ThinkPad X200
目次
はじめに
ThinkPad X200 (+ Linux) にしようか、MacBook (+ MacOS) にするべきか、かなり迷ったが、結局、 軽量・コンパクトである事を最重要視して X200 を取った。(本当のところは、デザインと「バッグに入るかどうか」 だったかも知れない:-p)
Ubuntu は Fusion では殆んど問題無く動いてくれて、それも私が X200 に靡いた理由なのだった。しかし、実際に X200 にインストールしてみると、なかなか思ふやうに動いてくれなかった。 そんな中、New MacBook が発売されて、一瞬「しまった」と思ったが、 それも束の間、その後 Ubuntu-8.10 が動くやうになると、やはり X200 + Ubuntu 万歳!である。
CPU を 2.4 GHz 版に、メモリを 2 GB にアップグレードした他は、殆んど標準のままの構成になっており、 まあ妥当な選択だったと思ってゐるが、WLAN モジュールは、Intel 5300 にしておけば良かったかも。
あ、さうさう、OS は Vista が標準のやうだが、迷わず XP への「downgrade 権」付きを買った。 そんなものに時間を取られたくないし、そもそも、Windose には今後ともそれほどお世話になる事は無いだらう。 入手してみたら、意外にも、XP が preinstall されてゐた。期待してゐた XP の DVD は手に入らなかった事になるが、手間を省いてくれたと思ふ事にする。
入手して約 3 週間になるが、今のところ致命的な不具合は無い。 二度程リブートの際に、"Initialization of HDD0 failed" (← うろ覚え)とか言われてハングした。ちょっと青くなったが、パワーボタンで off/on したら、正常に立ち上がった。H/W 的に心配なのはそれくらゐのもの。後、指紋認証や、WLAN の設定の際に、時々画面全体(のアイコン)が「点滅」してドキドキさせられるが、 これは、T60 でも同じ。XP のバグだらう。
Windows XP のカスタマイズ
BIOS 他をアップデート
これはとても簡単になってゐる(X22/X23 に比べて:-P)。 "ThinkVantage Productivity Center" から "System Update" を選べば、後はメニューに沿ってアップデートできる。 あれやこれやで、70 MB も有ったので、これは是非やっておくべき。CapsLk <-> Ctrl 交換
あたり前の事ながら、米国で買ふと英語キーボードが付いてくる。 これまで、人の手を煩はせたり、別途部品として購入したりして、 結構手間暇がかかってゐたので、これは有難い。 が、CapsLk と Ctrl を交換するには、やはりレジストリを弄る必要があるらしい:-( RegEdit を立ち上げて、 System > CurrentControlSet > Control > KeyboardLayout を開き "Scancode Map" をダブルクリック。これを00000000 00000000 03000000 3A001D00 1D003A00 00000000と書き替へる。(ったく「何だかなぁ」である。)
日本語環境 (Windows XP)
キーボードは最初から英語版で良いのだが、 一方これまで当り前のやうに思ってゐた日本語環境を、 自分で作らないといけない、といふ事でもある。 まあしかし、私の要求レベルは然程高くないので然程面倒でもない。 (う、SKKIME はちょっとややこしいかも。)- 標準 Asian Font/IME をインストール: Control Panel の "Regional and
Language Options" > Languages
で、"Install files for East Asian languages" をチェックして "Apply"
をクリック。
- Luxi とヒラギノをインストール:
予め両フォントを、適当な場所に置いておく(ファイル名は適当で可)。
Control
Panel の Fonts
をダブルクリックして開き、File > "Add Fonts"
で、そのフォントが入ってゐるディレクトリを選ぶと、実際の(Windose
版)フォント名が表示されるので、全部選んで("Select All")、"OK"
をクリック。
- SKKIME をインストール:
SKKIME-1.0 のインストール方法を示してあるサイトを参照させて頂いた。
ちょっと古くなってゐるところもあるが、これがなければ、どこを触れば良いのか、
見当もつかなかっただらうと思ふ。深謝!
-
XP 用 SKK-IME-1.5 の 2008-07-21 版 (msvcr8.0 用) と
msvcr80
パッケージを取ってくる。
また、
SKK-JISYO.L
も取ってきて、展開しておく。
上記サイトでは、SKK-JISYO.L.unannotated を勧めてゐるが、最近の
SKK-IME は annotation
を扱へるので、こちらの方が良い。
- msvcr80 をインストール: 上の vccr80.msi
をダブルクリックするだけ。(必須かどうか未詳。)
- SKKIME をインストール: 上記のファイルを、7-ZIP
で展開し、できたフォルダをずっと辿ってゐって、
SKKI1_5U_WXP
を見つけ出し、右クリックして表示されるメニューから Install を選ぶ。 - Control Panel の "Regional and Language Options" > Languages
で、"Details" をクリックして、出てくるタブ("Text Services and Input
Languages" > Setting)の中の "Add..." をクリック。
書いたら面倒だけど、実はこんな感じ。
-
"C:\Documents and Setting\user\Application Data\skk\skk1_5"
といふディレクトリが作られ、その中に、skk1_5u.dic といふユーザファイルが置かれてゐる筈なので、その隣に先の SKK-JISYO.L を置く。 (どこでも良い筈だが、一箇所に纏めておいた方がすっきりするだらう。) - 上記 Setting タブの "Installed services" pane の中に "SKKIME
ver. 1.5" といふエントリができてゐる筈なので、それをクリックしてから、
Property をクリック。
「辞書設定」タブを選んで、「検索辞書」pane の「追加」をクリック。
出てくる「ファイル辞書の追加・編集」パネルで、「参照」をクリックして、
先に置いた SKK-JISYO.L を選ぶ。選んだ後はこんな感じになる。
「この辞書はソートされてゐる」にチェックをしておく。
- 上の screen shot
の「辞書設定」に戻って、「ソート済みファイル」エントリを、
一番下に持ってくる。(これで、ユーザ辞書をまず見て、最後に SKK-JISYO.L
を調べる、といふ通常の動作になる。)
- reboot すると、表われた "Language bar" に、"SKKIME 1.5 Unicode
Edition" といふエントリが加えられてゐるので、これをクリックして、
さらに入力モードから「ひらがな」を選ぶと、アプリケーションに入力可となる。
- 設定: 殆んどディフォルトのままで良いが、「変換設定」タブで、
「注釈」を「常に表示する」にしておくと、annotation の効果を試せる。
あと、「キー設定」タブで、
「確定キー」の欄の「Enter で確定のみの動作にする」にチェック。
これがディフォルトだったも知れない。いずれにしても私には必須。
-
XP 用 SKK-IME-1.5 の 2008-07-21 版 (msvcr8.0 用) と
msvcr80
パッケージを取ってくる。
また、
SKK-JISYO.L
も取ってきて、展開しておく。
上記サイトでは、SKK-JISYO.L.unannotated を勧めてゐるが、最近の
SKK-IME は annotation
を扱へるので、こちらの方が良い。
Cygwin
Ubuntu Linux
実際には、8.10β から 8.10rc, 8.04.1, 8.10 と右往左往してゐるので、以下の「手順」は「初めから 8.10 を入れるなら、かうやればうまく行く筈」と云ふ推測も入ってゐる。準備
- ISO image をダウンロード:
Ubuntu.com
のDownload Site
から、64 bit バージョンを取って来る。(← "Computer Architecture"
の「囲み」で、"64 bit version:" を選ぶ。)
- インストール CD を作成する:
Leopard なら、"Disk Utility.app" を使ふと簡単。
- フォントを準備: ヒラギノフォントと Luxi フォントを入手して、 このコンピュータの解りやすいディレクトリに置いておく。
インストール
ここからは X200 で作業する。- USB CD-ROM を起動ドライブに: X200 を起動し、素早く "ThinkVantage" ボタンを押して、さらに F1 ボタンを押し、BIOS Setup Utility に入り、Starup > Boot へ行って USB CD: デバイスを、"Boot priority order:" の先頭に持ってくる。
- パーティション分割
今回は、XP との dual boot にしたいので、メニューの最初の選択肢を選び、
Recovery Partition をそのまま残し、Windows Partition をリサイズし,
そこに Linux Partition
を作る方が簡単かつ安心なやうだ。つまり、一旦、Windows Partition を 50
GB 程度に縮小し、残りを開放するやうにして、パーティションを確定。
その後、また後戻りして、今度は手動(メニューの "Custom")で、
/dev/sda1 44G NTFS Windows XP /dev/sda2 6G fat16 WinXP Recovery /dev/sda5 20G / ext3 root /dev/sda6 2G swap swap /dev/sda7 20G /r2 ext3 future Linux /dev/sda8 20G /usr/local ext3 /usr/local /dev/sda9 43G /home ext3 /home
等としておく。(/boot パーティションも作っておいた方が良かったかも知れない。) - ユーザ設定:
なんだか、Windose に倣ったのか、フルネームを入力すると、
空白の入った長い名前がディフォルトになるが、
これは空白の無い短かい名前にしておくべき。
さもないとコマンドラインからの操作が煩はしくなる。
また、何と Windose のユーザを検出して、その設定を使ふか?と尋いてくる。
何だか不安なので、使ふのはやめておいた。
- ネットワーク設定:
DHCP を使ふ設定で良いだらう。ホスト名も短いものを設定しておく。
環境設定
リブートしたら、インストール時に設定した user と password を使ってログイン。この時点では、スクリーンの表示が、(1024 x 768) になってゐるかも知れない。取り敢へずは、これを無視して Gnome 附属の Terminal と Gedit を使って作業する。- 開発環境:
Terminal から、
% sudo apt-get install build-essential
として、必要最小限の、開発環境をインストールしておく。 - スクリーン分解能:
/etc/X11/xorg.conf
を編集して、Section "Device" Identifier "Configured Video Device" EndSection Section "Monitor" Identifier "Configured Monitor" EndSection Section "Monitor" Identifier "HDMI-1" Option "Ignore" "True" EndSection Section "Monitor" Identifier "HDMI-2" Option "Ignore" "True" EndSection Section "Screen" Identifier "Default Screen" Monitor "Configured Monitor" Device "Configured Video Device" DefaultDepth 24 Subsection "Display" Modes "1280x800" "1024x768" Virtual 2432 864 EndSubSection EndSection Section "Device" Identifier "Configured Video Device" Driver "intel" Option "monitor-HDMI-1" "HDMI-1" Option "monitor-HDMI-2" "HDMI-2" EndSection
かうしておいて、リブートすると、スクリーン分解能が 1280x800 になってくれるのみならず、それ以降、sleep/resume がちゃんと動くやうになる。この後、System > Preferences > Screen Resolution は、一切触らない方が良い。変更して抜けやうとすると xorg.conf をまた元の状態に戻してくれて、頭を捻る事になる。 - ネットワーク環境:
MadWifi を新にインストールする。
% wget http://snapshots.madwifi.org/madwifi-hal-0.10.5.6/\ madwifi-hal-0.10.5.6-r3861-20080903.tar.gz % tar xjvf madwifi-hal-0.10.5.6-r3861-20080903.tar.gz % cd madwifi-hal-0.10.5.6-r3861-20080903 % make % sudo make install % sudo modprobe ath_pci
更に、Wcid をインストール。% wget -q http://apt.wicd.net/wicd.gpg -O- | sudo apt-key add - % sudo apt-get install wcid
これで、リスタートすると、メニューバーに Wcid のアイコンが現れ、それをクリックする事で、有線・無線両方の設定、 接続ができる。Wcid の Homepage には、synaptic を使った方法が書いてあるが、こちらの方が見通しが良いし、確実。 また、Wcid は gnome-network-manager を置き換えるが、Wcid の方が WPA-1/2 の時の動作が確実だし、 また何より使用方法が、より見通し良くかつスマート。
- 日本語環境:
Windose の日本語環境設定に似せてあるのか、設定の途中で、Asian
フォント他をインストールする。(どこでだったか、思ひ出せない。)
とにかく、とっかかりは、
System > Administration > Language Support
で、Supported Language で Japanese を選ぶ。
Details を開いて、check できる box を全て check
する。(ここで、追加環境をインストールするか聞いてくるのかも知れない。)
後、Input method の Enable support to ... にも check。
その後、Synaptic から、scim-skk を選んでインストールしておく。
一旦 log off して、また log on すると、 メニューバーにキーボードのアイコンが表はれるので、それを右クリックして SCIM Setup を起動すれば、さらに設定が可能。私は、SKK と English/European のみを enable してある。(log off/on で有効になる。) 但し、現状では log off/on は、screen resolution が一時的に変になるので、 それを覚悟の上でやる。Restart すれば直る。
先に準備しておいたヒラギノと Luxi font を、それぞれ
/usr/share/fonts/OTF
と/usr/share/fonts/TTF
にコピーする。 結果は、fukuda@lark:~% ls /usr/share/fonts/OTF hiragino_gothic_W3.otf hiragino_marugo_W4.otf hiragino_mincho_W6.otf hiragino_gothic_W6.otf hiragino_mincho_W3.otf fukuda@lark:~% ls /usr/share/fonts/TTF luximb.ttf luximr.ttf luxirb.ttf luxirr.ttf luxisb.ttf luxisr.ttf luximbi.ttf luximri.ttf luxirbi.ttf luxirri.ttf luxisbi.ttf luxisri.ttf
のやうになる。この組合せで綺麗に表示させるには、~/.fonts.conf を
<fontconfig> <match target="pattern"> <!-- prepending "spacing=mono" --> <test name="family"> <string>Luxi Mono</string> </test> <edit name="spacing" mode="prepend" binding="same"> <int>100</int> <!-- mono --> </edit> <edit name="matrix" mode="assign"> <times> <name>matrix</name> <matrix><double>0.96</double><double>0</double> <double>0</double><double>1.0</double> </matrix> </times> </edit> </match> </fontconfig>
としておく。
アプリケーションのインストール・設定
- Firefox の追加設定:
Firefox は勿論ディフォルトでインストールされてゐるが、そのままでは、Java
や Flashplayer が使へない。Synaptic から、icedtea6-plugin と
flashplugin-nonfree をインストールしておく必要がある。
- mlterm のインストール:
Synaptic で問題なくインストールできる。
~/.mlterm/main
と~/.mlterm/vaafont
の中心的部分は以下の通り(デフォルトからの変更部分のみ)。# .mlterm/main # 表示位置を指定 geometry = 80x26 # アプリケーション名 app_name = mlterm # タイトル名 title = mlterm # アイコン名 #icon_name = gnome-term-linux.png icon_name = mlterm # アイコンのファイル名 # icon_path = /usr/share/icons/Bluecurve/48x48/apps/gnome-term-linux.png icon_path = /usr/share/pixmaps/mlterm-icon-gnome.png # 端末タイプ(xterm,mlterm,kterm) #termtype = kterm termtype = mlterm # エンコーディングの指定 # ENCODING = EUC-JP ENCODING = UTF-8 # デフォルトフォントサイズ fontsize = 18 # 可変長コラム幅を使用する use_variable_column_width = true # アンチエイリアスフォントを使用する use_anti_alias = true
ISO8859_1=Luxi Mono-iso10646-1; JISX0208_1978=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1; JISX0208_1983=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1; JISX0208_1990=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1; # for UTF-8 encoding ISO10646_UCS4_1=Luxi Mono-iso10646-1; ISO10646_UCS4_1_BIWIDTH=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1;
- emacs-23.0 のインストール:
一時は Ubuntu の emacs-snapshot で行けそうな気がしたが、
どうも、フォントの rendering がうまくない。で、やはり、CVS
の先端から作る事にする。
(2008-11-29 (Sat):
その後、この表示の問題は無くなったやうだが、いずれにせよ
emacs-w3m 他でも CVS を使ふ必要があるので、Emacs
も CVS 版を使ってゐる。)
その前に、texinfo やその他の開発用 library の類をインストールしておく必要がある。
fukuda@lark:~% sudo apt-get texinfo libgtk2.0-dev libpng12-dev fukuda@lark:~% sudo apt-get libxft-dev libjpeg-dev libpng12-dev
これでもまだ不足してゐる可能性が有るので、 .configure の error (warning) を見ながら、適宜インストールする。(これは面倒。Synaptic で、Libraries を選び、全部にチェックして……といふ手が使へるかも知れないが、 未確認。)2008-11-29 (Sat): このままでは、-nw モード?で使へないので、 コンパイルの前にsudo apt-get install libncurses5-dev
としておく必要があるやうだ。ここまでやっておけば、
fukuda@lark:~/CVS% cvs -z3 \ -d:pserver:anonymous@cvs.savannah.gnu.org:/sources/emacs co emacs fukuda@lark:~/CVS% cd emacs fukuda@lark:~/CVS/emacs% ./configure fukuda@lark:~/CVS/emacs% make -j3 fukuda@lark:~/CVS/emacs% sudo make -j3 install
で、OK。configure に--type-engines=xft
さへ不要。
性能比較
消費電力
XP との比較を下の表に示す。表中の "Dynamic" とは、記録を取りながら、 時々コンパイルする、といふ程の意味。Static は殆んど放置に近いがスリープには入らないように時々触る、 といふ感じか。 どちらの用途でも、Ubuntu は XP より若干バッテリの保ちが悪いやうだ。 しかしそれでも、6 cell バッテリだと普通に使って 4 時間以上保つので実用上差し支へない。
OS (Operation) | 4 cells | 6 cells |
---|---|---|
Ubuntu (Static) | 2:18 | 4:26-5:32 |
Ubuntu (Dynamic) | 1:55 | 4:12 |
Windows XP (static) | 3:03 | 6:18 |
Windows XP (Dynamic) | 2:30 | 5:03 |
課題・印象など
フォント・レンダリング
MLterm も Emacs(-23.0) も、 従来通りヒラギノフォントのレンダリングは素晴しい。 どちらも、Luxi Mono と、ヒラギノ 明朝 Pro W3 の 18 point を使ってゐるが、画素が小さい分、より綺麗に見えるのかも知れない。 Seamonkey でも同じやうに表示されるが、Firefox はまだ不満が残る。 Seamonkey と比べると差は歴然。Web Browsers
64 bit 版と 32 bit 版アプリケーションは互換性が無いが、 自分にとって最重要の MLterm と Emacs は、元からパッケージとして存在するか、 ソースから問題なくコンパイルできたので、特に問題は無かった。 しかし、Web Browser については従来の「習慣」を踏襲できないでゐる。 即ち、最新の Firefox か Seamonkey をそれぞれの web site からダウンロードして使ふといふ事ができない。 Seamonkey は、パッケージにもあるし、 供給が他のより若干遅れるものの 64 bit 版 Linux 用のが Seamonkey の Web Site に存在する。しかし、これで Java plugin を動かすやうにはできなかった。 amd64 版 の JRE-6u12 の中の libjavaplugin_jni.so は何故か認識されない。(
/usr/local/seamonkey/plugins
に、
~/jre1.6.0_12/lib/amd64/libjavaplugin_jni.so
からの symbolic link を張ったのでは駄目なのか?)
Firefox に至っては、そもそも 64 bit 版バイナリが存在しない。 しかし、上述のやうに Ubuntu 附属の Firefox は、パッケージを追加する事で、flash player、Java とも plugin が使えるやうになる。
ビデオ・ドライバ
XP, Ubuntu とも、 ビデオ・デバイスドライバは、まだ完成度が低いやうな気がする。 特に、外部モニタへの出力については、Ubuntu では全く使えないし、XP でもこのあたりをしつこく弄ってゐると、 ハングしてしまふ事が有る。また Ubuntu では、一旦 log-off すると、表示分解能が必ず狂ふ(リブートするまで直らない)。 あと、稀ではあるが、log-off 時、X11 がフリーズする事が有る。
ネットワーク
/etc/hosts:
に変な行が入るバグはまだ直ってゐない。
127.0.0.1 localhost 127.0.1.1 larkこれは畢竟
127.0.0.1 localhost larkとなるべきところだらう。かう直しておく。
Wicd の使い勝手は素晴しいが、WLAN の Encryption の推測が間違ってゐるやうだ。WPA1 <-> WPA2, Passphrase と "Preshared Key" が入れ替わってゐるのでは?
大抵の場合予期通り動いてくれるが、tmobile 等にはうまく接続できない。 "Obtaining IP address" で止まってしまう。DHCP がうまく行ってなやうに見える。
All-in-all
これまでの 3 代の ThinkPad + Linux に比較して、総体的に良くなってゐるが、 期待した程「画期的に易しくなった、使ひ易くなった」とは言へない。- 特に「開発環境」を整える事に関しては、Fedora (Core)
より大変になった、といふ印象である。
- 外部モニタが使えない、とか、WLAN が AP
へアクセスできない事がある、といふ難点により Linux
だけで済ます事が難しくなってゐる。
- (よく使ふ Seamonkey が犠牲になったので余計?) 64 bit がらみの互換性の不備にはちょっとがっかり。
とりあへずの逃避に使ふはずだった Cygwin が、 アップデートの途上で X11 に関する互換性を壊してしまひ、 それで右往左往した事もあって、「期待外れ」の感が余計強まった。 少々重い事を差し引いても、 根気も時間的な余裕も無くなった私には、 MacBook の方が良かったかな?といふ気もしてきてゐる。
137/1,788,559 Taka Fukuda Last modified: 2014-06-03 (Tue) 05:50:03 JST