内蔵モデムを使う
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後日談（12/1/01 (Sat)）

lt-modem の有りかが変ってしまったようで、最新版は ltmodem-6.00b7.tar.gz になってます。

ltmodem-6.00a を試してみた結果は、「いきなりハング」でした。 この 6.00b7 は改善されているのかも知れませんが、 「嫌なハング」だったので b が取れるまで、人柱は遠慮させて頂きます。

能書き

PCM-CIA card (CyQ've FMC-561）で既に幸せに暮していたので、内蔵モデムを 使いたい、という欲求は要するに「ThinkPad に付いている機能は全部使わず にはおかない」という私のケチな根性から来たようです。

御存知のように、TP240X の内蔵モデムはLucent Technology 製の言わゆる Win modem です。で、これを使うにはちょっと覚悟が要ったのですが、それ は昔の話。今は簡単にできてしまいます。

インストール

1. ソース( ltmodem-5.78e.tar.gz) を取って決ます。

2. 適当なディレクトリに展開します。(もう一つ同じ名前の tar.gz ファ イルができますが、これはそのままにしておきます。)

3. 展開したディレクトリに移動して、

       $ ./build_module 
       

4. モジュールができるので、さらに

       $ sudo ./ltinst 
       

これでおしまい。簡単ですね。

こうしておいて、

    $ ppxp yourconf
    

注意

• ソースを展開したときに、既に ltmodem568.o などというコンパイル 済みのモジュールが見えます。「なんや、もうあるやないか、これを insmod -f で…」というスケベ心が起きるかも知れませんが、決っしてやっ てはいけません。良くてシステムハング、下手すると、システムが壊れま す。(経験者談:-)

• 上の説明では、できるだけ簡単に、という事で設定は何も変えない事 にしてありますが（実際私のシステムではこれで動いてます)、もし現在 お使いの conf file の初期設定が凝ったものである場合、それが邪魔す るかも知れません。conf file （~/.ppxp/conf の下のファイル）の

      set SERIAL.MODEM /generic
  	

  の行を、このように /generic に変えてみて下さい。

• うまく行かなかった場合、このままで、またPCM-CIA card に戻れます。 （/dev/modem の link 先は、cardmgr が直してくれる筈。）但し、くど いでようすが、カードを差すのは一旦システムをリブートしてからにして 下さい。

• ltinst は、できた driver を /lib/modules/your-system/misc の下 に置く他に、

  • /dev/ttyLT0 を作り、これへ /dev/modem と/dev/ttyS14 からlink を 張る

  • /etc/modules.conf に自動でモジュールを insmod するためのエン トリを作る。

  等の事をしています。後々、card modem と行ったり来たりするおつもり ならば（お勧めはしませんが:-)、内蔵モデム用に別にconf file を作っ て、そちらを

      set LINE /dev/ttyLT0
      

  としておいた方が混乱が少ないと重います。（cardmgr も/dev/modem を 弄るので。）