San Diego 通信 (2010)


目次

2010-12-29 (Wed): 当世 WiFi 事情(または Pocket WiFi の事)
2010-12-18 (Sat): MacBook Air(その 2)
2010-12-11 (Sat): Nook Color
2010-11-27 (Sat): MacBook Air
2010-11-13 (Sat): ANA 新体験
2010-10-23 (Sat): 自炊レシピ(夕食編 その 2)
2010-10-02 (Sat): 自炊レシピ(夕食編)
2010-09-28 (Tue): 遅れてきた熱波
2010-09-18 (Sat): 当世 chat (support) 事情
2010-09-05 (Tue): やっぱりな(その二)—したり顔でボケをかます面々
2010-08-31 (Tue): お願いしますよ、Time さん
2010-08-07 (Sat): 役員報酬
2010-07-31 (Sat): ここでは横着が一番(?)
2010-07-26 (Mon): Jailbreaking
2010-07-24 (Sat): やっぱりな
2010-07-03 (Sat): 飛行機歯痛
2010-06-30 (Wed): となりは何をする人ぞ
2010-05-01 (Sat): おめでとう、ひらしょうさん、ひつじこさん
2010-04-24 (Sat): Bones に聖子ちゃん
2010-02-27 (Sat): 日本車受難
2010-02-06 (Sat): iPad
2010-01-23 (Sat): "Up in the Air"? それとも "Terminal"?
2010-01-16 (Sat): 自炊レシピ(昼食編)
2010-01-09 (Sat): 故郷は遠くにありて

2009 年分
2008 年分
2007 年分
2006 年分

2010-12-29 (Wed): 当世 WiFi 事情(または Pocket WiFi の事)

ANA の謎の WiFi AP

前回謎の hpsetup という AP (Access Point) の ESSID が見えて、ちょっと色めき立ったのだが、結局どうにもできずに終ったのだった。 今回も ESSID は違うが AP が見えた(ESSID は忘れてしまった — というか、スナップショットを失くしてしまった。) でも、やっぱりどうにもならず。 で、CA さんに聞いてみた。 すると、あっさり「申し訣ありません、そのサービスは、2 年程前に停止しました」だと。あらま、結構 ANA には乗っているつもりだったけど、知らぬ間に始まって、 これまた知らぬ間に終ってしまったのね。

調べてみたら、ANA@AIR というサービスで、Boeing がやっていたが、 二年でやめたらしい。 それも 4 年前!ったく、感度が悪いなぁ、私は。 これはどうも、Southwest のも、そんなに新しい話ではないかも、 という気がしてきた。

それにしても、止めてしまった筈のサービスの機器が動いていて、 しかも 4年間も電波を出し続けているというのは「どうよ」と思う。 大丈夫かいな、Boeing/ANA さん。「取り外し忘れ」だけならともかく、 「切り忘れ」の方は、ちょっとなんだかなぁ、だろ。 「電波を発射する恐れのある機器のご使用はお控え下さい……」てのが、 なんだか白々しく思えてくるぞ。

羽田空港

早朝に着く便というのは、なんとも間が悪いものだ。5 時に着いても、 そうおいそれとはバスが無かったりする。(下調べが足りなさ過ぎ。) かろうじて開いていた(江戸なんやら)の喫茶店で、紅茶を飲みながら、 列車の時刻表を調べようと MBA を開くと、なんと、Free WiFi が有る! ほう、やるじゃん、とアクセスしてみると、 空港情報のサイトだけにアクセスできるのだった。「ちぇっ、ケチ」 (それに加えてインターネットに接続できるようにしたとて、 大したコストも掛らんだろに。)

でも、リムジンバスには、WiFi アクセスが有る(成田発のに有るのは知っていた。— どちらも有償だけど。) 平均速度は結構早いが、やはり時々途切れる。これでは Skype は無理だろう。

Pocket WiFi に転ぶ

久し振りに電車の中で、PC (MBA) を開いたら、驚いた事に、20 余りも WiFi の AP が検出された。(この、スナップショットも失くした。) DoCoMo さんのと、eMobile さんの Pocket WiFi の ESSID らしいのは見分けられたが、他は一体どんなモデルのだろう。 携帯電話からの、という噂もあるが、ちょっと考え難い。

ともあれ、大変普及しているようだ。それも無理もない。 (最初話を聞いた時、「やられた!」と思ったもんね — もう携帯電話とは関っていないけど。)なかなかやるねぇ、HuaWei さん。

あと、宴会でその話をしたら、皆さんに見せつけられた事もあって、 「これは買わないかん」と決心。近所の量販店で手に入れた。 例によって、やたら時間がかかったが、まあそれは良いとして、 それにしても、あの料金体系の面倒臭さは「どうにかならんか」と思う。 他の店、他の機会でもそう思ったけど、 どうしてあんなにお尻が落ち着かないのだろうねぇ。 客の前に殆んど座っていない……。

設定して使い始めたが、これはなかなかのものである……。 Apple さん、iPhone がモデムとして使われるのを何故か嫌っているようだけど、 そんな事言ってたら、置いていかれるんではないかい?


2010-12-18 (Sat): MacBook Air(その 2)

がんばって「プチオタク仕様」にしたものの、 出張でもなければあまり使う機会は無いようで、 そろそろ「宝の持ち腐れ?」という気がしかけていたが、 昨日から一泊二日の出張に持参して集中して使ってみた。 で追加の「印象」。

Speech

MacPro (Quadra) では、ずっと Vicki さんにしていて、 時間の読み上げだけさせていた (Recognition は諦めていた……:-p) なので、新しい Voice ができているのを知らなかった。 少くとも MacOS 10.6.4 あたりからは、Alex とかいう男性の声がディフォルトの 'Sytem Voice' になっているようだ。 これがなかなか自然で良い。'Text to Speech' で少し長い文章を読ませてみると、差がよく解る。(とは言え、Victoria さんとの違いははっきり解るが、Vicki さんとは、どっちが良いのがちょっと自信がない。

'Speech Recognition' もちらっと試してみた。 最初おきまりの 'What time is it?' を見事に外してくれて、がっかりだったが、 それはどうもレベル(ボリューム)が高すぎたせいのようで、 それを中くらいに落すと、よく聞き取ってくれるようになった('Speech Recognition' ⇒ 'Setting' のペインで、 'Calibrate...' へ行く。)'Switch to Emacs' 'Switch to Firefox.app' と言って、それらの間を行ったり来たりできた時はちょっと感動した。 (Firefox の代わりに、何故か iPhoto や iChat が立ち上がって、がっかりする事も有ったが。)

Screen

やっぱり縦横比が大きすぎる(横長すぎる)と思う。 もう少し高くても良いのでは。無駄に低い、というか。1 インチ程高い X200 と同じくらいにすれば、使い勝手がより改善されるのではないか。 (尤も使い勝手に関しては現状のままでも X200 と然程の差は感じられない。多分 Office 2007 の無駄に背が高い Menu bar のせいなのだろう。)ちなみに、"Automatically hide and show the Doc" をチェックして、Emacs の 窓の高さをスクリーンの上下一杯にして使っている。(勿論、Emacs の Menu bar は消してある。)

あと Glossy(光沢あり)スクリーンはやっぱりまずい。 普段オフィスや自宅で使う分には背景の映り込みは全く問題にならないが、 出先では結構気になる事がある。例えば、明い窓を背にして席についたり、 天井の照明がやたら明るかったり。

Track pad

相変わらず最小限の設定で使っている。 が、それでも、時々とんでもないところへ、Emacs のポイントが飛んでいく。 あと、「二本指でのドラッグ」は唯一使っている「新機軸」で、 とても快適だが、一方それで window のドラッグができないのは何故?と思ってしまう。これは単なる見落しだろう。 アップルさん、再考願います(他の機能は削っても良いから:-p)。 そうしてくれなければ、一噌の事、ポイントの飛びを避けるために、 「二本指」を使う機能は全部オフにしてみようかな。

WiFi

最初 Air に Ethernet ポートが無いのは「なんだかなあ」と思ったが、 それにも慣れてきた。AirPort(というのか?)が賢くて、 オフィスや自宅では殆んど瞬時に自動でつながるから。(Linux の Wicd の問題は殆んど解決されているように思う。) ただ、環境が変るとそうも行かない場面もある。

電池の保ち

Sleep に入らない、なんて事はまだ無い:-p。 Sleep 期間の電池消費を実測してみた。満充電(100%)から、24 時間で、95% となった(二回とも同じ数字。)単純計算で、20 日くらい保つ事になるか? フルに使った場合は、きっちり 1 時間で 100% ⇒ 75% だった。 それ以降は、時間の方を厳密には測定しなかったが、約 1 時間で 25% 減(つまり 4時間使える)というのは再現性があるようだ。

金属筐体

しっかりしていて、なかなか良いが、寒いところへ放置しておいてから カバンから取り出そうとすると、やたら冷たく感じる……。

2010-12-11 (Sat): Nook Color

Nook Color
nook color
近所に Book Star (Barns & Noble の系列店?)ができた時は嬉しくて、 散歩ついでに(用もないのに)寄ったりしていた。 が、このところちょっと足が遠のきがち。本はつい Amazon や他の通販で買ってしまう事が多いせいか。 でも、日本語の本を買いに Book Off や三省堂に出かける事は逆に増えたやうな気がする。 特に Book Off で古い岩波文庫等を買い込んでいる。ったく何やってんだか。

とまれ、コーヒー豆を切らしてしまって、近所の Starbucks へ出かけたのだが、そのお隣がその Book Star とあっては素通りもできない。 で、お店に入ったところにある nook のコーナーでカラー版の nook をみかけて、ついつい引き寄せられた。 と、そんな私(獲物)に引き寄せられるように説明員?が寄ってきた。 普段なら「ありがとう、でも結構です」とか「見てるだけですから」 とか言ってすぐに追い払うのだが、このお兄さんは、 失礼ながら笑ってしまう程、オタク(Tech Nerd?) を絵に画いたような……。 いっぺんに好意というか仲間意識を持ってしまって、 ちょっとだけ話を聞いてあげる事にした。

が、いきなり最初の質問「スクリーンの分解能ってどれくらいですか」 に躓いてしまうお兄さん。(ノジマ電気の TV 売り場で「フレームレートって何ですか」 って聞き返してきた販売員もいたっけ。 でも、こちらはリクルートスーツの可愛いお嬢さんだったからまあ許す。) でも、まあ、こちら(私)も「E Ink がカラーになったんですね」って、大ボケをかましてしまったので、 イーブンという事にしてあげよう。で、彼氏早速それにつっこみを入れてきて、 「いや、それとは大分違うテクノロジーを使ってまして、…… 暗いところでも見える、だのに、明いところでも大丈夫、分解能 (後で調べたら 169 PPI) も遜色ない」云々と早口でまくしたてる。 向こうも私が仲間だと思ったのか、 「専門用語全開」になるが、残念ながら半分も分からない。 しかし、確かに、小さな文字でもジャギーが目立たないし、 ページをめくるのが速いのは好印象。 でもそのうち「なあんだ、それって、バックライト付きの LCD って事じゃん」 と気がつき、当然次に来る質問「電池はどれくらい持つんですかぁ」をぶつけて、 また口籠らせてしまった。よくよく空気の読めない客である:-p。 ともあれ WiFi を使わないで 8 時間だそうな。で、お値段は $250。

「そうですかぁ、でもそれじゃ、小型の iPad になっちゃいますね」というセリフは飲み込んで(よく我慢した、偉いぞ自分)、 奥の本棚の方へ向かったが、今でもそれは当ってるな、と思う。なにしろ、iPad はサーフィンをして 9 時間、安いところだと $250…… どうして eBook Reader に徹しなかったんだろな、nook さん。とは言え、自分はもう Kindle に決めてるけどね。

ただ、布団の中に持ちこんで、という用途には、最適かも知れない。E-ink でそれができない、と気がついた時は本当にがっかりしたもんだ。 (このために点字を憶えようかと本気で思った事がある。 誰だったか偉い人の真似だが。)


2010-11-27 (Sat): MacBook Air

昨日は Black Friday だったんだとか(Thanksgiving Day の翌日で二日酔いの人が多い事から?)名前が何に因んでいるのか知らないが、 兎に角年に数度の大売出しをする日らしい。 Apple Store も(オンラインもそうでない方も)バーゲンセールをしたので、 出掛けて行って、MacBook Air の 11"(inch) 版を買ってきた。

実は 11" 版は値引きの対象ではなかったのだが、 もともと手に入れるつもりだったし、まあ、値引きはお店に出かけるきっかけになった、 という事にしておこう。とは云うものの、値引きされた 13" と値段があまり変らないとなると、ついフラフラと気持がそっちに行きそうになるが、 「いやいや、ここで決心を変えては早々に後悔する事になる」と、11" に忠誠を貫く事にした。

実は、以前から「その気」にはなってはいた。 iPad が今一気に入らなかった(やっぱりキーボードが無くては)のと、 ThinkPad の不調が主な理由。 でも、初期ロットの不良の問題が有ったので、 様子見をしていたのだった。その対策がされた MacOS X (10.6.5) が出たので、もう大丈夫だろう、と。

さて、家へ持って帰って最初にやったのは、勿論 ケーキを切る事。 ケーキに限らず、ブリのカマだって頑張れば切れそうな気がした。 なんてのは勿論冗談だが、実はこんなのはあまり嬉しくない、と思っている。 先っぽを薄くするより、もっと軽くする方に力を振り向けるべきだったろう。 第一足の上に落したら危ないではないか。

それより、キーのストロークをもっと深くすべきで、 そのためには薄さを犠牲にしても良かったのでは? 実は、ちょっと前の事になるが、Linux 版 Net Book を買うつもりで出掛けた事が有って、 その時は、Linux 版が無くて買えなかったのだが、 そのキータッチ(とサイズ)にがっかりして、 それ以降すっかり興味を失なってしまった、という経験がある。 その後、13" 版 MacBook Pro を娘に買ってやった時も、 ちょっとキーボードを触らせてもらって「なんだかなぁ」と思ったのだった。

しかし、最近 Apple のワイヤレス・キーボードを絶賛する人が多いので、 自分の HHKB 信仰が間違っているのではないか、と思い始めていた。 それもあって、改めてお店で Air のキーボードを叩いてみて、 「ひょっとしたら、慣れるとこれも良いかも」と。(以前なら「やっぱりアカン わ、やめとこ」となるところ。) で、持ち帰って最初にやったのは、オタク環境の構築。お陰で、ThinkPad と HHKB と並べて散々タイプする事になった。 で、結果は、思った程(見た目より)悪くない、 だった。悪くないが、なんだか肩が凝った。以前安物の Alps 製(キーストロークが 1 mm も無かった?)を一日使って、 気分が悪くなる程肩が凝った事が有って、その先入観が有るのかも知れないが。 でも、HHKB が使えるなら、やっぱりそっちを使いたい。

あと、トラックパッド(というのだろうか?)も、娘の MacBook Pro で感じた程の違和感は無かった。慣れたら、もっと良くなる気がする。 特に二本指のドラッグ、スクロールなど。 (しかし、スクロールは、動く向きが反対だった方が自然なような気がするのだが。) が、それより、どうにも許せない事が有って、それはタイプしている時に勝手に point(?) がどこかに飛んで行ってしまう事。原因が良く解らないのだが、多分、 タイプしているうちに、親指の関節か付け根あたりがパッドに触れるのではないか、 と思う。できるだけキーボードから手を離さない事(タッチタイプの基本)を心掛けているのに、 これでは役に立たないどころか、邪魔をされているような気さえしてくる。

なんだか悪口ばかり書いているが、総体としては、11" に固執した事も含めて、 外れではなかったと思っている。愛用の鞄に楽に入るし、X200 よりずっと軽い。 また、その割には筐体が遥かにしっかりしている。また、glossy のスクリーンも、バックライトが明るいせいか、然程苦にならない。 アンチアリアスフォントの美しさも X200 に比べて遜色ない。 むしろ、更に綺麗かも。 また、アプリケーションの起動やブートが速いし、全体的にレスポンスが良い。MacPro より大分速い気がする。特に Emacs の起動などでははっきり差が出る程。 これも SSD の威力か。


2010-11-13 (Sat): ANA 新体験

久し振りに日本へ帰った。とっても大変な 2 週間の出張だったが、 何故かいつものように風邪を持って帰る、という事はなかった。

行きの便は、カルネ (Carnet) の荷物(ダンボール 3箱)と一緒だったので、LAX(LA 空港)から乗る事にした。 そこまで Limousine サービスを利用したが、これは大正解。 SAN (San Diego) - LAX の飛行機より 1 時間程余計にかかるが、 無駄な待ち時間がないので、 家を出る時間でいうと、2 時間くらいも節約できる。 駐車場の心配をしたりしなくても済むし(最近 SAN は駐車場難)、 何より道中ずっと眠って行ける。

Limousine の運転手さんのアドバイスに従って、 LAX では荷物をポーターさんに任せてみた。 親切で良かったが、チップの金額を指定してきたのには驚いた。 Carnet の輸出手続は、係官が何故か無闇に大声で急かす奴で、 ストレスは溜ったものの、思ったより早く済んだ。 (書類を前に私がボヤボヤしていると、自分で書きよった:-) 初めからそうすりゃええんじゃ!) そのお陰で、ANA のカウンターの前で長らく待たされた。 係員は一杯居たのに、オープンの前になると全員奥へ消えてしまい、 しかも予定の時間を大幅に過ぎるまで表れなかった。 ちょっと感じが悪いなり。

それでもまあ、ビジネスクラスにアップグレードしてくれたので、 帳消しにしてあげよう。本当に久し振りで、その上、 覚悟していた大荷物の追加料金も免除となり、とっても得した気分。 連れの同僚も一緒にラウンジに行って、彼が大変喜んでくれたので、 これまた得した気持になれた。(確かに、SFO のレッドカーペットクラブのよりずっと感じが良い。)

しかし今回は、機内では仕事をしなくてはならなかったので、 映画を見る暇もなく、 やっぱり勿体無い事をしてしまった。それに食事も今一だったなぁ。 いつもは和食で通すのに、ふとした気の迷いから Filet Mignon にしたのが失敗だった?お肉も今一なら、 ご飯や、その後の軽食のうどんまでなんだかなぁ。 今回もしくはこのメニューが「たまたま」だったと思ひたい。 (しかしまあ、そのおかげで?、下の自炊レシピを書く気になったのだが。)

それはともかく、Laptop PC の AC アダプタのコンセントを差し込むのに、 えらい苦労した。一旦あきらめて、スチュワーデスさんに相談した程。 「電池を御持ちします」と行ってくれたが、 結局その電池は借りる事はできなかったので、もう一遍自力で挑戦。 シートから降りて向き直って差し込んだら何とか入ってくれた。 (スチュワーデスさんに頼んでいたらあっさり入って赤面のところだったかも。) それに並んでついている Ethernet port をいつか試してやろうと思っているが、 今回もケーブルを忘れて、まだ実現していない。

ところで、行きのフライト中、なんか物足りないなあ、と感じ続けていたが、 日本に着いて気がついた!航空機歯痛が無くなっている!! うーむ、これは嬉しいなぁ。出張の欝陶しさが、かなり軽減されるぞ。 やっぱりきちんと歯磨きする事が大切なんだ。

帰りは、件の大荷物は無かったが、ちょっとした失敗もあり、やっぱり大変だっ た。

就航したばかりの羽田便を使ったが、 リムジンバスは夜更けの高速を走るので、聖蹟や調布からわずか 1 時間で着く。 チェックインカウンターも空いていて(そのせいか?)係のお姉さん達も、 とってもフレンドリーで親切。LAX や SFO の ANA さんも昔はこんなだったよな、等とちらっと思った。

自分のチョンボで直前に便を変える、等ということをやったので、 さすがにビジネスクラスへのアップグレードは無かった。 何せ、真夜中の 12:05 出発なので、搭乗直後はサンドイッチだけ。 でも、すぐ寝るためには、それもなかなか良い案のような気がする。 おかげで珍しく良く寝られた。 そのせいか、目覚めた後の一回だけの暖い食事もおいしく頂けた(でも、 何を食べたかよく覚えていない:-p 味噌カツだったような……。 しかし、とうとうこんなところにまで進出したのか、味噌カツ恐るべし。)

エコノミーとは言え、「プレミアム何とか」なので、AC コンセントは有る。 なので ThinkPad の Ubuntu を立ち上げ、溜った日記他を書いたのだけど、 ふと気がつくと、WiFi を切り忘れている。 あれ、不味いなあと思いながら、Wicd を広げると、何と "hpsetup" といふ名前のステーションが有る……。「え、わあ、ANA さん、機内 WiFi を始めたんだ」と勇躍アクセスを試みるが、ちっとも応答してくれない。 そもそも association までも行かない……。ひょっとしたら、AP でなく、誰かが laptop の WiFi を切り忘れていたのだろうか。まあ SSID からして、AP っぽくないやね。 でも、Wicd は AP 以外も検出できるのか……とか、 何だか腑に落ちないけどワクワクしたでき事でありました。

ともあれ、機内でぐっすり寝て、また LAX -> SAN のプロペラ機に乗って、帰宅したのが午後 10 時。 それからもまた、朝まで(そこそこ)寝られて、 「おお羽田の深夜発の便は、ジェットラグが無くて具合が良いな」 と思いかけたが、何故かその翌日から全く寝付けなくて、 時差ボケが普段より長く続いた……。 どっちにしても、もう海外出張はキツイという事らしい。


2010-10-23 (Sat): 自炊レシピ(夕食編 その 2)

今度こそ夕食編にするべし:-p

それにしても、何ともショボい話を態々書き留めておくのは、 我ながら「なんだかなあ」であったが……。 最近久し振りに乗ったビジネスクラスの食事と比べて、 「いや、なかなか行けてるのでは」という思いがしてきた。 (久々の無料アップグレードだったので、貶す形になるのは少々気が引けるのだが) そこで出た Filet Mignon、御飯、うどん等より、 自分が作って食べているものの方が上手いのではないか、と。 (勿論、話半分、自画自賛。)

Beef Steak

これはもう、どういう肉を選ぶか、で 90% 勝負が決まる。勿論、値段が全てではないが、ワインと同じで、 大まかに言えばやはりそれなりの味となる。 (近所のスーパーはかなり高級店らしく、かなりお高い。 で、売れ行きがかんばしくないのか、最近値段を下げた。 で、以前のようには「感激」できなくなった。)部位は Rib-eye が良いと思う。 (以前良いと思っていた T-bone は、ちょっと大味な事があるような。)

こちらのスーパーで売っているのは、ひときれが大きすぎる(0.8 Lb 以上の事が多い)るので、 それを半分にして使う。塩コショーをしてから、切り分け、 片方を冷蔵する。 フライパンを温めバター 1 区画分(1 table spoon) と、にんにくひとかけ(大振りのもの) のスライスを十分(色がつくくらい)炒める。 その上に肉を置いて、両面を手早く焼く。軽くコゲメをつける程度。 で、火を弱火にして、フタをし、7 分、引っくり返して 5 分、 の見当で蒸し焼きにする。 大抵時間を計るのを忘れるので、 菜箸を突き刺して焼け具合を確認する事になる。 途中赤ワインを「じょぼっ」程度にかける。

つけあわせは、手抜きの極みで、ブロッコリと人参(小指大にピールしている奴) を、さっと洗って(水を切らずに)ボールに入れ、ラップをかけて、 電子レンジ(50% 出力)で、5 分。 人参のグラッセやクレソンにはちょっと負ける気がするが、 手間を考えると、このあたりが落しどころか。 何より温野菜が沢山食べられるのが良い。

これを、Bones を見ながら戴くのが最近のマイブーム。(← ウソです)

2010-11-14 (Sun): ますますエスカレートしているようなので、 マジでお勧めしません。最近 Season-5 の DVD を買ったけど、 まあ、どの回も凄いのが出て来る事。 ストーリー的に必然性が無くても、必ず一度は腐乱死体を見せる、 というのがお約束になっている(視聴者もそれを期待している?) かのよう。Bones さんと Booth さんの関係はますます「純愛」になって行くんだけどなぁ。

サーモン・ステーキ

勿論これも、素材の鮮度と焼き具合が全て。 近所のスーパーで、wild caught か farm を適量買う。King salmon の wild caught がベストのようだが、少々高すぎ。車で 5 分くらいのところにある Traider Joe's に行くと、パウチされた冷凍のサーモンが売られている。 値段は半分以下であるが、Sock-eye Salmon を選べば然程遜色はない。 (他のは、ちょっと何だかなぁ、となる。)塩胡椒する事、 バターとニンニクをよく炒める事、 また、付け合せ等についてはビーフステーキと同じ:-p。 唯一違うのは、タルタルソースを使う事。これも、値段に応じてそれなりに、 であるが、良いものは日持ちしないので悩ましい。 焼き具合は、身の中央付近にやや透明感が残っている程度がベスト。 勿論外からこれは見えないので、なかなか難しいのであるが、強火でコゲ目をつ けて、弱火で蒸し焼きの要領だと、さほど大きな失敗はしないようだ。

2010-10-02 (Tue): 自炊レシピ(夕食編)


穀象虫の北壁登攀
ここはやっぱりコクゾウさんの話題から。このごろはあまり見掛けないが、 一時はアパート中に跋扈(ばっこ)していた。 Unix 米櫃から、直線距離で 10 m は有りそうな箇所、 ベッドの脇とかトイレとか、に出没していた。 どうもこの虫、白い壁を上る習性があるらしく、 非常に目立つのである。或る日など、 パソコンの前(向こう側)の壁をえっちらおっちら上るのを見付けて、 しばらく観察した事がある。1 m 以上も昇って、やがてどこかへ消える(多分落下する)のだが、 その努力というか壮挙を記念して写真を撮っておいた (左上のは、ちょっと前につぶした死骸)。 「君の行く道はー、果てしーなく遠ーい」なんて歌を思い出す……

それが、一つ前の(米国産)コシヒカリからぱったり見えなくなった。 同じ銘柄、同じ袋なんだが。多分、新米になったのだろう。 という事は、やはり、それまでは毎回袋に居た訣だ。 うーん、いかに減農薬(殺虫剤?)なのが良い、とは言え、 やっぱりちょっと気分が悪い、というのもあるな。

さて、夕食と言っても、実は晩酌になる事が多い。 しかもそれが寝酒になる事もザラ。 まあ、他人に言われるまでもなく、これが寝不足の原因だろうな、 と疾うの昔に気づいてはいたのだが、勿論なかなか辞めれられない。 といふか、「寝酒にしてはいかん」とばかり眠いのを我慢して起きていると、 今度は寝付けなくなるのだった。 (これも、上の他人 [日経新聞] に書いてあった。解ってるって:-p) 一人暮らしの気儘さを良い事に、いろいろなお酒を試してみた。 とは言っても、すぐ一つに執着するようになる性格なので、 然程多くを渡り歩いた訣ではないが……

ウィスキー

Highland Park に尽きるでしょう、と思っていたけど、こちらではなかなか見つからない。 郷に入りては、とばかり、Jack Daniels や、Famous Grause, Wild Turkey 等に凝った事もある。中でも Wild Turkey 101 proof はとても良いと思った。これはアルコール濃度が 50% もある代物だが、 酔っぱらってくると、()で飲んでもいける! しかし、翌日胃が重いのも確実で、それやこれやで最近はあまり買ってない。 今は Glen Fedich の 15 年ものに落ち着いている。 とある酒屋さん(意外になかなか見つからない)に、12 歳と並べて置いてあって、しかも値段が同じ ($30)。これは、15 歳の方を取るのが普通の反応でしょう。で、Wild Turkey と並行して飲んでいるうちに、自然にこちらに落ち着いてきた。

ところが最近その酒屋さん、15 歳の方だけ $34 に値上げした。 対抗上、何度か 12 歳のを買って飲んだが、やっぱり違う(やうな気がする)。 あと、以前私が尋ねたから、では勿論ないだろうけど、Highland Park を置くようになった。でも、ちょっと高くて手が出ないでいる($45 くらい?)

ワイン

こっちは(当然ながら)ちっとも定まらない。 赤は Twenty Bench などというマイナーなのが、なんとなく良いと思い込んでいる。 というか、$20 くらい出せば、どれもそこそこ美味しいように思える。 たまに貰い物で飲む一本 $50 とか $60 なんてのも(勿論不味くはないが)然程の有難味は感じない。 要は「違い」が(まだ)分らない。

白に至っては、まったく行き当りばったりで「上手い」「不味い」 と勝手な熱を吹いている。 でも、かつて、スェーデンに居た頃飲んでいた Turning Leaf は、まあはっきり「今一」と思えるようになった。 しかし、Turning Leaf さんの名誉の為に言っておくと、 私が彼の地や、こちらで飲んでいたのは一番安い奴だった、という事。 これも、$20 くらい出せば、そこそこ美味しいのかも知れない。

上記の怪しい酒屋さんの一軒置いて隣に、馬鹿でかいお酒のスーパーができた。 ここで時々「一本買えば、もう一本は $1」というセールをやる。 そういう場合は、3 種類(つまり 6 本)買い込んだりする。 重くて持ち帰るのが大変だが、家に並べてみると、なかなか壮観である。 ワインラックでも買って、ストックを始めてみようか、 などとチラっと考えた事もあるが、あまりに「プチブル」的なような気がして、 実行に至ってない。(というか、溜る前に飲んでしまう、という事かも。)

日本酒

我ながらちょっと贅沢かな、とも思うが、 「浦霞」を飲んでいる($50/1.8l!) そもそも、こちらの酒屋さん(日本食スーパー)にはバリエーションがあまり無くて、 「剣菱」「刈穂」「越の寒中梅」などは見つからない。 (勿論、日本でも「刈穂」や「寒中梅」をそうそう飲んでいた訣ではないが。) 八海山は「生酒」というのが有って、いの一番に試したが、 「え」という感じだった。 (というのも、大昔、稲田堤駅前の居酒屋で飲んだ(ご馳走になった) 八海山の生酒は今だに「生涯最高」の座を保っているから。) しかし、こういうのは当たり外れがあるから、極めつけるのは早計だけど。 (実際、あんまり感激したもので、後でそのお店に何度か一人で行ってみたが、 何故かその「感動」は二度と再現しなかった。)

そんな「シングルヒット」で言うなら、最近「黒澤」 がとても美味しかった事がある。 勿論、普通のも「浦霞」が買えないときの「控え」に位置しているのだが、 近所の(韓国系)寿司屋さんで出たその「生」は格別だった。 そのお店、普段から寿司も刺身も今一だが(何で刺身に差が出るの?) しかし、その黒澤だけは良かったなあ。

ビール


Kirin Ichiban (カナダ製)
セールを待つと、「一番絞り」ならぬ "Ichiban" が、一缶 (350 cc) ¢50 で買える。 円高の今なら、43 円くらい? 外で飲む時は、殆んど地ビールなので、否応なく比較になり、 それで、自分の「思い込み」などではなく、はっきり「一番」が良い、と言える。 地ビールも悪くはないが(たまに「冗談だろ」というのもあるにせよ)、 ずっと飲み続けるのは勘弁して欲しい。

当初は「一缶 ¢50 は嬉しい」と感激したものだが、最近は然程飲まなくなった。 冷夏のせい、というより「いつも戸棚に 2 ダース程有ると思うと食指が動かない」 という「奢り」のせいだろう。 会社のサマーピクニックで、Ichiban を 1 ダース持って行ったら、 その残りと Super Dry, Corona Light で計 1 ダース以上持ち帰る事になった。 で、ますます遠のく、という事になっていたが、今回の熱波で、また興味が戻っ てきた。(熱燗飲むと汗だくになるし) で、一番絞りは旨いなあ、と思うとともに、Super Dry もなかなかやるじゃん (と言うか違いが分るか自信ねえなあ)と。

焼酎

大学に入ったばかりのころ、 親しくなった鹿児島の剣道場の息子とよく飲んだが、 彼は当然のように芋焼酎に固執する。 こちらはアルコールそのものに不慣れなので(未成年なんだから当り前じゃ!)、 つきあいはするものの、どうしても旨いとは思えず、 「焼酎なんて」という先入観ができてしまった。 (薩摩白波のあのださいレッテルの影響もあるに違いない。)

で、40 過ぎるまで殆んど焼酎とは無縁だったのだが (チューハイとか、ホッピーとか、そんなもん止めて欲しい、と) ふとした拍子に、「黒甕」のお湯割りにはまってしまった。 八高線某駅の「喜多八」さんに足繁く通っていた時の事。 特に「鯖の塩焼」との組合せが絶品だった。

なので、こちらに来たばかりの頃、 日本食スーパーで黒甕を見つけた時は嬉しかったなあ。 で、飽きもせず週に二回は「サバ塩」を当てに黒甕を飲んでいた。 しかし、このごろは、ちょっと下火になったような気がする。 「サバ塩」は健在だが、それには黒甕でなくちゃあ、という事はなくなって、 日本酒だったり、他の芋焼酎だったりもする。

ところで、先のピクニックの余り物の中に「薩摩白波」も有った。 上記の経緯があるので、恐る恐る飲んでみたが、なんと、 これが結構行けているではないか。 白波にも色々ランクが有るんだろうか。 それとも、黒甕のおかげでバリアが低くなってる所為?

マルクス・エンゲルス係数

食費の中の酒代を「マルクス係数」と呼ぶのは 学生時代のつまらない冗談である。 (エンゲルさんがエンゲルスさんと関係ないのは承知の上。) で、日本食スーパーで食材を買って浦霞を入れると、略倍になるのを見ると、 (つまり、「マルクス係数」が 一見 50 % になるのを見ると) ちょっと気にはなる。しかし、一日に飲める量から考えると然程の金額ではない。

種類単価消費量/日金額/日
日本酒 $50/1.8l 2合$10
ビール $0.5/缶2缶$1
ワイン $20/瓶1/2 本$10
焼酎 $28/瓶1/4 本$7
ウイスキー $34/瓶 1/5 本 $7

ビールの経済性は別格だが、残りはほぼ似たりよったりで、 贅沢しているつもりのウィスキーが健闘しているのが意外。 いずれにせよ、外で飲むのに比べればかなり安いという事になるだろう。


2010-09-28 (Tue): 遅れて来た熱波

日本はこの秋、異常な暑さだったとか。 特に香川県(の高松周辺)は、 おとなりの愛媛の人に「これは異常だ」といわれる程の暑さだったという噂。 へえ、それはお気の毒に、と言いつつ、 内心では然程同情もしてない事が見透かされてバチが当ったのか…… こちら San Diego ではこの四日程、異常な暑さに見舞われている。7 月 8 月は比較的涼しかったから、余計そう感じる。

Beautiful Dawn
Beautiful Dawn
土曜日は、素敵な夜明けで始まった。(これが自慢。 写真ではなかなか表現できないが、ときどき我ながら見惚れます。我が家は、15 階でベランダが真東に向いている。) その日、日本食スーパーへ買物に行ったのだが、昼過の時点で、 90°F (32°C) だった。 窓を明けて走っていても暑くて我慢できず、エアコンを入れてしまった。

日曜日は朝の 10:30 に 32°C まで行ってしまい、 少々びびって、車には乘らず、プールで泳ぐ事にしたので、 却って好都合。プールサイドは久し振りに賑っていた。 最近は 40 ラップ (800 m) くらい泳ぐ事にしている。 水泳の後、二ヶ月ぶりの本格的な掃除をした。 当然窓を明けてやるのだが、その時は然程暑いとも感じなかった。 が、しかし、やっと終ってやれやれ一服、 とばかりコーヒーを淹れて飲み始めたら、夕方の 4 時だと言うのに汗が吹き出してきた。(運動の後の家事が基礎代謝を上げる、 というのは本当なんだ。) いつまで経っても汗が引かないので、とうとうエアコンを入れる。

しかし本当の「驚き」は月曜日。iGoogle で表示される当日の最高気温が 107°F (42°C) と有った。まさか、と思いつつ出勤。そしたら昼前に 108°F (42°C) 。 さすがに、昼休みのウォーキングは諦めて、近所の food court に昼飯を食べに行くだけにした。それでも、結構キツかったが。 普段は屋外の席から埋まるのに、その日は、二三人だけが日向で頑張っていた。 (その人達にはちょっと感心——というか、何考えてんだか。) 帰り道、それ程満腹でもなかったのに、ちょっと気分が悪くなった。

自分にとっての「40°C 超え体験」は、ネヴァダ州の Mead 湖 (45°C) とか、近所の Riverside 市郊外 (42 °C) とか、要は「砂漠の真ん中」のイメージ。でも、考えてみれば、San Diego 市だって、ほんの数十キロ東へ行けば砂漠同様なんだから無理もないか。 実際、市内でも海岸縁から市の東の端まで、たった 20 km くらいの間に、温度差が 10°C くらいある事はザラだし。

それでも、山火事よりはマシ。これがきっかけで、 三年前みたいに「山火事多発」なんて事にならなければ良いのだが。


2010-09-18 (Sat): 当世 chat (support) 事情

まだまだ英語が覚付ない。特に電話での対応が今二か今三である。iPhone のセットアップが滑かに行ったというのは、どうも例外の部類のようで、 なかなか埒が明かない事が多い。例えば、 AT&T さんとの変更依頼は五回やって全敗(国際ローミングの変更が 2回、 caller 通知の変更が 3回……)。 あと、完全な失敗ではないが、上手く言ったとも思えない事も数限りなくある。

なので、製品サポート他が chat になり始めた頃はとても嬉しかった。 しかし、段々アラが見え始める。HP さんは、プリンタドライバの support を chat でやると言っていながら、Mac 用はメールで、と。(しかも、 そのメールでの「サポート」たるや……。) また、 ウチの ISP さんの SMTP サーバが使えなくなった時も、全く埒が明かず。 (メールでもダメで、結局 Wanlderlust の人に助けてもらったのだった。)

要は、chat に限らず、サポート担当者達がちっとも話が解ってない、という事。 (なので、電話で埒が明かない事があるのは、私の英語のせいではなくて、 相手側の知識か誠意の欠如によるに違いない……:-p)

ある日、WhiteSmoke という会社から、grammer checker のセールスメールが来て、以前から少し興味が有った (まだ諦めていないんだ←私)ので、そのサイトへ行ってみると、 どうやったのか知らないが、チャットの窓が開いて、Leon さんと言う人が対応に出た。(以下の「私」は元は You、>>> は私のコメント、 というか内心の叫び。)

Leon: Welcome to WhiteSmoke Software, may I assist you with anything?
Leon: Hello, how may I help?

私: Do you have the writing tool for MacOSX?

Leon: yes
Leon: it need a 10.6 operating system, minimum

私: I see, and I have one. Where can I find it in your web site?

Leon: I will be happy to help over the chat,
Leon: Which specific package may you be interested in, please?

私: Write 2010+
>> 長い間待たされる
私: Hello, are you there?

Leon: I am really sorry for the delay
Leon: are you still there?

私: Yeah
>>まだ居るか?って、このやろ、居るから声掛けてんだろが……

Leon: sorry about that

私: no problem
>> ったく、何やってんだよぉ。二股掛けてんじゃないだろな。

Leon: once you complete the ordet, it would ask you which version you need to download
Leon: Which specific package may you be interested in, please?

私: WhiteSmoke Writer 2010+ All-Inclusive Pack! Is this specific enough?
>> ちょっとイライラしてきている……

Leon: hehe
>> この hehe は一体何だ?馬鹿にしてゐるのかこいつ?
Leon: it is
Leon: I may offer you the Executive for US$110 also good for 2 computers, if you may be interested..

>> お前ええ加減にせえよ。そもそも、その Mac 版は有るのかよ!
私: Before talking about it, I'd like to get to a page which describes the specific requirement for OS and computer (CPU).

Leon: hmmm...
Leon: one moment..
Leon: Im really sorry but I cant seem to find something of the sort

私: Do you mean that you don't have any packages for MacOS X?

Leon: we do
Leon: you need a 10.6 operating system, minimum

>> まだ言ってる。
私: OK, so could you show me a URL for the information?

Leon: Im really sorry but I cant seem to find something of the sort

>> ったく何言ってんだか。自分の言ってる事が解ってないだろ。
私: OK, thanks. Good-bye!
>> もう来るなよ!!!

Chat Information Thank you for contacting WhiteSmoke Software.

という事で、15 分程、まるっきり時間の無駄であった。 ちなみに、少し後で、また窓が開いて Leon さんが、"May I help you" と言って来た!! こっちの腹の立つまい事か!思わず窓を閉じてしまった。 後知恵であるが、もう一遍チャットをやって、それを晒しても良かったかな、 と思うが、多分そんなにこちらの神経が保たなかっただろう。 何より今読み返してみると彼の writing skill(特に文法)は全くなってない。 WhiteSmoke とやらを使ってないのか、Leon さん? どっちにしろあんたの所為で買う気も失せたよ。

2010-09-05(Sun): やっぱりな(その二)—したり顔でボケをかます面々

Tea Party (movement) がまだまだ元気である。 健康保険がらみの言ひ分を聞いてゐると、 共和党よりもっと過激に自由放任を主張してゐるやうに聞こえるのだが、 だのに、草の根や中間層に人気が有る。 いつも思ふのは、なんで米国の中間層の人々は社会保障をそんなに毛嫌いするんだろ、 といふ事。 普段から健康保険の保険料が高い事、その割にはとても使い難い事、 等を散々零してゐるのに。

ところで、近距離の出張は大概 Southwest を使うことにしてゐる。 二度程、帰宅が午前様になるといふ酷い目に会ったが、それでもその eTicket や Easy Check-In のお手軽さが気に入って、ずっと使ってゐる。 それはともかく、このキャリア、 登場の際はチェック・インした順番に列を作って並ぶのである (柱の列に、番号が書いてある)。 その日は、前の晩にしっかりチェック・インを済ませてゐたので、 殆んど先頭だった。 すぐ後ろに恰幅が良くて、ダークスーツを着た中年の紳士が並んだ。 何故かいきなり彼の周りに会話の輪ができる。 どうも、その人は今をときめく Tea Party の代表候補らしい。 (どういふ「代表」なのかは解らなかったが、 時期的に上院議員選挙だったかも知れない。)

最初のうちは、私にはあまり馴染みのない話題だったので、聞くともなく聞いてゐたが、 そのうち気候変動の話になって、Al Gore はじめ、民主党やその「人間活動原因説」を批判しはじめた。 周りの人達にも結構うけてゐる様子。しかしそのうち、 『彼らの言ふ事はそんなに間違ってはゐないけれど、何しろ非科学的で困る。』 …… をかしい(と彼が思ってゐる)例を挙げて、最後に…… 『極地の氷が解ける事で気温上昇が柔らげられてゐる、とか bra bra bra....』 あれ、そのどこがをかしいの?bra bra bra じゃないでせう、 と思はず振り返ってまじまじと顔を見てしまった。 勿論「あのねえ、それは潜熱と言って……」 などと講釈するだけの語学力も度胸も無かったけど。 かういふ人が党の上院議員候補になるって、Tea Party どうよ、とつい思ってしまった。

とは言へ GOP(共和党)の面々も、結構この面(反知性、反科学)では成果を挙げてゐる。 例へばルイジアナ州知事の Bobby Jindal さん、公教育で創造説も教へるべし、 といふ法案にサインしてゐる——2 年も前の話だけど。 なんでも、Discovery Institute といふシンク・タンクに騙された、といふ事らしい。 少なくとも 保守派の論客がさう思ってゐる。 (かういふ批判が出る事で、まだ救はれる気がするが。)

しかし、そんな事を言ひ出すのはどうも政治家ばかりではないやうで、 ID (Intelligent Design) に入れ揚げて、進化論は間違ってゐる(行き詰まった仮説だ)とする「科学者」 もゐたりする。この人、分子細胞生物学と宗教学 (? Study of Religion) 、二つの博士号を持ってゐるんだとか——食い合わせが悪かったか? で、かつてはカリフォルニア州立大 (カリフォルニア大学 (UC) ではない)で教へてゐたらしいが(ったく、そこで何を教へていたんだか)、 しかし、よく履歴を見ると、今は Discovery Institute に居るんださうな。さもありなん。

それにしても、この Johnathan Wells さんの自著の「十大ハイライト」、ちっとも 自説 (ID) の擁護になってないし、進化論の否定にもなってない。 といふか、昔からの反進化論者の議論の蒸し返しに過ぎない。 こんな言い分が通ると本当に信じてゐるのか、 もしくは、そんな事は百も承知で、自分の本 ("The Politically Incorrect Guide to Darwinism and Intelligent Design") が売れさへすれば良いと思ってゐるのか。 いずれにしても、まったくお寒い限りである。


2010-08-31(Tue): お願いしますよ、Time さん


Time 8/30/10, p.12
Time 誌の 8/30/10 号からのクリップ。中国が日本を抜いて、 世界第二位の経済大国になった、というもので、 その事自体は既に旧聞に属するものだし、人口あたりの GDP で言えば、 中国はまだ日本の 1/10 くらい、という負け惜しみ?をどこかに書いた覚えもある。

が、ちょっと驚いたのは、米国の経済規模の大きさ。 このところ不調とはいえ、まだまだ断トツなんだあ、と単純に感心していたが、 「まてよ、人口あたりの GDP では、日本とそんなに変らない筈」と思い直した。 実際これでは、日本の 4 倍以上になる……。 要は、このグラフは、日本、中国に関しては四半期、米国に関しては一年間の GDP を比較している、という事らしい。

あまり厳密な比較にならないが、これらを無理に 4倍して年あたりの GDP にして、それを単純に人口で割ったものを計算すると、下の表のような感じになる。 この「人口あたりの GDP」で言うと、日本は米国の約 9割弱、中国は 1割弱という事か。 成程、大体話は辻褄が合う。

米国 日本 中国
GDP (四半期) - $1.28T $1.33T
GDP $14.01T $5.12T $5.32T
人口 310M 128M 1340M
人口あたり GDP $45K $40K $4.0K
$1T, $1M, $1K はそれぞれ1兆ドル、百万ドル、千ドル。 それにしても、なんという大間違い! しかも、それに編集の誰も気付かなかったとは…… このところ、Time さんの記事に感心する事が多かっただけに、余計がっかりする。

2010-08-07(Sat): 役員報酬

例によって、今さらながら、であるが、件(くだん)の 「高額報酬者一覧」の話。 その時は、「へー、ゴーンさん、8 億ももらってんだ」くらいのもんだったが、 最近、なんとその一覧の中にウチの社長さんの名前を見つけた人が居て、 「ウチの社長さんはン億円ももらってんいるんだ」、という話題で盛り上っている。 (一月も経ってからの「発見」は、皆が「まさか」と思っていた、という事だろうか :-p)

どちらかと言えば、競合他社に比べて高すぎ (業界トップの社長の名前はリストに無い)という意見が多いが、 しかし、算出基準は公開されないので、単に「正直だった」という事かも知れない。 むしろ、前年に比較してどうか、が知りたいところであるが、 なにしろ、今回が初めての公表なので、前年に比べてどうなのかは解らない。 特に弊社は、昨年管理職全員の給与カットをやったので、 その時役員報酬がどれくらい減ったのか大変興味があるところだが、 それは藪の中である。

ともあれ、今後は経営者が社員の待遇他を切り下げようとする際には、 いくらかでもブレーキになるのではないかと思うので、 是非この「公表」は今年以降も続けて欲しいものだ。 政権交代が無かったら実現しなかったような気がするし、 また、自民党政権になったらあっさり廃止になりそうな気もするが、 どうだろう。 ともあれ、公益法人の隠れ報酬摘発も宜しくお願いしますよ、蓮舫さん。 上の私企業の役員報酬は悪くても「お手盛り」で済むけど、こっちは、はっきり「盗み」 のようにも思えるので。


2010-07-31(Sat): ここでは横着が一番(?)

未だ嘗て、警察官に運転免許証の提示を求められた事がない。 だから無くても良い、なんて訣は勿論なくて、身分証として大変重要である。 外でお酒を飲む時や、特に飛行機に乘る時は必須となる。 (パスポートを持ち歩いても良いのだが、お酒を飲むためだけに、 そうするのは何だかなあ、であるし、第一確認にやたら時間がかかる— 日本のパスポートは生年月日の箇所が分かり難いらしい。)

その大事な免許証が切れそうになったので、先日郵便で更新を申し込んだ。 それが、7/2。(ちなみに、フォームは PDF の "template" で、記入はとても快適。) ところが三週間経っても梨の礫。DMV (Division of Motor Vehicle) のウェブサイトには、 申し込みの受け付けを報せるページもない……。 で、とうとう、Expiration Date の前日 (7/26) になってしまった。 7/28 に飛行機での出張が有るし、 当日 (7/27) に 使えるかどうか解らなかったので(無免許運転になりそうな気がして)、DMV に出かける事にした。 「時間を節約するには予約を」とウェブサイトにあるのだが、 次に予約可能な日時は 8/10 なんだとか。(使えねえ!) しかし、予約ありなし両方のその時点の待ち時間も表示されていて、 予約無しで 30 分とある。

路上試験を受けるためには予約が必須なので、その時は遠く離れた Poway まで出かけたのだが、今回は、その 30 分に騙されて、より近い DMV へ出かける事にした。 受け付けで貰った番号からすると、自分の前には、免許証更新の者だけで 30 人くらい居た。結局一時間くらい待たされた。

やっと、順番が来て、指定された窓口へ行く。 初老の女性がかなり素気無く迎えてくれた。 フォームのチェックも無事終り、それにサインをして、ほっとしていると、 ターミナルに向かったその女性が、 『あなた、もう既に申し込みしていますね。お金も払ってありますよ』 と言う。それは解っているって、受け付けでもそう言ったし。 『いや、三週間以上も待ったので、もう諦めた。 ここで改めて申し込みをしたい』『それはできません。』 『じゃあ、その免許証はいつ届くの?』『それは解りません』『だって、 明日、切れるんだよ』『9/30 までの仮免許証をあげます。 それまでに届かなかったら、またここへ来てね。』 げ、二月も先じゃないか。 『今あんたが見ているそのデータベースにアクセスする方法は無いの』 彼女こっちをじっと見て、『そんな事はできません』 で、プリントアウト(仮免許証)を渡された。あまりに簡単な文書なので、 『これ、空港のセキュリティチェックで通用するか?』 『私は空港で働いている訣ではないので、解りません。 空港の係官に聞いてみたら?』

気分悪いなあと思いながらの帰り道、交差点で出会い頭の衝突事故をライブで見た。 他人の結構激しいのを見るのは初めて。 (ぶつけられた方のセダンは、走行不能になっていた。) なんだかツイてない日のようだ。 (とその時は思ったが、考えてみれば、 会社の駐車場で、インド系のお嬢さんが、自分の VOLVO を 後進で思いっきり私の目の前の車にぶつけた事があるので、 「初めて」でもないし、迫力としては、その方が凄かったかも。) いや、そんな事より、やっぱり免許証は必要なんだよ、という事。

しかし、翌日(7/27)、新しい免許証が届いた。事もなげに普通の郵便で。 要は、前日のすったもんだや、それまでの「やきもき」は全て無駄骨だった訣だ。 横着を決め込んで、何もしない、というのが正解だったらしい:-p。 冗談はともあかく、DMV が ETA (交付見込み)を一切言わないのが問題なんだと思う。 せめて、申し込みの受付くらいは通知してくれたら良いのに。


2010-07-26 (Mon): Jailbreaking

NPR によると、合衆国政府は iPhone に対する "Jailbreaking" は違法ではない、と宣言したそうな。(最初ラジオで聞いた時は "legal" だと聞いた気がしたのに、先入観のせいで、 "illegal" に違いない、と思ってしまった。 米国政府が、ユーザの肩を保つはずない、と:-p )

何も話は iPhone に限った訣ではなく、その他にも、 違法でないと宣言された行為は

など。

これはちょっと凄いなぁ。でも、 「ユーザがそのプロテクションを破るのは違法でない」と宣言するより、 ベンダさん達に「そのプロテクションは競争制限になるよ」と予めクギを指す方が、 合理的ではないかと思うのだが。 あと、Region Code や、ソースに無関係に適用される HDMI のプロテクションなんかも、無視しても可、って言ってくれたら嬉しい:-p 勿論上の伝で行くなら、「それ(プロテクション)は競争を阻害するから不可」 と言ってくれたらもっと良い。だって、不便さを強要するだけで、 著作権を守る足しに全然なってないような気がするから。

ともあれ、iPhone の話。Apple さんや、我等が SB さんはどう出るだろうか。


2010-07-24 (Sat): やっぱりな

自分は選挙権を持ってゐないので (といふか、在外投票の申請をさぼっているので)、 大して興味も無かったが、いや、もとい、状況に疎くなってゐたが:-p 民主党が負けて、参院における過半数を失なってしまったらしい。 ねじれ国会になってしまった、といふので、マスコミが喧(かまびす)しい。

何でも、原因は、菅さんが選挙の直前に消費税の引き上げに触れて、 しかもその後言い分を二転三転させたから、といふ事になってゐるやうだ。 まあ確かに戦術としては稚拙であった。 小沢さんなら、間違ってもやらないだらう。 でも、そんな事で一々辞めさせたら、 自民党政権の末期のやうになってしまうのではないですか、民主党の選良の皆様。 せめて、一年くらゐは様子を見ませうよ。(5 人連続で、1 年保たないのでは、 かつてのイタリアみたいではないか。)

実は私はかなり菅さんには期待してゐた。なんでかよく解らない。 ひょっとすると岩波新書の「大臣」を読んだだけで、さう思ってゐるのかも知れない。 副総理時代に、「消費性向と乗数効果」で味噌をつけた時も、「歴代の大蔵大臣、 財務大臣の誰がそんな事を良く理解できてたんだ?あの中川さんは言ふに及ばず」 なんて思てゐた。(しかし、どうにも許せない、と思ふ方々も有ったようで、 私の尊敬する「抜本的」氏など、8 ヶ月の沈黙を破ってまで大いに嘆いてゐた。)

いずれは消費税を上げなければならないだらう、と思ふ。 また、財政による景気向上策の効率も考へる事も必要だらう。 蓮舫さんにも頑張って欲しい。 が、その前に(といふか並行してでも良いから)考へて欲しいのは、 現在の不況といふか、もっと大きな意味での経済的困難は、かつての自民党の放漫財政と、 それに続く規制緩和、累進課税の是正等の結果である、といふ事。 規制緩和が功を奏さなかったのは明らか。ならば、格差を是正すべきかどうか、 なんて議論の前に、規制緩和策を一旦白紙に戻す事を考へるべきではないか、 と思ふ。政権交代の意義は、 前政権の政策・施策を徹底的に評価・批判できる事にある…… と思ふんですがねぇ。


2010-07-03 (Sat): 飛行機歯痛

この一年程、飛行機に乘るのが億劫である。何故って、必ず歯が痛み出すから。

最初のは、成田→サンフランシスコ便の中で経験した。 離陸して水平飛行に移る頃に、ガツーンという感じで、下顎の右側全体が猛烈に痛み出した。 眠るどころか、本も読んでられない程。 しかし、その時は、冷たいオレンジジュースか何かのせいかな、 などと思っていた。30 分くらいで、何とか我慢できるくらいに落ち着いたし。

ところが、その後痛みの度合いに差こそあれ、 飛行機に乘る度に必ず痛むようになった。離陸して 10 ~ 20 分くらいしたら始まる。国際便か国内便かとか、何かを飲む飲まない等は全く関係ない。 最初の時程の酷さではないし、しばらく我慢していれば治まるが、 毎回かなり身構えてしまくらいには痛む。 何が引き金になっているのか解らない……

なんだか奇妙で不思議な病気だ。が、さすが Google さん、「飛行機」「歯痛」であっさりヒット。 「航空歯痛」なる言葉まで有る事が解った。 で、気圧の変化が引き金で、治療の後が二次的な虫歯になっている可能性が高い、と。 確かに痛むのは、欠けたところを、ちょんちょんとレジンで整形した歯だ。 (その時は技術の進歩に感動したものだが。) うーむ、しかし、どうして普段は痛まないのに、気圧の変化だけで、ああも痛むのか。 とは言うものの、それ程稀な症状ではないようだし (或る歯科医の「飛行機の中ではみんな顔を押えているでしょ」ってほんとか?)、 やっぱり虫歯の再治療をすると直るのかなぁ。根の先の治療だと嫌だなあ……


2010-06-30 (Wed): 隣りは何をする人ぞ

概して、欧米人は個人主義という事になっているが、 どうもカリフォルニア人はそうでもないようだ (かなりお節介、良く言えば人懐っこい?)。 それでも私などには滅多に挨拶以上の話は仕掛けてこないが、 飛行機の中で隣り合わせになって読んでる本に注目すると、黙っていられない、 となるようだ。

もう大分前の話になるが、Stephen Meyer の "Twilight" を飛行機の中で読んでいたら、隣の女性が『その本どう思うか』と聞いてきた。 それまでカリフォルニア内では大体友好的な人が多かったから、 『面白いですね、これ。とても楽しんでますよ』とお愛想半分で応えたら、 その女性、顔をしかめて『バンパイヤに恋する女の子の話でしょ。気味悪くって。……』 と吐き捨てるように宣った。 その剣幕にちょっと驚いたが『でもまあ高がジュブナイルだし』と言ってみたが、 しかし彼女『フン、信じられない』という感じで、そっぽを向いてしまった。 まあ、考えてみれば、敬虔なクリスチャンには許せない話ではあるだろう。 それにしても最新作 ("New Moon") では、結婚した上に妊娠出産する! そんな本を持って、また彼女と鉢合わせするのは嫌だな。(「この罰当りめ!」 くらいは言われそうな気がする:-p)

なので、飛行機の中で読む本には注意している。 が、今回は、今嵌っている S. Larsson の小説と、 このごろぽつぽつ再読している R. Dawkins の "God Delusion" を取り違えてカバンに入れてしまった。 (判型も厚味もカバーの色も良く似ているんだなあ、これが。) 行きは、機内が空いていて、真ん中の座席が空いていたので、何事もなく済んだ。 帰りは、急遽便を早めた事もあって、自分が真ん中の座席になってしまった。 左右を見回すと左隣は東洋系の女性で、既に自分の雑誌に見入っている。 右側(窓際)の男性は、ずっこかしたジーンズをはいて、 二つある窓を交互に熱心に見入ったりして、なんだか「髭を生やした大きな子供」 という感じで、まさか本に興味を示しはすまい……と安心して Dawkins を読み始めたのだが、さにあらず、やっぱり来た来た…… 『その本面白いか。影響されたか?』。 自分は(今回は慎重に)『面白いよお。でも、影響はされなかったと思う (もともと無神論者だし)』とだけ。で、その人『その本を面白いと思うなら、 これもきっと面白いと思うよ』とかいって、 Lee Sto Bell, "A Case for the Creatore" と私の仮蔵書印 (PostIt) にその書名を書いてくれた。 加えて『後半は難しいけど、初めの方は分かり易くてエキサイティング……。 著者は科学者じゃないけど、かつてはそっちの方面で仕事をしていた人』なんだとか。 『あ、そう、では読んでみるかな(勿論、単なるお愛想。 今更創造説の本など誰が読むか、アホらしい……)』

帰宅して調べてみたら、案の定、著者は Lee Sto Bell なんかじゃなくて Lee Strobel, 書名も "The Case for a Creator" だった。 (ったく創造論者ってラベルが低いねぇ。) まあ、その本自身は面白そうだから、暇が有ったら読んでみよう。 しかし、Dawkins さんに太刀打ちできるとはとても思えないが。

それにしても、(うちの娘もそうだが)背中はともかく、 お尻の割れ目まで見えそうなジーンズは法律で禁止すべきではなかろうか:-p 特に毛深い男性がそれをやったら即逮捕という事でお願いしたい。 (トラウマになるので。)


2010-05-01 (Sat): おめでとう、ひらしょうさん、ひつじこさん

少々(かなり)唐突ですが。男の子でしたか、ともあれおめでとうございます。 お二人のブログを勝手にリンク集に入れて、 時折眺めては、一方的に感心したり、元気をもらったり。
2010-05-13: あらま、とんだ早とちり。 女の子でしたか。申し訣ない。

何の拍子で、ブログを読むようになったのかよく覚えてないし、 なんでこんなに気に入ってしまったのかもよく分りませんが。 エリートプログラマ、質素な生活、丸山システム調理学 (?)の実践(私も学生の頃は熱心な読者でした)、ひつじこさんのあけすけな記述 (えーと、もうちょっとマイルドな方がおじさんには嬉しいかも、と時々思いました)、 おいしそうなレシピ(レンズ豆とかひよこ豆ってどんな豆なんですかねぇ)、 いい加減な医者との闘い(でも、ぐるんと逆子を直した名医も居た)云々。 どれにも感動したのだと思います。

これからしばらくは大変でしょうが、その大変さを楽しんで、 ブログに残して、我々を元気付けて欲しいものです。


2010-04-24 (Sat): Bones に聖子ちゃん

いいねぇ、Bones (TV ドラマ)。 Bones と Booth が格好良いし、二人がくっ付きさうでくっ付かない処とか、 周りのキャスト(Tamala Taylor)が個性的なところも良い。 DVD を三シーズン分買ってしまったので、DVD ドライブにいつもどれかが入ってゐて、晩飯を食べながら見たりする。 しかし、あたりまへの事ながら、食事をしながら見るにはあまり向いてゐない。 大抵腐乱死体が出てくるから、 さういふのに比較的鈍感な私でも、 たまたまレアに焼いたステーキなどを喰ってゐると、 さすがに「うゑ」と思ってしまふ。 などといふ事もあって、Season 3 の始めのあたりで、中休みしてゐる。

で、久し振りに TV でやっていた。(Season 5。4/1 の再放送らしい。) 例によってついつい見てしまふ。(一遍見た映画でさへ、また DVD を持ってゐても、TV だとついつい見てしまふ、という悪癖が有る。) このストーリーの腐乱死体はひときは生々しくて、そいでこっちはたまたまステーキだった…… それはともかく、それに聖子ちゃんが出て来たのにはびっくり。 実は、すぐには確信が持てなくて(私は大ファンといふ訣でない)、サイトを探し回ったりしたが、 このサイトで初めから見るとはっきり Seiko Matsuda だとクレジットに出てゐた。

いやー、なつかしい。で、いつまでもお若い聖子ちゃん。 (とはいへ、怪訝な顔をした時などは、 「おばさん」そのものになったりもするが。) あまりストーリーにからんでないし、 単にコミカルな出汁(だし)に使われただけ、といふ嫌いもあるが、 演技は自然で、英語も問題ないやうに「見え」る。 が、その英語が殆んど聞きとれない。 勿論、他の役者さんのもよく解ってないので、 自分の聞き取り能力に問題が有るのは勿論だが、 彼女の声が単に小さい(特に子音が弱い)といふ事もあるんじゃなからうか。 そんな事より、最初の日本人出演者が聖子ちゃん、といふのがどうも……。 日本の雑誌記者ってみんな「ぶりっこ」なのか、 などと思はれたりしないだらうか :-p


2010-02-27 (Sat): 日本車受難

といっても、トヨタやホンダが不当に非難されている、 といった大きな話ではなくて……

また擦られてしまった。このところ我 Camry は御難続きで、完全に止まっているところを後ろからぶつけられ、 駐車している間に擦られ(前バンパー)、 最近はこれまた後ろバンパーを擦られた。

最初のは、ぶつけた方のナンバープレートが落ちる程のショックだったのに、 ドライバーのお嬢さんは、『大事ないみたいね、それじゃあ』 と一見落着にしようとしたみたいだけど、 私が落ちたナンバープレートを拾ってあげたりしているうちに、 「示談で」と言い出した。あっはっは、それはそうでしょう。

二回目のは、さすがに犯人が解らない……。

三回目にこすられた時は、駐車場で私も車に乗っていたが、大したショックでも 無かったのに、ドライバーの女性はパニック状態になっていた。

当地カリフォルニアでは、 「東洋系の女性は運転が下手」との評判が定まっている感があるが、 東洋系に限らない、と思う。最初の女性は中国系だったと思うが、 三回目のは白人女性だったし、またこれとは別に、 会社の駐車場で私の前に駐車していた車に、 すごい勢いで(しかも後進で)ぶつけた女性ドライバーはインド系だったと思う。 この人もパニックになって、"What did I do?", "What did I do?"と際限なく繰返していた……。

そういう私も、止まっている車に二度ほど擦りつけた事がある。 一度は土砂降りの雨の中だったし、殆んど無傷だったしで、無罪放免。 向こうも動いていたのかも知れない。 もう一度は隣りに駐車している事が全く念頭に無かった……。 何故かどちらもお相手は女性だった。 要は、 「カリフォルニアで運転が下手なのは女性と東洋系男性(約一名)」という事。

ともあれ、なんだか慣れっこになってしまって、 バンパーに少々傷ができたくらいでは気にならなくなった。 これは精神衛生上確かに好ましい事である。 で、我 Camry (2006 モデル)は件のアクセルペダルの問題も免れて、ますます快調である。

それで、丸四年にして、ようやく 20,000 マイル点検に行ってきた。 点検・サービスの予約は、Web でもやれるはずなのだが、 今回何故か土日は全く予約できず、電話しろ、とある。 クレーム処理でさぞ大変なんだろうな、と思いつつ電話したが、 何の事はない「いつでもどうぞ」だと。 あのなあ、このせいで、何週間も予約を躊躇ってきたんだぞ! ともあれ、一応予約は取れて、その販売所兼サービスセンタへ行ってきた。

実は興味津々だったのだが、サービスセンタの方は、かなり空いている他は、 然程変ったところも無かった。 しかし表の販売所の方は何だか開店休業状態。店を閉めてはいないようだが、 かつては店頭にずらっと並んでいた呼び込みのお兄ちゃん達も居ないし、 客もマバラ。 点検を待っている間、新車をぐるっと見て歩いたが、 普段ならうるさい位にまとわりついてくる店員さんも、 その日は殆んど見かけなかった。

米国内での生産の一時中止が発表されたのはその後の事だが、 その時既に相当深刻になる事は予想されていたのだろう。 申し訣ないが、私はトヨタさんの命運に然程の関心はない。(Camry の中古車価格が下がるのは困るが。) ただ、得意の絶頂に有った頃(2008 年)に既に現在の事態への種が蒔かれていた事に、 驚きはしたが、同時に「さもありなん」とも思った。


2010-02-06 (Sat): iPad

iPad Image
既に散々論評されていて、もはや「今さらながら」であるが、iPad の話。 で、私はこれは買わないだろうと思う(多分)。

なんてったってコンピュータにはやはりキーボードである。iPhone を愛用しているが、 このタッチスクリーン上の「キーボード」は所詮「次善の策」でしかない。 つまり、いつまで経っても慣れる事ができないでいる。(そもそも、 疑問符やピリオド・コンマがシフトしないと出てこないのはツラい。) タッチタイピングに習熟しすぎているから、 と尤もらしい自己弁護をしているが、 もともと柔軟性が無いところに「トシのせい」も加わっているのだろう。 (でも、Palm の Graffiti はストレス無く使えるところまで行ったので、 柔軟性がないというより「選り好み」が激しすぎるせい−−と思いたい。) 何せ、最近流行りの Netbook さえ、キーボードが小さいと文句を言って買うのをやめてしまったのだった。 ともあれ、iPad になって、そのタッチスクリーン上のキーボードが 「フルキーボード」になったとしても、タッチタイピングができないのでは、 やはり私には使いこなせないだろう(でも、"!/," "?/." が表?に出てきているのは進歩だ)。つまり、ThinkPad X200 くらいのサイズと重量の PowerBook (Pro) を出してくれたらもっと嬉しいだろう、という事。

もう一つの期待は本を読む道具 (eBook reader?) としてのもの。iPad はカラー表示ができるから、 はたまた、機能が豊富だから、Amazon の Kindle や Barnes & Noble の nook を席巻するだろう、という観測が多い。そうだろうか。わざわざ E Ink を採用したのにはそれだけの理由が有ると思う。 飛行機の中で隣の人が使っているのを見た事が有るが、 その表示のシャープさは目を瞠るものがあった。 また、そもそも、本は普通モノクロだからカラーなんて要らないし。

Time 誌の Lev Grossman さんは、iPhone の LCD と比べると、E Ink の優位性は崩れている(だから iPad に席巻されてしまうだろう)などと言うが、それは短見だろう。iPhone の LCD が格別にシャープなのは、その画素が小さいからで、iPad の LCD がそれ程のシャープさを実現できるとは思えない。実際、iPhone が 163 ppi (pixel per inch) のところ、iPad は 106 ppi に過ぎない。(E Ink の分解能も 160 ppi 程度だったと思う。) つまり、E Ink ベースの eBook reader は今後とも残るだろう。

2010-02-08 (Mon): サイズから察するに Kindle は 167 ppi, Kindle DX は 150 ppi の E Ink を使っているようだ。

とは言え、私は少くとも当分の間 Kindle や nook も買わないだろうと思う。 「読むべき紙の本がまだ沢山有るから」という事は措いても、 この頃ますます紙の本や雑誌を読む方が良いと思うようになったから。 一つには、無駄な抵抗をやめて読書眼鏡(早い話が老眼鏡)を使うようになって、 ペーパーバックや Time 誌等の小さい文字が苦にならなくなった事がある。 また一方で LCD は矯正された視力で見ると余計アラが目立つようになった。 加えて、最近は総ルビの大判全集(岩波の「漱石全集」とか) をしみじみ良いなと思うようになったので、LCD はもとより、 多分 E Ink でさえお呼びでないのである。 (E Ink 勢が縦書き・総ルビをフルサポートするようになったら考え直しても良いかも;-P)


2010-01-23 (Sat): "Up in the Air"? それとも "Terminal" ?

George Clooney の "Up in the Air" を見た。 最近少し大人になってきたのか、こういう地味なのもなかなか良いな、 と思えるのである。(というか、最近、SiFi やアクション物が冴えない。 評判の "Avatar" も私は然程感心しなかった。) しかも、監督の Jason Raitman が Time 誌で 10 Question に答えたりしていると、「へー、そう言う事だったのか」と余計感心したりして (←邪道)。 そこで言及されている Ryan (Clooney) の「選び取った生き方」もさる事ながら、しかし、 Twilight Saga シリーズの Jessica (Anna Kendrick) が Natalie 役で出ていた事や、Ryan の「究極の旅行術」の方が記憶に残っていたりする。

映画の中で、Ryan が Natalie に伝授する frequent flyer としてのコツのあれこれは確かに感心すべきものであるが、 しかし、一つだけ気に入らない事がある。 手荷物全部を無理にでも機内に持ち込め、という言うのだが、私はそうすべきではないと思う。 航空会社がチェックインする荷物に課金し始めたせいか、 皆やたら大きな荷物を機内に持ち込むようになり、そのおかげで、 出発が遅れる事もしばしば。 耐えかねた航空会社は、 持ち込む荷物のサイズ規制を厳格にするなどの対策を始めたが、 無視する人もまだ多い。そんなところに、 「荷物をチェックインするのはプロフェッショナルではない」 なんて事を主人公に言わせるのはあまり賢明な事ではなかろうと思う。

私はもともと、一泊以上の出張は小さいコンピュータバッグと、 キャリーインケース(持ち込み可のサイズ)にして、しかもそれを預ける事にしていた。 しかし、この映画に因んだ訣ではないが、 最近の西海岸内(二回)と東海岸とへの出張(いずれも一泊)は、 「チェックインしない」にトライしてみた。 ただ、キャリーインケースを機内に持ち込むのは我宗旨に背くので、 最初の西海岸は、カミさんが独身の頃作った頭陀袋に衣類を入れて行った。 (どうしてもナップザックが見付からなかったので。) これも悪くないが、ワイシャツはよれよれになるし、何より周囲の注目を浴びる。

次は東海岸 (Boston) 出張。 少し大きい昔使っていたコンピュータバッグ一つにしてみた。 (前の座席の下に十分入るサイズ。) が、しかしこれでは、下着他はバッグに入るものの、 オーバコートは無理で、ずっと機内で持っていないといけない事になる。 (コンパートメントは大型のバッグのために空けておいて欲しい、と言わた。) 6 時間も 7 時間もこれを続けるのは結構鬱陶しい。 考えてみたら、Boston みたいに相当寒いところへ行くのでも、 必ずしもオーバーコートは要らないだろうから、 持ち込み荷物だけで済ますつもりなら、膝にかけられるジャケットにすべきか。

先週の西海岸は、日帰りのはずが急に一泊になった事もあり、 思い切って普段使っている小型のコンピュータバッグに、 下着と洗面具だけを詰め込んで行く事にした。(二日目は帰るだけだから、 ワイシャツの替えは要らんだろうし、ThinkPad の AC アダプタも必要ないだろう。) やってみると中々のものである。 パジャマ(トレーナー)の下を割愛しないといけなかったのがちょっと辛かったが、 まあ、正解と言える。(普段からパジャマの上は着ないし。)

が、話はそこで終らない。翌早朝、空港 (SJC) に着いてみると、 8:30 の San Diego (SAN) 行きの便は Delayed と表示されていた。 その後、一旦 30 分程延期になった後、とうとうキャンセルされてしまった。 しかも SAN は嵐のために封鎖されているので、3:20 p.m. の便までは全部キャンセルになった。他にどうしようもなく、 その便に切り替えて、6 時間待つ事にした。偶々読む本は持っていたし、 ThinkPad が有れば、まるっきり無駄な時間でも無いのだが、 AC アダプタが無いので、ThinkPad はすぐ使えなくなった。 固い椅子でずっと本を読み続けるのも(おかげで大分捗がいったが)、 そんなには続かない。(AC アダプタは必須である。)

その上、3:20 p.m. の便もキャンセルされてしまった。 なんと、それがアナウンスされたのが一時間前……。 しかも、その時点で次に予約が取れるのが翌日の 3:20 p.m. の便なんだとか。 それも仕方がないと一旦は諦めたが、セクレタリーが別の航空会社の便ならば、 サンフランシスコ空港 (SFO) から出るという。急遽、SFO へ移動する。 シャトル(実はバン)で 50 分、$75 であった。6:10 の便に間に合って、やれやれ、と思ったがそうは問屋が卸さない。 こちらも、一時間刻みで出発時間が伸びてゆき、結局出発したのは 10 時前。 時折の雷雨の中を運転して帰宅したのは真夜中だった。

待つ事と列に並ぶ事以外何もしてないのに、非常に疲れる一日だった。都合 14 時間くらい空港に居た事になる。これじゃあ Tom Hunks の "Terminal" だよ。でも、まあ、荷物をチェックインしていたら、 もっと「やきもき」しないといけなかっただろうから、 持ち込み荷物のみ、にしたのは正解だったか。 ただ、やっぱりコンピュータバッグのみでは無理が有る。 ともあれ、赴任直後の「霧による飛行中止、代替バスの故障」以来の「すったもんだ」であった。 そう言えば、あの時も South West だったなぁ。


2010-01-16 (Sat): 自炊レシピ(昼食編)

我が家のコシヒカリにコクゾウ虫がついてしまったのが少し前の話。 始めは一回分(二合)のうちに一匹居るか居ないかぐらいだったのだが、 その後段々増えてきて、今では毎回平均 5 匹くらいも見付かるようになった。 しかしこのところこのあたりで安定していて、標準偏差は 1 匹くらいである。 (食料は略無尽蔵なのだから、そのあたりで安定するのがむしろ不思議である。 「人口」密度を調節する本能でも備えているのだろうか。) さすがに娘が来て同居を始めるまえに、何とかしてやろうと思っていたが、 年末のどさくさに紛れて、それが叶わないままになってしまった。 が、意外に彼女は平気なようである。

このたび丁度そのロットを使い切ったので、少し残っていた米を思い切って捨て、 UnixWare を分解・水洗いしてから、新しく開封した米袋から米を詰めてみた。 これで、コクゾウ君が退治できただろう。しばらく観察しないと解らないが……

そうこうしているうちに、炊飯器を壊してしまった。 フタを止めるラッチが取れただけなのだが、 本体とつながるポチ(?)が折れてしまいどうにもならない。 先任の方から 4 年前にもらったのであるが、一日分(1 合)のお米が上手く炊けないし、変なところに水滴が落ちる構造になっている事もあり、 以前から買い換えようかと迷っていた。 しかし、こうなっては仕方が無い、という事で新しいのを買ってきた。 今度は「三合炊き」にしたので、娘が帰国してまた一人暮らしになっても毎日ご飯が炊ける。

さて、昼飯の話である。

うどん: 私はこれには少々五月蝿い…… と言う程のものではなく、随分試行錯誤したぞ、というだけの事。 まず麺は冷凍うどんに限る。半生(はんなま)、だし付き、色々試したが、 単純なウドンだけのもの (五玉入りの袋に「讃岐屋うどん」とあるだけで、製造者名が見当らない) が最良であった。 「だし」は「にんべん」の「旨味本格、白だし」を使う。 これは味も香りも良いのだが、それらもさる事ながら、 冷蔵庫にしまい忘れた時にカビが生えたのを見てから愡れ込んでしまったのだった。 (「保存料無使用」は本当のようだ。) 勿論、色が薄くて「関西風」というか「讃岐風」 になるのも気に入っている理由の一つである。 「あぶらげ」は少々不本意ながら、いなりずし用のを流用する。 あまり厚くなく、味付けが濃すぎないのが吉のようだ。

さて、うどんは熱湯で解凍する。 (うどんの袋に「電子レンジでもできる」とあるが、 そんな事をしても時間も手間もそんなに節約できないし、 第一できあがりが大分落ちる。) たっぷりの熱湯に凍ったままのうどんを入れて、1 分。のはずであるが、鍋が小さいせいか、 1 分では不足のようだ。2 分程かける。どんぶりに、出汁を入れて、 別に沸かしておいたお湯を注いておく。 茹で上ったうどんをザルに取り、湯をよく切って、どんぶりに入れる。 これに、あぶらげを載せ、葱と七味を入れる。

最近まで、茹で上がったうどんをザルに取ってから、 さっと水で洗っていたが、あまり効果は無いような気がしてきたので、これはやめた。 また、葱は細葱に拘る必要はないようだが、どちらにしても冷凍葱より生の方が美味しい。 (味噌汁には冷凍したもので十分。) これに気がついてから、葱を一束刻んだら半分は冷蔵するようにして、 うどんにはこちらを使う事にしている。


2010-01-09 (Sat): 故郷は遠くにありて……

昨年末からこの正月にかけて、懐しい級友達に会う機会が有った。

最初は四国の某市にある工業高専の同窓会。 (ちなみに、その母校は近くの電波高専と統合されて名前が変ってしまったらしい。 何だか寂しいなぁ。) 卒業してもう 30 年あまりにもなるのに、殆んど毎年同窓会をやっている。 まったく組長殿(本当の名前は「学級委員」だったっけ?) の求心力と尽力の賜物である。(あと、「中退」の私も呼んでくれてありがとう。)

最初に誰がお爺ちゃんになるか(このクラスは野郎ばかり)、 と騒いでいた頃(十年前?)から、不況のせいで暗い話題が多くなってきているが、 今年はそれに病気(蜘蛛膜下出血)と定年退職の話が加わった。 幸い前者は殆んど後遺症も残らず全快したし、 後者も給料減らしが目的の擬似定年退職だったようだ。 しかし、職を失なってしまう事は無かったとは言え、 配置転換と減給は痛かったに違いない。 そう言えば、定年退職と名前が付かないだけで、 同じような目に合っている人は多いような気がする。 そういう自分も他人事ではない。 もう数年で定年だし、その後どうしようという考えもない。これはいかんなぁ……

とは言え、皆さんさほどの悲壮感はないように見える。 (電子回路設計の)仕事が来ないので百姓やっている、という人が居た。 勿論農業が楽な筈はないが、 しかし「ではこちらは漁師でもやるか」という訣には行かない事を考えると、 ちょっと羨しい気もする。(親父が漁師を廃業したからだが、 考えてみると、まだ不可能と決まった訣ではないかも。) しかし何よりも、そこそこ健康で、家族が有る事が大きいのかな。 驚いたのはこの年でフルマラソンを走る人が一人ならず居た事。 「無駄な元気だ」「何やらの冷や水だ」と冷かされていた(私も同感)が、 これは半分「やっかみ」だろう。山登りを始めた、という人も居る。 うーむ、一時間程「谷上り」をしただけで、アゴを出した身としては、 ちょっと「あせり」を感じる。これでも昔は山歩きをしていたのだが。

もう一つは中学の同窓会。前回は 6 年前で、皆オヤジやオバサンになっている事にかなりショックを受けた(自分 の事は棚に上げて)。 なにせ、学校では男子はクリクリ坊主で女子は殆んどがオカッパ頭だったから、 その若々しい(幼ない)イメージだけが残っていたのだった。 (会ってない人達は、まだ可愛いイメージのまま、という事でもある。) だから、今回はそれほどショックは無かった。とりわけ女子達は変らないなあ、 もう「お婆ちゃん」も多い筈なのに。そう言えば、6 年前にカミングアウトした人を除いては、 皆さんその話を巧みに躱していたような気がする。諦めていない、偉い。 というか、お店を切り盛りしていたり、学校の幹部職員になっていたりで、 (しかも若くで元気だから)諦めている暇などないのだろうが。

それに比べて、男子達はなんだか「ぼやき」が多かったような気がする。 曰く「若いもんの言葉づかいについていけない」とか、 はたまた「孫が可愛いくて……」。 こらこら、まだちょっと早いんではないかい、そのセリフ? それでも、旅先で女子大生とややこしくなったとか、 偽装入院のつもりが、本当に心臓手術されてしまったとか、 嬉しいような怖いような話も有った。 どうも、少々「やんちゃ」だった奴の方がオヤジになってから持てるものらしい。 それにしても、そもそもなんで「偽装」入院する羽目になったんだ、T 君?

一次会は市内から離れた田圃の中の一軒家みたいなところで(中は広くて立派だったが)、 なんでやろ、と思っていたが、二次会に行く段になって疑問は氷解。 そのお店はマイクロバスで送り迎えしてくれるから、 全員否応なしに二次会に連れていかれる段取りになっているのだった。 で、自分にとっては久し振りにカラオケにお相伴させてもらう事になった。 曲はどれもこれもナツメロで、殆どに聞き覚えがあって「なる程、同年代だ」 と思ったが、どうも野暮天のために手加減してくれていたような気もする。 最後は「贈る言葉」を全員で合唱して締めくくった。かなりセンチになった。

2010-01-16 (Sat): この曲名が思い出せなくて、幹事長殿にメールで聞いたところが、彼も覚えてなくて、 他の幹事さん(女子)に聞いたんだとか。ちょっと安心:-p

それにしても、上の高専の同窓会は、このごろではカラオケはおろか、 二次会も極稀となっている。この差はやはり女性パワーの有無から来るんだろうか。


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Taka Fukuda
Last modified: 2015-11-30 (Mon) 07:34:50 JST