os モジュールの辞書タイプの変数で、環境変数を保持しています。 スマートでしょ。)

また、当然ながら、IFRAME への出力は、<html> から始まり、 </html> で終る完全な HTML 文書でなくてはなりませんが、 SSI の場合は、親スクリプトの中に取り込まれる部分だけを出力すれば良いので、 とても短かくなります。

首尾は上々。Netscape-4.7 でもカウンタ他がキャラクタ表示されるようになった事は先にも延べましたが、 おまけとして、表示 (アクセス) がかなり早くなりました。Air-H" 等の遅い回線でつないでいると、御利益がはっきり解ります。


10/30/04 (Sat): CSS でサイトの見え方を弄る

Firefox がまだ Firebird と呼ばれている頃から、ずっとそのファンだったのですが、最近は Mozilla を使っています。よく覚えていないのですが、どうも Firefox が -0.8 になった頃、アンチエイリアス (AA) フォントを使うようになり、 それが嫌で Mozilla へ鞍替したような気がします。しかし、その Mozilla も gtk2 + xft 版は、AA フォントがデフォルトになってる…。

AA フォント (スムージング) が嫌、と言っても、要するに、 自分のサイトの表示のされかたが気に入らない、というだけの事なのですが。 それで、なんとかこれ (スムージング) を止めさせようと、/etc/fonts/config 等を弄ったりしていたのですが、スムージングの有無にかかわりなく、bold が表示できない等の問題が解決できないでいました。 そうこうするうちに、ふと「Linux ユーザの大半はデフォルトのままの X (Xft) の設定で、Mozilla や Firefox を使っているにちがいない」と思い至りました。 要するに、自分のサイトの方を何とかしなければいけない、という事。

どうせ弄るなら、と欲を掻いて、

で、できるだけ見易い表示にする、等という目標を立ててみました。

幸い、このサイトの殆どのページが一つの CSS (Cascading Style Sheet) ファイル (style/default.css) だけに依存しているので、これを弄るだけで何とかなりそうでした。 (というか、そうでなかったら、そもそもこんな事は企てない…。) それでも、やってみると、なかなか納得行くような表示は得られない。 (こちらを立てればあちらが立たず。) 各ブラウザの CSS への対応の度合や正確さが違うし、そこに日本語 (フォント) 対応がからんで、かなり「訳わか」状態。

なので結局、(いつもの) カットアンドトライになってしまったので、途中経過は省略しますが、要するに default.css で

 body {padding-left: 1em; margin-right: 1em; max-width: 38em;
     font-family: "MS Pゴシック", mincho, Serif; font-size: 15px; 
     line-height: 140%} 
としたのでした。

"line-height: 140%" は「環境自慢」で延べた「行間を空ける事」へのこだわりを、 他人様にも強制しようというたくらみですが、今は font-family が焦点。 すなわち、この順序と組合せが問題なので、こちらに御注目下さい。

"MS Pゴシック" がいかにもエレガントでないですが、Serif や Sans-Serif だけでは、IE がとても醜いフォントを選んでしまうので、やむを得ません。 (しかも、"MS" は全角、" " (space) は半角でないと IE は理解してくれません:-) ここで他のフォント、例えば Arial を選んでも、Windows 上のブラウザに関しては同様の効果が得られるのですが、 Linux 上のブラウザもこれを理解する (従ってこれに影響される) のが問題。この点、 "MS Pゴシック" にしておけば、この心配は要りません。 Windows 上のブラウザ達は、このフォントをまちがいなく認識するので (多分)、彼等に関しては話はここでおしまい。

これ以降は Linux で暮している人のための話。本来なら "Serif" だけを指定しておけば、 ブラウザが適切なフォントを選んでくれるはずなんでしょうが、 Xft でない Mozilla はこれを認識できず、それだけならまだしも、 font-size の指定も無視してしまうのです。そのため、その前に、例えば Mincho が必須。これがないとちょっと情けない表示になります。

また、Serif と書いただけでは、Non Xft の Mozilla でセリフ体になってくれず、"Times, Serif" もしくは "Mincho, Serif" のように組合せる必要があります。ここで、Times とすると英字が綺麗な proportional font になるのですが、若干小さくなりすぎ。で、"Mincho, Serif" を選びました。

それやこれやで辿りついた上の CSS ですが、その結果には (自分では) まあ満足しています。

ついでに、現状へのコメントというか覚え書き…


10/29/04 (Fri): ThinkPad のクロックの狂いが再び

クロックの跳びは BIOS のアップデートで直ったと思っていたのですが…。 今日 4ヶ月ぶりで、起きてしまいました。以前と同様、sleep から起きた時、三日弱進んでいる…。 これ、一見些細な事に見えますが、運が悪いと ThinkPad と My Home Server との同期がメチャクチャになってしまうので、これは結構つらいのでした。 新しめの ThinkPad では、これは直ってるのかなぁ。

10/23/04 (Sat): Python-2.4b1 にアップデート

Python-2.4 の最初のベータ版が出たので、早速アップデートしました。 python そのもののインストールは、例によって、$ configure ⇒ $ make ⇒ # make install でスムースに完了しましたが、make test では skip が結構たくさん有りました。
256 tests OK.
34 tests skipped:
    test_aepack test_al test_applesingle test_bsddb185 test_bsddb3
    test_bz2 test_cd test_cl test_codecmaps_cn test_codecmaps_hk
    test_codecmaps_jp test_codecmaps_kr test_codecmaps_tw test_curses
    test_gl test_imgfile test_linuxaudiodev test_macfs test_macostools
    test_nis test_normalization test_ossaudiodev test_pep277
    test_plistlib test_scriptpackages test_socket_ssl
    test_socketserver test_sunaudiodev test_tcl test_timeout
    test_urllib2net test_urllibnet test_winreg test_winsound
2 skips unexpected on linux2:
    test_tcl test_bz2 
test_bsdbxxx が skip されているので、嫌な予感がしましたが、shelve を使っている CGI も無事動いているようです。

2.3 から 2.4 の major version-up なので、結構手を入れる必要が有りました。 まず、モジュール群の再インストール:

いずれも、build ディレクトリの下に、-2.4 専用のディレクトリを作ってそこに新しく build してくれるので、展開してある source tree が有るなら、そのまま $ setup.py build ⇒ # setup.py install で OK。 (素晴しい!) これらの再インストールで、とりあえず spambayes と mailman が動くようになりました。

言語仕様の方は、

というような変更が有ったので、この Web のいくつかの CGI script で、これらへの対応が必要でした。Python Corner の 「CGI スクリプトと日本語」も一部更新しました。

まだ、感想を書く程使ってはいませんが、ファイルの読み込みが、 かなり速くなっているようです。とある CGI (each_page.cgi) の中のファイルの読み込むルーチンに、以前は、0.25 sec かかっていたのが、0.17 sec になりました。30 % 以上の改善です。


10/10/04 (Sun): CrossOver-3.0.1

LDOCE (Longman Dictionary of Current English) を Linux の X の上で直接走らせようという魂胆で、CrossOver を試してみましたが、これはうまく行きませんでした。 しかも PowerPoint Viewer だけはちゃんと動いたものの、Word Viewer, Excel Viewer は結局うまく動くようにできずじまい。

インストール方法・使い方をまとめているサイトを見つけられませんでしたが、 installer がよくできているので、比較的簡単に試せます。

  1. www.codeweavers.comへ言って、フォームに書き込むと、 メールが届いて、それで示される URL から Installer (shell script) がダウンロードできます。

  2. この script を su になって (sudo ではダメ) 実行。Install window が開いて、インタラクティブに install が実行できます。 Config をするか尋いてくるけど、ここは一旦 Exit。

  3. 一般ユーザに戻って、/opt/cxoffice/bin/cxsetup を実行。Setup 画面が出るので、 "Install..." をクリック。そこの Menu を選んで、"Next >>" で install を始められます。

  4. (ここがちょっとトリッキー) install したものをどうやって起動するのか、すぐには解りませんが、大丈夫。 上記の Setup 画面で、"Menus" を選ぶと、Desktop や、足跡メニューに icon が表示され、そこから起動できるようになります。

今回は、LDOCE と、PowerPoint, Word, Exel の viewer をインストールしてみました。PowerPoint はちゃんインストールできて (package のダウンロードからやってくれたりして、ちょっと感激) ちゃんと使えました。Word Viewer はそもそもインストールできず。Exel Viewer は menu に加える事ができませんでした。 (Menu に加えてもらえないと、そもそもどうやって起動してよいか解らん…。)

おめあての LDOCE については、インストールはできたし、menu もできたけど、起動しようとすると

"You must unload your debugger before you can run this program." 
等と言われます。どうもこれは、LDOCE が Wine を debugger と看倣している、という事のようです。 (CrossOver は Wine を使っています。) 残念…! しばらくは、これまでどおり VMware から使うしかないか。


8/21/04 (Sat): RealPlayer 10 GOLD

Linux 版の RealOne Player は、なかなかお洒落な外観でしかも、smil をちゃんと扱ってくれるので、Mozilla の plugin として重宝していました。 しかし、Real 社がこれを二級市民として扱っていただろう事は明らかで、ファイル名は "r1p1_linux22_libc6_i386_a1.bin" などという、アルファバージョンを示唆するものだったし、 そもそも、そのファイルへたどりつくのは、結構大変でした。 何より、たまにでっかい core を残して死んでしまう…。 しかしここへ来て、いきなり表舞台に立って脚光を浴びる存在になったようです。

御同慶の至り。で、早速ダウンロードしてインストールしてみました。 バイナリファイルと RPMS 両方を試してみましたが、違いは無いように見えました。 たまたま順番が後になったので、今は RPMS 版を試用しています。まだ試用 3日目ですが、件の core dump はまだ起きていません。(RealOne でもそれ程頻繁ではなかったので、これくらいの試用期間ではまだ、 「改善された」 とは言えませんが。)

RealOne が派手だったので、RealPlayer 10 の外観はかなりダサク思えます。特にスィッチやインジケータが… と思っていたら、これは自分が選んだデスクトップの Theme (Crux) のせいみたいです。BlueCurve にしてみたりもしましたが、そのうち、慣れるだろうという事で、元の Crux に戻しました。

この RealPlayer 10 は、Helix Community の Helix Player という成果に基いているようです。いつもながら、Open Source の Community には感謝あるのみ、です。この場合は、勿論 Real 社の英断にも感謝。


8/8/04 (Sun): kernel-2.6.7, v4l2, xawtv

TV Tuner (IO DATA, GV-BCTV5E) を買ってから、もう一年が経つのかぁ。実は、TV が見える事で満足してしまって、Video Capture はまだやってません。 そろそろ、トライしてみようかな (オリンピックが近い事は関係ありません) とも思うけど、肝心の元の画像がそこまで行ってないような気がする。 tvtime 等も試した結果、落ち着いた xawtv ですが、なにしろ interlace がうまく処理されていず、左右に被写体が動くと、境界がぎざぎざになる。 あと、少し不安定な事も気になります。TV を見続ける分には、至って安定なのですが、Menu を弄ったりすると、たまにですが、kernel ごと凍ったりします。

で、まず、現行の v4l から v4l2 にしてみよう、という事で、kernel を -2.6.7 にしてみました。

しかし、残念ながら deinterlace されていませんでした。

またここで、tvtime を -0.9.12-1.1.fc1.dag にアップデートしたり、 mythtv をインストールしようとしたり、xaw-deinterlace はどうかな、なんてごちゃごちゃやったのですが、なんと、正解は xawtv の FAQ のページにありました。要するに、~/.xawtv の [global] の下に

filter = linear blend 
という行を足して、xawtv -remote として立ち上げるだけ。 ちょっと拍子抜けでしたが、これでギザギザが見えなくなりました。 全体的な画質もさほど変りません。 (若干シャープさが無くなったような気もしますが。)

いたく満足して、このまま (kernel-2.6.7) で行こうか、とも思いましたが、ちょっと問題も…

というような事もあり、また kernel-smp-2.4.22-1.2197.nptl に戻す事にしました。このカーネルでも、上のトリックで deinterlace はできています。要するに、「この何時間かは無駄だったかも」 という感じですが、まあいろいろ勉強になった、という事で…。

ついでに、xawtv を -3.93 に上げました。これは、

./configure --disable-alsa 
というオプションをつて configure してやらないと、コンパイルできませんでした。うーん、kernel を 2.6.7 に上げた時、ALSA で行こうと思っていたんだけどなぁ。


8/6/04 (Fri): Worm (Virus) 初体験

ずっと、Virus とは無縁でした。(この点だけでも Linux って良いですよね。) が、今週後半になって、複数の友人から xxx@otacky.jp から Virus メールが来たぞ、との報告 (おしかり)。 それでも、誰かがこのドメイン名を騙っているんだろう、 くらいに「たか」をくくっていたのですが、ふと、我が家の唯一の Windose である VMware 上の Win2k の事が気になりはじめました。

それで、VMware を立ち上げ、Win2k から Trendmicro 社の「ウイルバスターオンラインスキャン」を試してみたところ、なんと、 WORM_NETSKY.P に感染しているファイルが 496 も有る、との事。

なんとかしないといけないのですが、以前は「いざとなったら、 また Win2k を再インストールすればいいや」なんて考えていました。 で、いざとなって、手順をつらつら考えてみるに、これが結構大変そう…。NT を入れて、Win2k を入れて、service pack をダウンロードして当てて、 デバイスドライバをいくつか入れて、 あの辞書の性悪インストーラと格闘して…。うーん、やってられない。

こうしている間にも Worm が…と思うと焦ってしまって、ついつい、 「ウイルスバスター 2004 インターネットセキュリティダウンロード版」 を購入 (5250 円也) してしまいました。 ダウンロードに時間がかかった他は、インストール、駆除 (駆除できないので実際は「隔離」) ともスムースでした。 これで一件落着 (?)。

それにしても、この Win2k は VMware 越しに Internet に接続はされているものの、これでメールの読み書きはしないし、IE だって滅多に使わないのに、どうやって感染したんだろ。不思議。 これが解明されないと、なんだか安心できない。


7/31/04 (Sat): ドメイン登録を更新

恒例の事となりましたが、otacky.jp ドメインの登録を更新しました。

レジストラは「お名前.com」さんです。 しかし何故か Mozilla では、そこの Web から更新できませんでした (どうしても「入力確認画面」に行ってくれない)。 重複して申し込みしてしまうと面倒なので、サポートに電話したら FAX でもできます、との事。そんな面倒臭い事…。結局、VMware の IE で済ませました。そう言えば DELL のサイトでは見積もり画面に行けなかったし。 なんで、そんなにブラウザを選り好みするサイトにしたがるのかねぇ。 客をむざむざ逃がしてるだけのような気がするけど。(Linux ユーザなんて数のうちに入っとらんのかも。)

ところで、友人に指摘されて初めて知ったのですが、今や汎用 .jp ドメインは、他のドメインに比較して登録料金も更新費用もダントツに高くなっているのでした。 (昔からそうでしたっけ?) どっちにしても、ちょっと納得行かない。 ちょっと他のレジストラを調べてみよう。 しかし、レジストラを変えるとなると、また手数料とか取られるんだろうなぁ。


7/25/04 (Sun): Spambayes はトレーニングが大事

現在、私のアドレスには一日 50 〜 100 通程度の spam が来ます。 とても賢いSpambayes のおかげで、殆どは「ごみ箱」に直行するのですが、 一日に一通弱の割合で、通り抜けてくる奴もありました。 まあこれくらいなら我慢できる範囲だし、Spambayes のトレーニングは、完了してるのだろうと思っていました。

しかし、先々週の一週間、とある理由で、 すり抜けて来たスパムをスパム溜めに放り込まずに放っておくと(すなわち、 新たなサンプルでトレーニングせずにおくと) この通り抜けてくるスパムの数が急速に増えてきて、最後には毎日 5-15 通程になりました。これくらいの数になると、 かなりイライラさせられます。抜けてきたメッセージは、典型的には、

To: "Fukuda" <fukuda@computer.org>
Subject: Re: Msg reply
From: "Apartments-amsterdam" <apartments-amsterdam@planet.nl>
X-Original-To: fukuda@localhost
Delivered-To: fukuda@localhost.otacky.jp
Date: Thu, 22 Jul 2004 09:57:22 +0100
Message-ID: <toofmzudnphkzddsyrg@computer.org>
MIME-Version: 1.0
X-Spambayes-Classification: unsure; 0.88
X-Spambayes-Trained: spam

[1  <text/html; us-ascii (7bit)>]

[2 the_message.exe <application/octet-stream (base64)>] 
のようなもので、宛先はまともだけど本文は添付ファイルのみ、というものとか、
    
To: k.swigger@computer.org
Subject: optimal
From: Pat Clayton <kimwij@libertysurf.fr>
X-Original-To: fukuda@localhost
Delivered-To: fukuda@localhost.otacky.jp
X-Message-Info: JVO9nE574yI551EIZlhbleh72FIPEWfet4x5d982U5yh
X-Authentication-Warning: AC96-cachalot88.CQ5dre.pochta.ru: m22aba set\
    sender to kimwij@libertysurf.fr using -b
MIME-Version: 1.0
Date: Thu, 22 Jul 2004 16:51:11 -0600
Message-Id: <JD2GB95-7396473619561380-2532177587879541@consignee835>
X-Spambayes-Classification: unsure; 0.86
X-Spambayes-Trained: spam

[1  <text/html (7bit)>]
                                   [genmt]                                    
lactose,it was half,chuff,you think so?',indochinese,shining eyes
right.draftsmen,regional entertainment commission,bernie,deposits written 
over. 
といったようにヘッダは変(私宛ではない)ですが、本文(内容) がスパムっぽくない、というものが主です。 「スパムっぽくない」といっても「それらしい単語 (Viagra とか:-) が含まれていない」というだけの事で、内容はまったく理解できません。 このバリエーションとして、Spambayes 他の、Bayesian filter が引っかけそうな単語を、Via<APPLAAA>gra となどと「変換」してあるのも多いようです。

Spambayes としては、これらを無碍にスパムとしてしまうのは、 忍びない、というところでしょうか。Classification は、0.88 とか 0.86 といったギリギリの値で unsure として通しているんですね。 (0.91 以上がスパムと判定される。) で、一週間前に、これらの(すり抜けてきた)スパムを、 一括してスパム溜めに放り込んで、Spambayes をトレーニングすると、その後最初の二三日は、 すり拔けて来るのは皆無となりました。

しかし、さらにその後は、また、少しずつ増えてくる様子。しかし、 毎日スパム溜めに放り込んでいく事を再開すると、 また 1 日 1 通弱程度に落着きました。要するに、かつての成績 (検出漏れ 1 % 程度) は、なにげなくやっていた 「すり抜けてきたスパムを毎日スパム溜めに放り込む」 という習慣のおかげだった事になります。言いかえると、 それをやらないと、「検出漏れ 1 %以下」を達成できない…。

スパム業者が、Spambayes を念頭に置いて対策を練っているのかどうかわかりませんが、 Spambayes をはじめとする Bayesian フィルタの裏をかく内容を日々工夫している訳で、 敵もさるものという感じがします。 しかし、内容はどんどん無意味になっていくので、 何のためのメールかさっぱり理解できず、ひたすら迷惑なだけ(^^;

とは言うものの、一日最大数通のメールをスパム溜めに移すというのは、 そう大した手間でもないので、これをまめにやるしかない、 という事のようです。


7/9/04 (Fri): Boot で悩む

一昨日の日記に書いたように、HDD をインストールしたのですが、どうしてもこのドライブから boot できないでいました。X を初め、常用のコマンドの多くは、"/" パーティションに居る訳ですから、なんとか "/" も新しい HDD に移したい…。で、いろいろやってみたのですが、何をやっても pivot_root で fail する。

で、今日たまたま、Craig's Linux Notes というサイトを訪れたら、「それは単に /initrd が無いからだ」とありました。そんな馬鹿な、そんな簡単な事のはずが無い、 なんて思いながら、新しい root directory に /initrd を作って(要するに

# mkdir /hdf3
# mount /dev/hdf3 /hdf3
# mkdir /hdf3/initrd 
として)から /dev/hdf3 からブートしてみたら、あっさりできてしまいました。

「そんな簡単な事のはずがない」と思ったのは、/initrd が無いだけなら、kernel が作れば良いだけに見えたので。それに加えて Error message が全々違う方向を指している事もあり、 誰にとっても結構「はまる」問題のようで、Craig さん Red Hat の Bugzilla にバグレポートしたようです。

この一連の右往左往で、boot に関してはすっかり詳しくなってしまった:-)。 そんな折も折、あまりの符合になんだかネタっぽくなりますが、ThinkPad (X22, Fedora Core 1) のローダが壊れてしまった。 (rpm -i kernel-xxx とした時に disk full で止まってしまったのが悪かったのかも。) しかし、しっかり権威となっていた私は、この一大事にも慌てず騒がず、 grub だけが入ったフロッピィからブートし、

grub> root (hd0,5)
grub> kernel /boot/vmlinuz-xxx ro root=/dev/hda6
grub> initrd /boot/initrd-xxx 
などとキーインして立ち上げ(tab による補完が効くので、どのパーティションが "/" だったか覚えていれば実はさほど難しくはない:-) grub-install /dev/hda を実行して、元に戻せたのでした。

7/7/04 (Wed): My Home Server の HDD 増設

ちょっと前から、boot 時の fsck で SCSI ドライブが時々こけるようになっていました。 その瞬間は殆んどパニック状態なのですが、 一旦動きだせば、これと言って問題は無いので、喉元過ぎれば…で、 ずっと放っておいたのでした。(思えば「よく御無事で…」。) ですが、最近はその上の /home や /var の パーティションが窮屈になってきて、しょっちゅう整理するのが面倒臭い。 で、新しい HDD を導入する事にしました。

あまりあれこれ迷う時間もなかったので、ヨドバシカメラで、意中の Seagate ST-3120026A (ATA-100, 120 GB, Cache 8 MB) を購入。160 GB にするかな、とも思いましたが、 予算の一万円から千円弱オーバに収めました。

これまで、

/dev/sda: Seagate ST36530W (6 GB)
/dev/hda: Quantum Fireball LCT20 (20 GB) 
という構成だったので、新ドライブの jumper pin を外して Slave とし、Quantum と同じ IDE ケーブルに接続。起動したら、無事 /dev/hdb として認識されました。 次はパーティショニングですが、6 GB 通しにするか、8 GB にするか、随分迷いましたが(貧乏性!)結局 8 GB に。最初の二つだけ /boot 用と swap 用に 2 GB づつとしましたが。 ここで、とりえあず /dev/sda の /home と /var を /dev/hdb に移して、本来の目的を達成。ここで、hdparm -t を使ってスピード測定。
fukuda@goliath:~% sudo hdparm -t /dev/hda2
/dev/hda2:
 Timing buffered disk reads: 60 MB in  3.02 seconds =  19.87 MB/sec
/dev/hdb5:
 Timing buffered disk reads: 92 MB in  3.01 seconds =  30.56 MB/sec
/dev/sda2:
 Timing buffered disk reads: 40 MB in  3.14 seconds =  12.74 MB/sec
う、Ultrawide SCSI は、ちっとも速くないのね。

この際 ATA100 にしなくては…。ずーっと、起動時のメッセージに、 "ATA100 BIOS not found" と出ていたので、「これは、BIOS をインストールしなくてはいけないのだ」と思い込んでいたのですが、 最近本棚の隅から再発見された 694D (マザーボード)のマニュアルによると、どうも、基板の ATA100 用のコネクタに挿すだけで良いらしい。えいや、と IDE のドライブ両方を、いっしょにそのコネクタに移して起動してみたら、 驚いた事に、(fstab でルートディレクトリが LABEL=/ で指定されていたせいか)そこそこ作業できる程度まで起動できた。 /dev/hda, /dev/hdb はそれぞれ /dev/hde, /hdf として認識されている。 ここでも、hdparm -t でスピード測定。Quantum はそのままだが、Seagate の方は、さらに伸びて 55 MB/s まで行った!

fukuda@goliath:~% sudo hdparm -t /dev/hde
/dev/hde:
 Timing buffered disk reads: 60 MB in  3.01 seconds =  19.93 MB/sec
 Timing buffered disk reads: 60 MB in  3.02 seconds =  19.87 MB/sec
 Timing buffered disk reads: 60 MB in  3.01 seconds =  19.93 MB/sec

/dev/hdf:
 Timing buffered disk reads: 162 MB in  3.01 seconds =  53.82 MB/sec
 Timing buffered disk reads: 168 MB in  3.01 seconds =  55.81 MB/sec
 Timing buffered disk reads: 168 MB in  3.02 seconds =  55.63 MB/sec

/etc/fstab と /boot/grub/grub.conf を書き直して reboot すると、従来の環境をそのまま再現できたようです。/usr/local は新しい /dev/hdf の上に移したので、XEmacs や、Mozilla の起動ははっきり早くなったような気がします。SCSI ドライブ (/dev/sda) をアダプタ (AHA-2940UW) ともども取り外し、その後へ、新しいドライブを装着。HDD アクセスランプを、あてずっぽうで、J6 の下側の二本のピンに挿しました。これ結果的に正解で、 /dev/hde, /dev/hdf 両方へのアクセスを表示してくれます。

さらに、/ も /dev/hdf に移そうとしたが、こちらはうまく行かない。 boot 時に pivot_root に失敗して、Kernel panic で止ってしまう。initrd を作り直したり、chroot してから kernel の RPMS を再インストールしてみたけどやっぱりだめ。 ThinkPad では、何度も / ディレクトリを、rsync -a で動かして行ったりきたりしているのに…。

なにはともあれ、6 GB, 12 MB/sec そこそこの HDD を 120 GB, 55 MB/sec のもので無事取り換えられた訳で、めでたしめでたし。 その上、ディスクにアクセスする時の「ガリガリ」というような音が、 無くなりました。 (非常に高い周波数の連続音は若干増えたような気がしますが。) それにしても、ボードを買ってから、ちょうど 4 年になるのに、今の今まで ATA-100 を使ってなかった事とか、何となく Ultra-Wide SCSI の方が ATA より早いと思いこんでいた事とか、自分の迂闊さ加減を痛感した一日でもありました。


7/4/04 (Sun): Numarray-1.0

ゆくゆくは NumPy は numarray になって、Python の標準モジュールになる、と信じていたのですが、numarray は、0.9 で半年くらい止まっていて、代りに? NumPy が最近 23.3 になったりして、どうなっちゃたのかなぁという感じでしたが、 やっと出ましたね、numarray-1.0.

もう数値計算はやっていないので、あまり関係無いといえば無いのですが、 そこは習慣の力で、どうしてもアップデートせずにはいられない… などと言う程大変な事はなにもなくて(さすが、1.0 です)、python setup.py build, sudo python setup.py install で、あっさりインストールできてしまいました。

0.9 に較べて何が変ったか、を云々できる程さわってないのですが、 以前から疑問に思っていた「行列同士の積」については、そのままのようです。 すなわち、A, B を array object として、A * B とやると各項同士のかけ算になります。普通の行列の積を求めるには、 numarray.matrixmultiply(A,B) としなければなりません(な、長い!)。うーむ、これが正当化できる程、 「各項同士の掛け算」って使われる頻度が高いのでしょうか。 (私にはちょっとその用途が思いつけませんが。)

>>> import numarray
>>> A=numarray.array([[1,1],[0,0]])
>>> B=numarray.array([[1,0],[1,1]])
>>> A  
array([[1, 1],
       [0, 0]])
>>> B
array([[1, 0],
       [1, 1]])
>>> A*B
array([[1, 0],
       [0, 0]])

>>> numarray.matrixmultiply(A,B)
array([[2, 1],
       [0, 0]])
>>> numarray.matrixmultiply(B,A)
array([[1, 1],
       [1, 1]]) 

6/20/04 (Sun): spambayes-1.0rc1, Numeric-23.3

spambayes は最近 1.0b1 にアップデートしたばかりなので、1.0rc1 が 1.0 になるのを待っていましたが、ちょっと待ちくたびれて、1.0rc1 をインストールしてしまいました。 展開したソースのトップディレクトリに、write permission が無いのは以前のままなので、今回はいきなり sudo setup.py install とやってみました。問題なくインストールされて、 フィルタとしてちゃんと動いているようです。

Numeric (NumPy) の方はそうすんなりとは行かず、ちょっと右往左往させられました。 要するに

  1. sourceforge から atlas3.6.0_Linux_PIIISSE1.tar.gz を取ってくる。(これは Pentium III 用。Pen-4 をお使いの方は、 atlas3.6.0_Linux_P4SSE2.tar.gz だと思います。)

  2. 展開すると lib と include というディレクトリができるので、それらの下のファイルをそれぞれ /usr/local/lib/atlas, /usr/local/include/atlas へコピー。

  3. sourceforge から Numeric-23.3.tar.gz を取ってきて展開。

  4. 展開してできるディレクトリへ行って、setup.py を下のように書き換えます。
    fukuda@goliath:~/ram/Numeric-23.3% diff setup.py setup.py.orig
    36,39c36,39
    <               os.path.join('Src', 'blas_lite.c'), 
    <               os.path.join('Src', 'f2c_lite.c'), 
    <               os.path.join('Src', 'zlapack_lite.c'),
    <               os.path.join('Src', 'dlapack_lite.c')
    ---
    > #              os.path.join('Src', 'blas_lite.c'), 
    > #              os.path.join('Src', 'f2c_lite.c'), 
    > #              os.path.join('Src', 'zlapack_lite.c'),
    > #              os.path.join('Src', 'dlapack_lite.c')
    43c43
    < library_dirs_list = ['/usr/local/lib/atlas']
    ---
    > library_dirs_list = ['/usr/lib/atlas']
    50c50
    < include_dirs = ['/usr/local/include/atlas']  # You may need ...
    ---
    > include_dirs = ['/usr/include/atlas']  # You may need to set ...

  5. あとは、./setup.py build, sudo ./seupt.py install とするだけ。

  6. さらに Test ディレクトリへ行って、python test.py, python llstest.py とやって、テストをしておきます。

6/18/04 (Fri): firefox-0.9 にアップデート

ひさびさの Firefox のアップデートです。でも、私としては、ちょっととほほな結果に…。 得失両方ありますが、私の環境では 0.8 の方が快適だったようです。

(6/20/04 追記) ごちゃごちゃやってるうちに、Mozilla も悪くない、と思えてきて、今はこっち (1.7) を主にしてしまいました。


5/25/04 (Tue) MLterm

Kterm は、XEmacs, Firefox とともに私の大のお気に入りです。Linux の前に座っている時間の大半は、この三つにつぎ込んでるんじゃないかな。 だのに、最近は Kterm が Unicode を表示できない等という「ささい」な理由で、 冷遇されているきらいがあります。で、あろう事か FC2 はとうとう Kterm を標準パッケージから外してしまった!

とても悲しい事ですが、一方でこれも時代の流れかな、とも。 というか、ちょっと前から、MLterm を試用し始めていました。

MLterm は非常に多機能な Terminal emulator ですが、 色々試しているうちに、結局 Kterm と同じような見栄えに落ち着いてしまった。 唯一の違いと言えば、立体感のあるスクロールバーだけ。(それだけ Kterm への思いは断ちがたいという事か:-) 。 ただ、ちょっと気になるところが有って、MLterm へ完全移行はできないでいました。それは、見易くするため行間を余計に空けると、アンダーラインがちょっと高い位置に表示されて、 例えば man ページや Lynx の表示がとても読みにくくなる事。

こういうのは些細な事のようでも段々嫌気がさしてきて、 やがて使わなくなるもので、私もまたぞろ Kterm に逆戻りしかけてました。が、MLterm のメーリングリスト (Mlterm-dev-en@mlists.sourceforge.net) で質問して一週間程すると、作者の Minami さんから投稿が有って、最新の CVS tree はこの問題が解決されているはず、との事。早速試してみました。

CVS は、例によって

% cvs -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.net:\
    /cvsroot/mlterm login
% cvs -z3 -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.net:\
    /cvsroot/mlterm co mlterm  
とやります。"\" は私が入れた強制改行です。最初の login の 時、Password を聞かれますが、それには改行だけで答える事。後は、新しくできた mlterm ディレクトリへ行って、./configure → make → make install とするだけです。

新しい MLterm は、確かにアンダーラインの問題が解決されていました。素晴しい! これでまた、MLterm を使い始められます。

先にも書きましたように、私はその機能の殆どを使いこなしていないので、 ちょっとおこがましいのですが、現用の設定ファイル (~/.mlterm/main) をここに置いておきます。 k14 font の Kterm に勝るものはない、と固く信じている私のような 「前世紀の遺物」派の方は、お試し下さい。Kterm と、この設定での MLterm のスナップショットです。(縦に縮めてあります。)

(6/18/04 追記) その後、毎日使っているうちに、新たな問題が見えてきました。

5/22/04 (Sat) Mailman を 2.1.5 に

ちょっと前 (4/25/05) に 2.1.4 に上げたばかりなのですが、同版にはパスワード配送に問題が有るとかで、 否応なく再度アップデートしました。例によって、オリジナルのパッケージ菊地さんによるパッチもとても完成度が高くて、 何の問題もなくインストール(アップデート)できました。

ただし、いつもなら、Postfix も Apache も動いているままやっちゃうところ、今回は、これらを止める事にしました。 菊地さんのアドバイスに従って、UPGRADING を読むと、 「メッセージ・データベースの形式を変換するから、 その間にデータベースを変更してはならない」 という注意書きがあったので。(でも、菊地さんがおっしゃるように 「稼働している Mailman を停止してから make install せよ」 とは書いていなかったような…。)

結局

% tar xzvf ~/mailman-2.1.15.tgz 
% cd mailman-2.1.15
% ./configure --with-cgi-gid=apache
# /etc/rc.d/init.d/httpd stop
# /etc/rc.d/init.d/apache stop
# make install
# /etc/rc.d/init.d/apache start
# /etc/rc.d/init.d/httpd start 
とする事で、問題なく作業を完了。"make install" のところで、データベースの変換に数分かかりました。これまでのところ Mailman-2.1.15 は順調に動いているようです。

5/16/04 (Sun) Corega Router の F/W を 1.40 に

BAR SW-4P HG の F/W が 1.40 になりました。Corega さんのサイトから取ってこれます。VMware 上の Win2k で、実行して解凍しておき(barsw4phg_140.img ができる)、FireFox で、router の Web サーバへアクセスし、 "Status" ⇒ "ファームウェア更新" をクリックし、 「ファームウェアファイル」 の欄に解凍したイメージファイルの場所を指定すれば OK。(これ、よくできていますね。) 「工場出荷時設定へ戻す」はやってません。 設定を控えるのが面倒だったし、1.30 の時にやってみたけど、何の影響も無かったし。

スピードは改善されていません。(1.21 の頃の 37 Mbps が幻だったのかと思えてきた:-)

SPEED 2.0 (speed.rbbtoday.com)
  Date: Sun May 16 08:09:04 JST 2004
  Download : 31.36Mbps
  Upload   : 6.48Mbps 
あと、multi PPPoE にしたら、DMZ に指定した host からは、www.flets ドメインに出ていけないという「仕様?」も変っていません。 要するに、私にとっての懸案はどちらも解決されていませんでした。

ちなみに、dual PPPoE でのスピードは、

    from rbb to goliath:  31.55 Mbps
    from flets to Win2k:  29.47 Mbps
    from flets to falcon: 29.31 Mbps 
ここに、goliath は myhome server, Win2k は myhome server の VMware 上の Windows 2000, falcon は ThinkPad X22 (Fedora Core 1) です。 「multi PPPoE にしてもスピードへのペナルティは無い」「flets ドメインもほぼスピードは同じ」という事になりますか。

あと、我が家独自の TIPS かも知れませんが、iMac (MacOS 10.2) で、 TCP/IP の DNS 設定で、192.168.0.1 (router) のみを書かないと (他の DNS を書いていると)flets ドメインに出ていけない、という事が有りました。


4/25/04 (Sun) メーリングリストを Mailman に統一

去年の 1月13日に一部 の ML を Mailman に移していながら、残りは一年以上も FML で運用していました。 そもそも、段階的に移そう決心したのは、流量の多い ML の移行の予行演習ができると思ったからでしたが、 これではほとんど意味がないですね。

まずは Mailman のアップデートから。2.1rc をインストールした時とは若干違っているので、step by step で書き残しておきます。

  1. 最新版 (2.1.4) を sourceforge から、また日本語化(修正)パッチと python email パッケージ用パッチを 菊地さんのところから取って来ます。

  2. パッチを解凍して、
    % cd mailman-2.1.4
    % patch -p0 < /path/to/mailman-2.1.4+patch.20040123 
    のように当てておきます。(/path/to/ はそのパッチを置いたディレクトリ。) このパッチ当てで、日本語化キットが付け加わります。 また、ウエブページの日本語も変更されるそうです。

  3. configure, make, make install で OK ですが、configure の時
    % ./configure --with-cgi-gid=apache 
    のようなオプションが必須です。あと、システムの再インストール等で mailman というユーザを消してしまっていたら、configure の前に再度作っておいて下さい。ソースの INSTALL には、他にも icons 以下をコピーしろ等と書かれていますが、 これらはほぼ自動でやってくれるみたいですし、crontab ファイルや、/etc/init.d/mailman は以前と変ってないので、特に手で触る必要はなさそうです。 (ただ、もし /etc/init.d/mailman を新たにコピーするなら、 元のファイルは scripts/ にはなくて、misc/ の下にあります。)

  4. インストールができたら、
    % cd /usr/local/mailman
    # bin/check_perms -f 
    として、各ファイルのパーミッションを確認します。 (-f を付けておくと、もし問題が有れば修正してくれます。)

  5. Python の email 以下のファイルにパッチを当てます。
    % cd /usr/local/lib/python2.3
    # patch -p0 < /path/to/email.patch.20040207 
以上で、アップデートは完了。ML の移動は、ほとんど、1/13/03 の記事と同じで OK ですが、それに追加すべき、または注意すべき項目は

4/21/04 (Wed) Gnuplot-4.0.0

噂はかねがね聞いていたのですがなかなかお目にかかれず:-) 実はもう忘れかけていました。 なので、ちょっと「待望の」と言いにくいきらいはありますが、 何はともあれ、とても嬉しいニューズではあります。

ソースはSourceforge に有ります。展開したら、configure → make → make install で何の問題もなくインストールできます。

さて新機能のインプレッションですが、実は、4.0.0 での新しい機能は、3.8.0i に既にある程度含まれていたのですが、ここでは、3.7.x との比較で「新しい」という事にします。 勿論、非常に偏った(自分勝手な)評価です。

なんだか、後半は「けち」を付けているみたいですが、皆些細な事ですし、 4.1.x になる頃には改善されると信じています。 他にも画期的な改善点がいくつも有るようですが、まだ私には猫に小判。 Python の Gnuplot-py がそのまま使えているので、 先に例として示したこのサイトのグラフや、自前の簡易プロットのための wrapper がとりあえず問題無く使える事で満足してます。


4/18/04 (Sun) Spambayes-1.0b1.1

Spambayes もようやく、アルファバージョンを脱して、ベータとなりました。 とっくの昔から filter としてはしっかり動いていたんだから、やっと「ベータ」 というのはちょっと謙遜にすぎるような気もします。でもまあ、 リリースしてお金を取ってから本格的にデバッグを始めるどこかの S/W ベンダのやり方よりはずっと好感が持てます。

でも、どんどん仕様が変る、という意味では、 まだアルファ→ベータの段階というのもうなずけます。基本的な install の方法等は、「環境自慢」の方を御覧頂くとして、変更点、コメントなどは…

私のところでは、とりあえず、上書きアップデートなので、従来の .hammiedb をそのまま引き継いで、問題なく動いています。ただし、 spam の漏れが若干増えたような気もします。一日に 1件弱だった spam の漏れが、昨晩だけで 3 件くらいありました。早速、spam 溜めに放り込んでトレーニングしました。成果はいかに…。

4/14/04 (Wed) Namazu-2.0.13

Namazu がひさびさ(一年半ぶり?)にアップデートされました。 実は、現状の全文検索システムが漢字コードを柔軟に扱えないので、 Web からのアクセスに際して出力を Nkf で変換して表示する、なんて気持の悪い事をしています。なので、 このアップデートでなんとかなってるかな、との期待が有りましたが、 この点に関しては、改善(変更)は無いようです。 基本的にバグフィックスのみ、みたいですね。

インストールは基本的には、configure, make, make install でうまく行きます。基本的には、と書いたのは、Fedora Core 1 の場合、ちょっとだけ tweak が必要だから、でした。

  1. configure の終りの方で、「File-MMagic が古いよ」と言われてしまいます。でもこれは、configure のメッセージの通りに、File-MMagic/ に降りて、make すれば OK。

  2. make install しても、/var/www/cgi-bin/namazu.cgi と .../cgi-bin/.libs/namazu.cgi はインストールされません。namazu-2.0.13/src/namazu.cgi と namazu-2.0.13/src/.libs/namazu.cgi をそれぞれコピーしてやる必要が有ります。 (もっとスマートに、例えば、 make に指示する方法が有るのでしょうが、私には見つけられませんでした。)

  3. /var/www/cgi-bin/namazu.cgi は、そのままでは、うまく動いてくれません。
       exec $progdir/$program ${1+"$@"} 
    という個所が問題で、ここは
       PATH="$progdir:$PATH"
       export PATH
       exec $program ${1+"$@"} 
    とする必要があるようです。

これで、期待どおりに動いてくれるはずです。(RPMS になったら、これらは皆自動でやってくれる、のかも。)

私のように、テンプレートをちょっと変えて使っている方は、src からコンパイル・インストールすると、その template が自動では更新されないので、かえって好都合ですが、 しかしその場合はブラウザで見た画面の最後の方で、namazu-2.0.12 云々と表示される事になります。気になる人は、 新しいテンプレートをコピーして、変更を加えて下さい。 2.0.12 の場合と同じようにやれば問題無いはず。


4/7/04 (Wed) VMWareWorkstation-4.5.1

久々のアップデートです。サーバ向けが売れてるらしいので、もう Workstation は更新してくれないのかと思ったぞ:-) 4.0.x → 4.5.1 への(メジャー?)アップグレードですが、無償です。

念のために、と例によって Linux 用のバイナリと RPMS 両方ダウンロードしてきましたが、結局 RPMS で問題無くアップデートできたようです。(rpm -Uvh とするだけ。) Preference もそのまま使えます。でも、vmware-config.pl による vmmon などの再コンパイルは必要。例によって、全ての質問に return で答えるだけですが。あ、「kernel をコンパイルした gcc と、vmware の config で使う gcc が違うので、やめておくか」という質問だけは、 "no" (デフォルトは "yes")と答える必要があります。

起動したら Window の左下に「VMware tools がアップデートされてないよ」 の旨表示されます(これは新機能かな?いちいちワーニングの Window が開くのはうっとおしい。)プルダウンメニューから、「VMtools インストール」を選ぶと、インストールが始まります。 (これも、随分すっきりしましたね。ずっと以前の版との比較ですが。) もういっぺんリブートすると本格的に使い始める事ができます。

もともとあまり大きな問題は無かったので、 アップデートの御利益はさほどはっきりしないのですが、VMware のサイトの What's new によると、大きいところでは Longhorn の実験的なサポートが加わり、 Linux kernel 2.6 へのサポートがより改善されたそうです。今年中には出そうもない Longhorn への対応などどうでも良いですが、kernel-2.6 対応が改善されたのは大いに歓迎です。(これでまた、Fedora Test 2 を試さない口実がまた一つ減った:-P)


2/12/04 (Thu) Firefox

たまたま、Mozilla のサイトに行ってみたら、Firebird の名前が Firefox に変り、最新版 (0.8) になった、という記事に出くわしました。 早速インストール。いいですねぇ、これ。表示他はもう Mozilla と遜色ありません。 しかも、起動・動作とも(依然)Mozilla よりかなり速いように感じます。

しかし、まだ 0.8 なので?インストーラがありません。 私は、/usr/local で、

    tar xzvf firefox-0.8-i686-pc-linux-gnu.tar.gz 

としました。/usr/local/firefox というディレクトリに展開される事になります。その下の firefox にパスを張れば、インストールは終り。Firebird の設定ファイルl (~/.phoenics) をそのまま参照するようなので、追加の設定も不要でした。 ただ、Java plugins のインストールが、Web から自動的にはできないようです。これは Mozilla と同じ。(最近のインストール (10/21/03) 参照。)

使用二日で、二度程落ちました。 まだ、ちょっと不安定なところがあるようです。 あと、パネル用のアイコンも、大きすぎてちょっとださい。 ですが、軽快さのメリット魅せられてしまったので、これからは、 こちらをデフォルトのブラウザにすることにします。


1/15/04 (Sun) VMware に Windows 2000 をインストール

ThinkPad の上では VMware をずっと使ってきたのですが、サーバ機にインストールしたのは、 やっと半年くらい前です。で、その時インストールした guest OS は NT 4.0 でしたが、ここへ来て少々不満が…。

という事で、この際、Windows 2000 にしてやろう、と考えたのでした。デュアルブートはちょっと面倒そうなので、 (昔、NT でこれをやろうとして HDD を壊してから、ちょっと臆病になっています)あっさりあきらめ、NT が入っている仮想ディスクにアップデート・インストールをする事に。

これは結果的に大正解でした。というのは、 アップデートの途中で 2 GB のパーティションが足りなくなり、中断してしまったのですが(何で、所要 HDD 容量をチェックするくらいの事をしないんだろ、> MS)、バックアップの仮想ディスクファイルを、4 GB のパーティションにコピーして、なんなくアップデートを再開できました。

その後は、インストールは至極順調。書いておくべき事は

くらいでしょうか。その結果、

ちょっと欲を出して、DVD Multi についてきた WinDVD 4 をインストールして、DVD ビデオを観てやろうとしました。何とか観えます。 が、Linux/VMware の境界にボトルネックがあるのか、 表示を小さくしても、動きがぎこちない。これならまだ Linux の上の Xine のほうがまし、と思える程度なので、あっさり諦める事に。


12/21/03 (Sun) ThinkPad X22 に Fedora を

故あって、ThinkPad 240X から、X22 に乗り換えました。Linux にする事は大前提でしたが、どの distribuition にするか、ちょっと悩みました。でも、結局手許に(折角自分で焼いた) CD が有る、という薄弱な理由で Fedora にすることに。

TP 240X + Vine は素晴らしく安定していた

このページにも書いたように、最初こそ、「X が満足に動かない」「音が鳴らない」「スリープしたら問題続出」 等の問題が有り、その解決には往生しましたが、これらを何とかクリアしてからは、ずっと安定して動くようになりました。実際、最後に reboot してみた時は、「HDD を 251 日間チェックしてないので、強制的にチェックする」 みたいなメッセージが出ました。 この間、一度もハング無しに動き続けたって事でしょうか。

買ったのは確か、1999 年の秋。もう、4 年あまりになる。 よくもまあ尽してくれたものです。H/W 的には、もうボロボロでしたが。(ベゼルは割れ、IrDA の窓は欠け、カードスロットの扉は外れてしまい、 キーボードのキートップはツルツルテカテカ。)

X22 に Fedora をインストール

今回、一番嬉しかったのは、あれ程いろいろやっても Linux では動かなかった IBM の portable CD-ROM が、Fedora で事もなげに動いた事。おかげで、Fedora のインストールは、格段に楽になりました。

以後は迷うような事もなく、インストールは完了。reboot したら、Fedora が無事立ち上りました。Video card, sound card の認識も自動でうまく行ったようです。PCM-CIA スロットも、CF card スロットも、Air-H" モデムを挿すだけで認識してくれました。 インストール後の設定についてはまた後程。


11/29/03 (Sat) Fedora その後

Fedora Core 1 をインストールして、はや 3 週間経ちました。追加の印象、設定、その他です。

日本語環境

デフォルトの漢字コードが(より完全に?)UTF-8 になった事で、結構センセーションを巻き起しているようですが、 私の環境では殆んど、影響はありませんでした。 (主に使うアプリケーションが KTerm, XEmacs と Mozilla だけなんだから、当たり前と言えば当たり前か。)ただし、

Postfix-2.x

ML の配送が遅れている、との指摘を頂き、調べてみたら Fedora にした直後から、問題が起きている。(指摘されるまで、何故 log を見なかったのか…)普通のメールの送信には問題無いが、ML で多量のメッセージを送ろうとすると、

 (Name service error for name=ba2.so-net.ne.jp type=MX: \
      Host not found, try again)
                                       xxxx@ba2.so-net.ne.jp

と言われて、その結果、殆んどのメッセージが queue に滞留する。原因がよく分らず、RHL-9 に戻す事も考えたが、Postfix Users ML で質問したら、なんと作者の Wietse Venema (wietse@porcupine.org) から回答を頂き、それを hint にして、ようやく解決できた。原因は、

で、対策は、

でした。注意すべきは、これが、/var/spool/postfix/etc/resolv.conf ではない、という事。Postfix-2.x になってこの後者のファイルは参照しないようです。 (おかげで、時間を無駄にしてしまいました。)

DNS server

上の ML の配送の遅れの対策の一つとして cache server を動かせはじめました。たしかに、ML の配送が一段と速くなりました。なにしろ mailq で、queue に溜っている様子がちっとも見えないくらい!

ただ、/var 以下をそのまま引き継ごうとして使った トリックのせいで、named がすぐには動きませんでした。(どうも、この trick は問題多いなぁ。)これが無ければ、

 caching-nameserver-7.2-10
 bind-chroot-9.2.2.P3-9
 bind-9.2.2.P3-9
 bind-utils-9.2.2.P3-9
が、全部インストールされていれば、/etc/rc.d/init.d/named start で動き出すはず。あとは、/etc/resolv.donf を
 nameserver 127.0.0.1 

とすれば、caching nameserver で名前解決をするようになります。

インストールメモ:


11/l6/03 (Sun) VMware on Fedora Core 1

VMware(WS-4.0)は、どうも NT とは相性が良くないらしい。RHL-9 上の VMware に NT をインストールした時も音が出なかったのですが、これは既知の問題で、 (virtual) sound card のドライバを別途インストールする必要が有るんだとか。で、指示に従って、 それらしいドライバ二種 (epnt4up, e64nt4u) をインストールしてみたけど、やはり駄目。VMware インストールの目的が、辞書 (Longman Dictionary of Contemporary English, Rev. 4) を使いたい、という事だったので、これはちょっと悲しいものがある…。

その上、ドライバ (sound card?) が認識されない、というので四苦八苦しているうちに、 何と NT が立ち上らなくなってしまった…(^^; 知らないうちに、Virtual Disk が、パーティションの容量一杯まで膨れあがってしまっていたのでした。 NT を一応使えるところまで update するのに結構手間暇がかかっていたので、ちょっとがっかりです。

と、ここまでが RHL-9 での話。なので Fedora では一からのスタートになりました。

  1. VMware-workstation-4.0.5-6030.i386.rpm を持ってきて、rpm -Uvh でインストール。

  2. su となって vmware-config.pl で、configure。 例によって、殆どデフォルトの値のまま。(distribution の gcc と、 kernel をコンパイルした gcc の revision が異なる、と文句を言われたが無視。無視しても大丈夫みたいです。)

  3. Virtual disk を置くパーティション (2GB) を確保してから mount して vmware を起動。

  4. Virtual machine を wizard で config。上記のパーティションを選ぶ以外は、全てデフォルトのまま。

  5. NT の install CD を挿して virtual machine を power on。

  6. NT をインストール。 disk format の際、どのパーティションが format されるのかちょっと心配になりますが、virtual machine の設定の際に指定したファイルを「format」するだけなので大丈夫。file type は vfat を選択。(NTFS を選んだら、何度かの再起動の後、device driver が読めない、とかで起動できなくなったので…。) 他はデフォルトで OK。

  7. 再起動して、ネットワークの設定。DHCP で、IP アドレスを取得する事にしておけば、設定らしい設定は不要。

  8. もう一度再起動(一体何回再起動が必要なんですかね)したら、MSN へ行って、service pack 6a を拾って来てインストール。

  9. 再起動して、VMware Tools をインストール。 色の深さと表示サイズを変更する。

  10. また再起動して、今度は IE の 6.0sp1 を拾ってきてアップデート。 (オリジナルの IE では、MS のホームページの多くのページで文字化けするので、これは必須:-p)

  11. さらに再起動した後、この IE を使って、Creative のサイトから、サウンドカードのドライバ (epnt4up, e64nt4u) を取って来てインストール。

  12. しかし、どちらをインストール・再起動しても、音は鳴らない…。 そもそも、sound card が「認識」されてないように見える。

が、ここでしつこくごちゃごちゃやってると、 また上に書いた仕儀の二の舞になるかも知れないので、とりあえず、 virtual disk のバックアップを作って、インストール (NT を触るの)はここまで、としました。


11/8/03 (Sat) Fedora Core 1 インストール

昨日 Fedora のインストール CD がうまく焼けたので、早速インストールしてみました。 インストールはスムースで、リブート後問題無く動いています。何より TV Capture が安定したのが嬉しい。常用の OS を RHL 9 からこれに移してしまうつもり。

インストールは、概略

のような感じでした。

インストール・リブート後の作業は、

  1. いきなり X が立ち上って、post install configuration となる。適当な名前でダミーを作る。 (しかし何故か、この名前では login できなかった。)

  2. root でログイン。Bluecurve の画面そのものはあまり変化無し。

  3. /var パーティションのトリックを実行。(/usr/local/bin の XEmacs が何故か立ち上がらないので、emacs で作業する。)

  4. /etc/inittab を編集して、runlevel を 3 に変更。

  5. ユーザアカウントを作る。(既存のアカウントを登録する、と言うべきかも)
    • uid = 1001, gid= 1001 で groupadd と useradd を実行。(既存のアカウントがこうなっているので。)
    • password を設定。
    • chsh を実行して zsh を選ぶ。(デフォルトでは、zsh はインストールされない事に注意。)

  6. /etc/X11/XF86Config の screen に
     Option "FlatPanel"  "on" 

    の行を加える。後で Modes のところに "1280x1024" をつけ加える必要が有ったので、ここでやってしまった方が良いかも。

  7. reboot 後、上で作った既存のユーザアカウントに login して、無事ディジタルモードで X を立ち上げる事ができた。 Gnome に大きな変更は見当たらないが、 Gnome menu のアイコンが元の「足跡」foot iconに戻った。(私は、Crux theme を愛用しています。)
    (11/22/03: これはどうも自分の home directory に、.gnome2 の代りに .gnome が有った場合に起きる「副作用」のようなものらしい。 今だに置き換わった理由の詳細は分らないけど、 /usr/share/icons/gnome/48x48/apps/redhat-main-menu.png がそのアイコンになるらしい。古い足跡 old foot に変えてみました。 こっちの方が赤帽や平たい足跡より洒落てますよね。

  8. RHL 9 の /etc/httpd/conf/httpd.conf をコピーした上で、 services から、httpd と imapd を起動する。

  9. 問題の出た Python-2.3.2 と XEmacs-21.4.14 を再コンパイル・再インストールした。

  10. /etc/module.conf に、
     alias char-major-81 bttv
     options bttv card=67 tuner=17 
    という行を付け加えて、xawtv を起動してみた。かなり安定していて、フリーズは一度も無かった。 (full-screen mode へ行ったり戻ったりすると、おかしくなる。)

  11. RHL 9 で使っていた、/etc/httpd/conf/httpd.conf をコピー。(これだけで、今のところ問題無く使えている。)

  12. Post fix は、1.0.x から 2.0.x へメージャーバージョンアップという事もありかなりてこずった。 /var 以下に置かれるディレクトリの構成が変っているので、上の /var に関するトリックを適用した後、もう一度 rpm -e / rpm -Uvh をした。さらに、aliases はコピーで OK だったが、main.cf は元のファイルを手直しした。

  13. mailman と fml というグループとユーザを、groupadd/useradd で作る。(-g, -u オプションで、RHL9 の時の gid, uid を指定してやる。)

  14. services を起動して、不要なものを止め、mailman, postfix, vsftp, httpd 等を登録し、run する。(mailman の起動スクリプトは、RHL9 にインストールしてあったものを、そのまま持って来た。)あと、 sendmail のパッケージは選択しなかった筈なのに、 自動で起動されるようになっていた。これが動いていると、Postfix は黙って終ってしまう。
  15. /etc/xinitd.d 内の dbskkd-cdb の disable を外す。これで skkinput が起動できるようになる。(xinitd を reload する必要あり。)

  16. セキュリティレベルの設定は、RHL9 までの lokkit から Main menu ⇒ Settings ⇒ Security level という Menu (実体は redhat-config-securitylevel?) から行なう事になったらしい。スマートになったけど、あまり融通が効かないのは同じ。

  17. RHN Alert Notification Tool を起動してみたら、Fedora を使用 system として登録できた。これって、Fedora についても、自動アップデートをサポートしてくれるって事?
    (11/22/03: 甘い期待でした。RHN の RHUA は便利だったのになぁ。)

としたところで、一応のインストール完了とします。


11/7/03 (Fri) Red Hat, Fedora, Gentoo

Red Hat が Red Hat Linux 9 を最後に、フリー版(個人使用版?)の Linux の直接サポートを止めて、それを Fedora プロジェクトへ移管するそうな。しかし、Red Hat は今後も Fedora を全面的にサポートするらしいので、我等末端ユーザにとっては、 大勢に影響はない…。と思いきや、RHN (Red Hat Network) 会員にとっては結構影響は大きくて、Fedora を使いはじめると、 会費と引き替えの特別扱い(?)が無くなる、という事らしい。 うーん、そりゃ無いだろう、Red Hat さん。さすがに気がひけたのか、Red Hat Enterprise Linux の WS を半額で買える権利をもらえるらしいけど、そんなもん、あんまり食指は動かないぞ。

その Fedora プロジェクトの最初の成果物が Fedora Core 1 で、そのリリースが 11/3/03 に予定されていました。それが、ちょっと延びていたのですが、昨日 (11/6) 無事リリースされたようです。早速取ってきました。RHN の特別扱いが無いので、ホストの混む事混む事。しかし我秘密兵器 ("wget --continue") が、ホストに弾かれても、切られても、 根気良く ISO イメージファイルをダウンロードしてくれました。 md5sum でチェックした後、CD-R に焼いてみたら、あっさり 3 枚ともインストーラの Media Check を通りました。(うーん、やっぱり Severn が焼けなかったのは ISO イメージそのものがおかしかったんだ。 あの四苦八苦は、ぜーんぶ無駄だったのね。)

11/3 の Fedora のリリースが延びた時、代替行為で(?)ダウンロードしておいた Gentoo Linux のイメージもついでに焼いてみました。問題なく boot します。(こちらは Media Check が無い。) インストールのステップを二三辿っただけですが、Red Hat Linux とは相当コンセプトが違うもののようです。 ますます、ちょっと試してみても良いかな、と思いはじめました。

とここまで確かめたところで、今朝は時間切れ。


11/2/03 (Sun) Multi PPPoE にはなったが…

Corega BAR SW-4P HG の F/W を 1.30 にしたら、DNS パケットの転送の問題が解決されていたので、これなら、という事で "Multi Session" (?) にチャレンジしてみました。

Corega さんのウエブページにそのやり方がが載っているのですが、Flet's にだけ継がれば良い、という私には無駄な事が色々書いてあって、わずらわしい。 2.3 項と 2.4 項は無視した方が良いでしょう。(Session 3 の定義も何のためか分りません。無視しても可。 しかしまあ、どうしてこう分りにくいんだ?)

さて、設定が終って接続を試みると、あっさり両方(So-net と Flets)への接続が完了しました。IP が割り振られ、DNS アドレスもふたつづつ振らています。Flets 側の DNS へも、web server (www.flets) へも ping が通りました。 しかし、Mozilla でも Lynx でも http://www.flets へアクセスできない (connection timeout)。不思議な事に、同じホストにある VMware 上の NT の IE からは、アクセスが可能…。

これには大部悩みましたが、どうも DMZ に指定されている host からは、Flets ゾーンに http が通らない、という事のようです。 同ホストを DMZ から外して試すと、めでたく Flets Square に継がりました。 (DMZ がディスエーブルされたので、外部からの http 接続等はルータの virtual server 機能を使って受け入れています。)


11/1/03 (Sat) Fedora Core Test3 の ISO image は壊れている?

Fedora にしても TV Capture が上手く行く見込みは少ない(下の 10/31 の日記)ようなので、今となっては、なんだか CD-R トーストに拘ってるだけ、の観の有るインストール CD 作りですが、このままでは、どうも引込みがつかない、という気分に。

で、会社の先輩に、わざわざ Pana の CD-R/RW (KXL-CB820AN) を貸していただいて、再挑戦してみました。

USB インターフェースなので、ちょっと心配でしたが、USB ケーブルを継ぐだけで、あっさり cdrecord -scan で、SCSI channel の "1" の上のデバイスとして認識できました。(しかも -device=ATAPI なんてオプションも不要。)

デフォルトのパラメータのまま焼くと、USB の転送速度の制限からか、buffer の内容量が 4% まで落ちる。buffer overrun は無かった、というレポートだったが、心配なので、-speed=2 として再トライ。今度は、最低でも、97% 程度までの低下ですんだ。

そのようにして、disk1 と disk3 を焼いてみたが、installer の Media check では、やはり Fail。これはもう、iso image に不具合が有るに違いない。すっぱり諦めよう!


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Taka Fukuda
Last modified: 2010-03-27 (Sat) 16:16:14 PDT